「ビットコイン・ピザ・デー」12周年、史上初の仮想通貨決済を振り返る

仮想通貨が商品と交換された日

5月22日、世界の暗号資産(仮想通貨)愛好家らが祝う記念日がある。

ビットコイン(BTC)を利用した取引が行われた日を祝う「ビットコイン・ピザ・デー(Bitcoin Pizza Day)」だ。今年で12周年を迎える。

暗号資産(仮想通貨)業界にとって、2010年5月22日は特別な日だ。プログラマーのラースロー・ハネツ(Laszlo Hanyecz)氏が、まだ無価値に等しかったビットコインを初めて決済利用した日である。

ハネツ氏は今から12年前、保有していた10,000BTC(1BTC=時価0.0025ドル)と、ピザ2枚を交換してくれる人はいないか「ビットコインフォーラム」で面白半分で募集かけたところ、取引が成立したという。

掲示板のビットコインフォーラムには、米国のピザショップ「パパ・ジョーンズ(Papa Jon’s)」のピザを購入したハネツ氏の投稿が現在も残されている。

その後ビットコインの存在は数多くの人に知れ渡り、12年の時を経て資産価値を飛躍的に上昇させた。記事公開時点(2022年5月22日)のピザの代金(10,000BTC)の価値は、350億円相当となっている。

過去数年間の価格の推移は以下の通り。(ドル円の為替レートによっても変動)

  • 2019年5月22日:88億円相当(1BTC=約88万円)
  • 2020年5月22日:100億円相当(1BTC=約110万円)
  • 2021年5月22日:400億円相当(1BTC=約500万円)
  • 2022年5月22日:350億円相当(1BTC=約380万円)

10,000BTCの資産価値を冗談半分でインデックス化したサイト(Bitcoin Pizza Index)も公開されている。ピザの各トッピング価格の算出も行なっており、例えばベーコン1枚の場合、価値は推定278万ドル(3.5億円相当)に上る。

進む普及

「ビットコイン・ピザ・デー」を祝うイベントは、世界各国で毎年実施されている。

2020年には楽天ウォレットやbitFlyerなど国内大手取引所も記念キャンペーンを行なった。イベントに関連して、米著名投資家のAnthony Pompliano氏(通称、Pomp)は21年5月、分散型ピザ・ブランド「Bitcoin Pizza」の設立を発表している。

ビットコイン決済については、先日エミレーツ航空が支払い手段としてビットコインの受け入れを明らかにしたばかり。米国初となる、ビットコインを使用した住宅の購入も確認されている。

関連:米投資家Pomplianoが新法人「ビットコイン・ピザ」設立 あえてBTC決済を導入しない理由とは

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画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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