仮想通貨BNB、600億円分のトークン焼却を完了

600億円相当のトークン焼却

暗号資産(仮想通貨)ビルドアンドビルド(BNB)は13日、通算20回目となるトークンバーンを完了した。四半期毎に開催される今回は、600億円相当の約195万BNBが焼却された。

BNBはERC-20規格の仮想通貨銘柄。当初は大手仮想通貨取引所バイナンスの取引所トークンとしてローンチしたが、現在はバイナンスから独立した体制へと移行。当初はバイナンスがトークンのバーンも、21年12月に自動バーン制に変更し、コミュニティ主体の方針の下、独立化を図っていた。

関連:バイナンス、仮想通貨BNBの新バーン・メカニズムを発表

今回のバーンでは603億円相当の計1,959,595.29BNBが焼却された。この内、4,181.77BNB(約1.3億円)は2020年に発表されていた「Pioneer Burn Program」に基づき、バーンされたもの。

Pioneer Burn Programは誤って誰も保有していないスマートコントラクトアドレスにBNBが送付された際、そのトークン分を時期の焼却量に含み、特定の場合に紛失した分のBNBをバイナンスが補償するもの。4月に実施された前回のバーンでは、計9,403.78BNB(約2.8億円)が同プログラムを基準に、バーンされていた。

バーン(焼却)とは

株式の「自社株買い」に近い形で仮想通貨の供給量を減らす仕組み。自社株買いをする企業は、発行している株式を自分たちのお金で買い戻す。買い戻されると市場に流通する株数が減少することで一株あたりの価値が向上し、株主に対してプラスの影響を与える。

需要と供給の影響により、トークンもバーンすることで、流通する一枚あたりのトークン価値が高まるとされている。

▶️仮想通貨用語集

トークン・バーンの仕組み

バイナンスがこれまで採用していたシステムでは、およそ四半期ごとにバイナンスが前四半期の取引量に応じた量のBNBを買い戻し、そのBNBをバーンしていた。しかし、21年12月に導入されたシステムでは、BNBのバーンが中央集権的取引所(CEX)のバイナンスを介さず、自動でバーン量が決定する体制へ移行。

BNBは従来の仮想通貨とは違い、後天的に新規通貨を発行できず、ローンチ当初の総発行量だった2億BNBから最終的には1億BNBへと半減していく仕組みとなっている。

中長期的な価格に応じた自動バーンの予想量について、バイナンスは以下のチャートを公表していた。

出典:バイナンス

バイナンスコイン(BNB)はバイナンス・スマートチェーン(BSC)のネーティブトークン。メリットBSC上のガバナンス投票などに参加するためにも活用されている。また、BNB保有者にはバイナンスでの取引手数料の削減などのメリットがある。

関連:初心者でもわかるバイナンスコイン(BNB)|特徴と仕組みを解説

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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