自動バーン体制へ移行
大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスは23日、バイナンスコイン(BNB)の新たな自動バーン(焼却)メカニズムの実装を発表した。コミュニティーの要望に応える格好で、BNBの独立化を図る。
バイナンスコイン(BNB)はバイナンス・スマートチェーン(BSC)のネーティブトークン。BSC上のガバナンス投票などに参加するためにも活用されている。
これまでバイナンスは四半期ごとにBNBトークンのバーンを実施してきた。バイナンス側が四半期毎に前四半期の取引高に応じて一定量のBNBを買い戻し、そのBNBをバーンする仕組みだった。
前回10月に実施されたバーン(17回目)では、133万BNBがバーンされていた。
また、11月末に実行されたBEP95の導入後は、BSC上のガス代が利用されるごとに一部がバーンされている。
関連:バイナンスコイン(BNB)とは|高騰の続く背景と主な特徴
バーン(焼却)とは
株式の「自社株買い」に近い形で仮想通貨の供給量を減らす仕組み。自社株買いをする企業は、発行している株式を自分たちのお金で買い戻す。買い戻されると市場に流通する株数が減少することで一株あたりの価値が向上し、株主に対してプラスの影響を与える。
需要と供給の影響により、トークンをバーンすることで、流通する一枚あたりのトークン価値が高まることになる。
▶️仮想通貨用語集
今回発表されたシステムでは、BNBのバーンが自動で発生する仕組みへと移行することが決定。
今後は四半期に一度のバーンが自動バーン体制へ移行。CEX(中央集権的取引所)であるバイナンスを介さず、BNBの価格に応じてバーン量が決定されることで、BNBの独自性(透明性や予測可能性)向上を高めていく狙いがある。
バイナンスは、価格に応じた自動バーンの予想量について、以下の通り発表した。