ディープコイン(DEP)が国内初上陸
2022年1月26日、ディープコイン(DEP)が国内で初めて取り扱い開始されました。
上場先は、リミックスポイント傘下で元野球選手・現日本ハムファイターズ監督の新庄剛志氏がアンバサダーに就任した国内暗号資産取引所ビットポイント(BITPoint)です。
概要
ディープコイン(DEP)は、シンガポールを拠点とするDigital Entertainment Asset(DEA)が運営するGameFiプラットフォーム「PlayMining」上のインセンティブとして機能するユーティリティトークンです。イーサリアム(ETH)規格のERC-20として2018年8月に発行され、供給上限は300億枚です。
GameFiとは、ゲームと金融を掛け合わせた「Game Finance」の造語(略称)のこと。Play to Earn(P2E)要素の強いブロックチェーンゲームでは、遊べば遊ぶほど、報酬としてNFT(非代替性トークン)や独自トークンを獲得することが可能です。
「PlayMining」では、流動性の観点から、L1(レイヤー1)パブリックブロックチェーンへの接続が進められています。すでにBNBチェーンには接続済みで、DEPはB-DEP(BEP20)に変換することが可能となっています。
「PlayMining」は、2020年5月に開設され、2021年12月時点で、およそ100ヵ国から200万人を超えるプレイヤーが利用。コンセプトとして「クリエイターの権利と利益を守る」ことを目指しており、クリエイターやユーザーといったエコシステムへの参加者に向けた報酬体系を確立して、新しい経済・文化圏を築こうとしています。
ホワイトペーパーの記述によれば、「PlayMining」では、エコシステムの発展に寄与するユーザーに対し、プラットフォーム上に流通するディープコイン(DEP)やNFTを付与するインセンティブ設計があり、2022年内にはガバナンストークンのPMG(PlayMining Gold)を発行予定です。
ディープコイン(DEP)の特徴
ディープコイン(DEP)の特徴は以下の通り。
- DeFiサービス
- トランザクション手数料
- PlayMining
ステーキングやイールドファーミング、レンディング(貸付)による金利や手数料収入の獲得が可能となっています。
PlayMiningや送金の際にトランザクション(契約)を通す必要があり、その手数料としてDEPが支払われます。
PlayMining上にはゲームやNFTマーケットプレイスがあります。同コインはゲーム内でアイテムや土地の購入する際や、NFTを購入する際の決済手段として利用されます。また、エコシステム内の参加者へのインセンティブとしても機能します。
イールドファーミングとは
イールドファーミングとは、レンディングやDEX(分散型取引所)などのDeFiサービスに資産を貸し出す又は提供することで、金利や手数料収入を得る運用モデルのこと。イールドは”利回り”、ファームは”耕す”を意味する。
▶️仮想通貨用語集
ユーティリティ
DEPは、主にPlayMining上で使用されます。
「PlayMining」で代表的なゲームとしては、DappRadar’sのランキング9位に入り、40,000MAU(マンスリーアクティブユーザー)を記録したトレーディングカードバトルゲームの「JobTribes」などがあります。
1. JobTribes
1つ目は、トレーディングカードゲームの「JobTribes」です。このゲームは、職業をテーマとした異世界バトルを世界観としており、世界中の「職業」を擬人化したキャラクターカードと「職業」ごとに備わっている特徴を生かして、バトルに挑むカードゲームとなっています。
スマートフォンさえあれば、誰でも無料で参加することが可能で、ユーザーは自身のプレイに応じてDEPを報酬として受け取ることができます。
2. Lucky Farmer
2つ目は、農場がモチーフのコインプッシャーゲーム「Lucky Farmer」です。
作物収穫ボーナスによるメダル獲得や、ランキング・フレンド機能による他ユーザーとの交流も可能となっています。DEPは、報酬として獲得できるだけでなく、ゲームを有利に進めるためのアイテム(農場NFT等)を購入するための決済通貨としても使用できます。
現時点でゲームの正式版は出ておらず、2022年の夏頃にリリースされる予定となっています。正式版のリリースに際して、ユーザーがPlay to Earnをより楽しむことができる「Scholarship」や「ペット機能」の導入も計画しており、NFTが購入できないユーザーでもDEPコインを手にすることが可能となる見込みです。
NFT Marketplace by DEP
最後は、NFTマーケットプレイスの「NFT Marketplace by DEP」です。上記ゲーム内で使用されるアイテムやカードが中心に取引がなされています。現時点では、約300アイテムがリスティングされており、購入はERC-20規格のDEPのみの対応となっています。
ユーザーは、ゲーム内で獲得したNFTの売買や、NFTの転売によって収益を獲得することが可能となっています。
2022年では、既に2つゲームがリリースされる予定で、第1四半期には、BSCチェーンのNFT(BEP721規格)を取引するためのDappsを立ち上げる見込みとなっています。
パートナー
PlayMiningのパートナーとしては、イーサリアム基盤大手DEX(分散型取引所)のUniswapやSushi、大手CEX(中央集権型取引所)のOKXやbitrueが挙げられます。今回の上場により、BITPointも日本の暗号資産(仮想通貨)交換業者として初のパートナーとなります。
今後は他の主要L1パブリックチェーンに接続することで、マルチチェーン対応を拡大していく予定もあります。
ビットポイントの特徴とサービス
ビットポイントは2022年5月、金融庁より「第一種金融商品取引業者」の登録を完了しました。金融庁のライセンスは、世界的にも特に厳しい基準が定められています。
ビットポイントは、顧客の資産管理を重要視しており、セキュリティ対策では、異常を即座に検知できるよう24時間の監視体制を敷いています。
1. BITPOINTとBITPOINT PRO
ビットポイントでは暗号資産の売買手段として、「BITPOINT」と「BITPOINT PRO」の2種類のサービスを提供しています。各種手数料は、業界最低水準です。
「BITPOINT」では、売買したい銘柄の数量を入力するだけで簡単に売買ができるため、取引初心者に向いています。
一方、「BITPOINT PRO」では、板取引で成行・指値・逆指値(成行)の注文ができるため、株式投資経験などがある中・上級者向けのサービスとなっています。
2. 「貸して増やす」レンディングサービス
「貸して増やす」は、同社とユーザー間で暗号資産貸借契約を締結し、ユーザーが保有する暗号資産を貸し出すことで、貸借料を受け取ることができるサービスです。貸出時に「自動更新」を選択することで、更新前の貸借料を含めて再契約が可能です。
同サービスを利用するには、公式サイトやアプリ上での募集に対し応募する必要があり、応募多数の場合は抽選となります。
3. 暗号資産即時出金サービス
手数料無料でリアルタイム出金できるというメリットがあります。
取扱い銘柄一覧
ビットポイントでは、以下の12銘柄を取扱っています。
- ビットコイン(BTC)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- イーサリアム(ETH)
- ライトコイン(LTC)
- リップル(XRP)
- ベーシックアテンショントークン(BAT)
- トロン(TRX)
- エイダ(ADA)
- チェーンリンク(LNK)
- ポルカドット(DOT)
- ジャスミー(JMY)
- ディープコイン(DEP)