ラグジュアリーファッション通販「Farfetch」、ビットコインなど仮想通貨7銘柄に決済対応へ 決済対応は2022年後半を予定

ビットコインなどで支払い可能に

高級ファッションブランドのEコマースサイトFarfetch(ファーフェッチ)は10日、米国やヨーロッパなどの地域で、暗号資産(仮想通貨)決済への対応予定を発表した。早ければ2022年後半から導入される。

Farfetchは2008年、ポルトガル出身の起業家ジョゼ・ネヴェス氏によって英ロンドンで設立された。世界中のラグジュアリーファッションを取り揃え、700店以上のセレクトショップと500を超える高級ブランドが集結するマーケットプレイスだ。

2018年には、ニューヨーク証券取引所への上場を果たしている。

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Farfetchは暗号資産決済プロバイダーのルヌと提携し、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、ビルドアンドビルド:旧バイナンスコイン(BNB)、トロン(TRX)、エックスアールピー(XRP)、テザー(USDT)、USDCの7種類に対応する。

今年3月から傘下のセレクトショップ「ブラウンズ」やオフホワイトの旗艦店でテストした仮想通貨決済が成功したことから、Farfetchでの決済対応が決定されたという。

同サイトのプライベートクライアントには、米国などでの対応に先駆ける形(数ヶ月以内)で、先行して仮想通貨決済が提供される予定だ。

仮想通貨決済に対応する事例は増加傾向

世界的な普及に伴い、ファッション業界では、ブロックチェーン技術を採用する動きが加速しつつある。

高級ブランドのグッチは今年5月、一部店舗で、ビットコインやイーサリアムなど仮想通貨10銘柄での支払いに対応することを発表。

同社はWeb3全体への積極的な姿勢も見せており、1月には米アート・トイメイカーの「Superplastic」と提携し、「スーパーグッチ」という3部に分かれるNFTリリースを実施することを明かした。また2月には、ブロックチェーンメタバースゲーム「ザ・サンドボックス(SAND)」で仮想土地を購入した。

スイスの高級時計メーカー「ウブロ(Hublot)」は、今年2月に仮想通貨決済に対応開始。取引所側からのアプローチが行われており、FTXは同じく2月、ファッション業界との提携を進めることを目的とした、高級・ファッションブランド部門を設立している。

関連:グッチ、仮想通貨決済を米国の一部店舗で導入へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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