デジタル庁の管轄方針にWeb3を検討、平将明議員が明かす

デジタル相がWeb3大臣を兼任する方針

自民党の平将明議員は5月31日、自身がレギュラー出演しているYouTube番組「木原・平の地上波いらず」で、Web3(分散型ウェブ)領域について、デジタル庁が管轄する方針を検討していることを明らかにした。

平議員は、元内閣府副大臣などを歴任しており、1月に自民党のデジタル社会推進本部より「NFT(非代替性トークン)特別担当」に指名されている人物。

2月には、暗号資産(仮想通貨)関連の税制が、「これほどイノベーションを阻害する税制になっている」とし、業界の有望な人材やスタートアップが国外に流出している状態を、衆議院内閣委員会で発言したことで注目を集めた。

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番組には、牧島かれんデジタル大臣も出演。平議員の発言によると、デジタル社会推進本部として「デジタル担当大臣がWeb3担当大臣も兼任する」という方針で検討を進めているという。

政府はWeb3に肯定的

日本政府は7日、「経済財政運営と改革の基本方針2022(骨太方針2022)」を閣議決定。Web3を含む、ブロックチェーン領域の環境整備を進めていくことを明言。

基本方針では、「ブロックチェーン技術を基盤とするNFT(非代替性トークン)やDAO(自律分散型組織)の利用等のWeb3の推進に向けた環境整備の検討を進める」とし、メタバース(仮想空間)も含めたコンテンツの利用拡大に向け、2023年通常国会での関連法案の提出を図るとしている。

特にWeb3については、岸田総理大臣も肯定的な姿勢を見せており、5月26日の衆院予算委員会では、「Web3は日本の経済成長につながると確信」と明言した。

Web3とは

現状の中央集権体制のウェブをWeb2.0と定義し、ブロックチェーン等を用いて非中央集権型のネットワークを実現する試みを指す。

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