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仮想通貨取引所バイナンス、約180万BNBのバーンを発表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

19回目のバーン

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスは19日、独自トークン「BNB」のバーン(焼却)を実施したことを発表した。

昨年12月に発表された自動バーンメカニズムによって、今回は合計1,839,786.26BNB(980億円相当)をバーン。バイナンスは自動バーンメカニズムを導入する前も四半期ごとにBNBをバーンしてきたが、今回が通算19回目となる。

関連バイナンス、仮想通貨BNBの新バーン・メカニズムを発表

バーンとは

株式の「自社株買い」に近い方法で、仮想通貨の供給量を減らす仕組み。自社株買いをする企業は、発行している株式を自分たちのお金で買い戻すことがあるが、買い戻されると市場に流通する株数が減少することで一株あたりの価値が向上し、株主に対してプラスの影響を与える。

仮想通貨もバーンすることで、需要と供給の関係によって、流通する1枚あたりの価値が高まるとされている。

▶️仮想通貨用語集

バイナンスは自動バーンメカニズムを導入するまで、前四半期の取引高に応じて一定量のBNBを買い戻し、四半期毎にバーンする仕組みを採用。一方で自動バーンメカニズムでは、バイナンスを介さず自動でバーンが実行されるようになり、バーン数量はBNBの価格等を用いた公式に応じて決められるようになった。新たな仕組みを導入した目的は、BNBの透明性や予測可能性を高めるためだという。

前回バーンを実施したのは今年1月。BNBは最終的に、供給量が合計1億枚を下回るまでバーンされるように設計されている。

関連バイナンス、新メカニズムで約170万BNBがバーン

新しい仕組みについて

仮想通貨取引所FTXのサム・バンクマン・フリード最高経営責任者(通称:サム氏)は20日、バイナンスが考案した自動バーンメカニズムの公式は興味深いとコメントした。

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新しい仕組みでは前四半期の取引高ではなく、上述した通り、指定の公式によってバーンする数量を決定。BNBの平均価格とバーン数量の関係は以下のグラフの通りである。

サム氏は指定の公式を使い、BNBのおおまかな平均価格を決めて仮説を立てて分析。バーンの数量や、供給量が1億枚に達してバーンが終了する時期等をシミュレーションした。

BNBの自動バーンメカニズムについてサム氏は、バーンが価格を動かすのではなく、価格がバーンを変化させると説明。そして、2つの仮説を立てた上で、以下のように述べている。

 

BNBの価格が下がれば、1億枚に達するまでに7年から10年かかるだろう。

 

一方で1億枚という下限を考慮せず、価格が上昇すれば、BNBの時価総額が最大25兆円(2,000億ドル)ぐらいになる可能性もあると考える。

本記事執筆時点のBNBの価格は、CoinGeckoによると約5万4,000円。そこに発行枚数(約1.6億枚)を掛け合わせた時価総額は約9.1兆円である。

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