BNB(旧バイナンスコイン)は、2026年6月時点で時価総額上位(概ね3〜5位圏内)に位置する主要銘柄です。直近では約654ドル(約10万4,600円)前後で推移しており、底堅い値動きを見せています。
BNBの価格上昇を支える要因は複数あります。Binance(バイナンス)の広大なエコシステムと連動した報酬プログラム、企業や機関投資家による積極的な導入、供給量を段階的に減らすデフレ設計に加え、米国では現物型ETF(上場投資信託)の申請審査が進むなど、「金融資産」としての評価も高まりつつあります。
本記事では、BNBの基本情報から価格高騰の背景、注目されるトークン設計、購入方法やリスクまでをわかりやすく解説します。
- BNBの基本情報と最新価格(時価総額・発行上限・過去最高値)
- BNBが注目される3つの理由(報酬プログラム・機関投資家参入・デフレ設計)
- 国内取引所でのBNBの買い方(口座開設から購入まで)
仮想通貨BNBとは
BNB(ビルドアンドビルド)は、世界最大級の仮想通貨取引所「Binance(バイナンス)」が発行した仮想通貨です。グローバル版のプラットフォーム(*日本人は利用できません)では、取引手数料の割引や、BNBを保有・預けることで新規トークンを獲得できる各種特典に活用されています。日本支社であるBinanceJapanでも一部BNB保有者向けサービス「ローンチプール」が提供されていますが、グローバル版と同等ではなく、利用できる機能に一部制限があります。
BNBはまた、バイナンスが開発・運営する独自ブロックチェーン「BNBチェーン」の基軸通貨に位置づけられており、ガス代(ネットワーク手数料)の支払い・ステーキング(ロックアップ等による報酬獲得方法)にも利用されます。
BNBの価格・発行情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 通貨名 | ビルドアンドビルド(BNB) |
| 公開日 | 2017年7月14日 |
| 流通供給量 | 約1億3,478万枚(2026年6月時点) |
| 最大供給量(発行時) | 2億枚 |
| 価格 | 約10万4,600円(約654ドル) |
| 時価総額 | 約14兆900億円(約881億ドル・市場4位) |
| 過去最高値 | 2025年10月13日:約21万9,000円(約1,370ドル) |
BNBが注目される3つの理由|価格高騰の背景
BNBが過去最高値を更新した背景には、単なる投機的な動きではなく、構造的な需要拡大要因があります。
- 実用性のあるユーティリティトークン
メガドロップやホルダー向けドロップなど報酬プログラムが活況、需要創出につながっています。 - 企業・機関投資家の注目増
BNBチェーンの拡大とともに、機関投資家や企業からの関心が高まっています。今後の動向が注目されます。 - デフレ設計による希少性
発行上限は2億枚から最終的に1億枚まで削減予定で、定期的なバーン(焼却)によって市場供給が継続的に減少し、希少性が高まる構造を持っています。
注目の理由①:報酬プログラムによる需要創出
BNBの価格上昇を支える要因の一つが、バイナンスと連動した報酬型プログラムの存在です。中でも、BNB保有者が参加できる以下の仕組みは、BNBの継続的な需要と実需を生み出す原動力となっています。
- Launchpool(ローンチプール):BNBを一定期間ステーキングすることで、新規上場トークンを報酬として獲得
- Hodler Drop(ホルダードロップ):過去に一定期間BNBを保有していたユーザーを対象に、トークンを無償配布
- Megadrop(メガドロップ):Web3ウォレットと連携し、BNBをロック+BNBチェーン上のクエストをこなすことで報酬を獲得
中でも「ホルダードロップ」は定期的に開催され、BNBを保有するだけで参加できるため、継続的な保有インセンティブとなっています。
また、「メガドロップ」は特に戦略的な仕組みで、BNBをロックしながらBNBチェーン上の新規プロジェクトに積極的に参加することで報酬を得る設計となっています。初回開催された「BounceBit(BB)」のトークン生成イベントでは、BB総供給量の最大8%が割り当てられました。開催当時の時価総額100億円で計算すると、約8億円がBNBホルダー(権利保有者)に配られた計算になります。
このような施策はいずれも、BNB保有の意欲を高め、購入につながる要因となります。
また、BNBチェーン対応ウォレットでの活動に連動したインセンティブ制度「Binance Alpha(バイナンスアルファ)」(後半で説明)も導入されており、チェーンの利用促進、及びBNBの需要喚起の一つになっています。
注目の理由②:企業財務への導入と機関投資家の流入期待
BNBは近年、単なる取引所トークンの枠を超え、企業や機関投資家による本格的な導入が進んでいます。2025年には、複数の米国上場企業がBNBを自社の財務戦略に組み入れる動きを見せたほか、米国初となるBNB現物ETFの申請も行われるなど、既存金融の領域でも注目が高まっています。
企業・機関投資家の関心の高まり
BNBはバイナンスエコシステムとの密接な連動性から、機関投資家や企業による活用の可能性が注目されています。BNBチェーン上のDeFiやWeb3アプリケーションの拡大とともに、単なる取引所トークンにとどまらない「エコシステム基軸資産」としての評価が高まっています。
ただし、ビットコイン(BTC)のMicroStrategyのような明確な企業トレジャリー採用事例はBNBではまだ限定的であり、今後の機関投資家の動向が注目されます。
従来の金融市場からBNBへ
BNBは仮想通貨市場における存在感の高まりとともに、機関投資家や企業からの関心も徐々に高まっています。ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)の現物ETF承認を受け、他の主要アルトコインへの波及を期待する声も聞かれますが、BNBについては現時点で正式な申請・承認情報が確認されていないため、引き続き動向を注視する必要があります。
注目の理由③:BNBの供給減少(デフレ構造)
BNBは、供給量を段階的に削減していくバーン(焼却)モデルを採用しており、最終的には発行上限2億枚から1億枚まで削減される計画。現在の供給量は約1億3,478万BNBであり、目標まで残り6,522万枚BNBの削減余地があります。このような供給減の構造は、希少性を高めることで市場価格の上昇圧力となり、BNBの中長期的な価格高騰を促す要因とされています。
BNBのバーン(焼却)は、主に以下の2つのルールに基づいて行われています。
① 各ブロックごとに発生する手数料の一部を自動的に焼却する「リアルタイムバーン」
② 四半期ごとに、BNBの市場価格とブロック生成数に基づいて一定量を焼却する「定期バーン」
編集部が確認したところ、焼却量の大部分は②の「定期バーン」によるものであり、比較的安定したペースで実施されています。
BNBバーンデータによると、2026年6月時点で累計約6,721万BNBが焼却済み(初期供給量の約33%)。定期バーンは四半期ごとに実施されており、継続的な供給縮小が進んでいます。
BNBの買い方
BNBは、日本では暗号資産(仮想通貨)取引所のbitbank(ビットバンク)、OKJ、BinanceJapanで取り扱われています。
BNBの取扱取引所
| おすすめ 取引所 | おすすめポイント | 銘柄数 | 取引所手数料 | 入金手数料 | 出金手数料 | 出庫手数料 | 詳細 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 バイナンスジャパン | BNBのローンチプール参加が可能な国内取引所 | 63 | メイカー:0.1% テイカー:0.1% ※VIP割引有 | 無料 | 150円 | 0.00001BNB | ‐ | |
| 2 Bitbank | 国内アルトコイン取引量No.1* | 43 | メイカー:0.02% テイカー:0.12% | 無料 | 550円(3万円未満)/ 770円(3万円以上) | 0.0016BNB | ※2024年1月〜2025年4月のJVCEA統計情報自社調べ | |
| 3 OKJ | 充実した収益サービス機能が魅力 | 46 | メイカー:0.07% テイカー:0.14% ※VIP割引有 | 無料 | 400円(100万円未満) 770円(100万以上1000万未満) 1320円(1000万以上) | 0.002BNB | ‐ |
BNBの購入方法
バイナンスジャパンでのBNBの購入方法を紹介します。現物取引(板取引)では、注文価格や数量を自由に指定できるため、より柔軟な取引が可能です。
スマートフォンと本人確認書類があれば最短即日で完了します。口座開設は無料です。
- バイナンスジャパン公式サイトからメールアドレスを登録
- 氏名・住所・生年月日など必要事項を入力
- 本人確認書類(マイナンバーカード・運転免許証など)を提出
- 審査通過後、口座開設完了
銀行振込・PayPay残高などから入金できます。入金手数料は無料です。
バイナンスアプリの現物取引(板取引)からBNBを購入します。注文価格や数量を自由に指定できるため、より柔軟な取引が可能です。
- バイナンスアプリにログインし、「取引」から「現物」に移動。BNB/JPYの取引ペアを選択
- 「購入」タブに移動し、「指値注文」を選択(既定の注文タイプは指値注文)

出典:Binance Japan
- BNBの購入希望価格と注文数量を入力し、「BNB購入」をクリックして注文を発注

出典:Binance Japan
- 注文完了後、約定履歴または資産欄に反映されます
成行注文:今すぐ購入したいとき。市場価格で即時に約定。
指値注文:希望価格を指定して購入したいとき。指定価格に達すると自動的に約定。すぐに取引したい場合は「成行」に切り替えましょう。
関連:バイナンス・ジャパンとは?特徴・手数料・PayPay連携を徹底解説
バイナンスとBNBチェーンをより詳しく
BNBを理解するうえで欠かせないのが、その発行母体であるバイナンスと、独自ブロックチェーン「BNBチェーン」の存在です。それぞれの特徴を解説します。
バイナンスとは?
Binance(バイナンス)は、1日あたり数百億ドル規模の取引高と、2.5億人を超える登録ユーザーを抱える世界最大規模の仮想通貨取引所です。現物取引・先物取引ともに市場シェア1位を占め、500以上の仮想通貨を扱っています。
取引所内では、BNBを保有・使用することで取引手数料の割引が受けられるほか、BNB建ての取引ペアも数多く用意されており、実用的な機能を持つトークンとして活用されています。
また、取引所事業以外にも、ステーキング、レンディング、NFT、ローンチパッドなど多様なサービスを提供しており、仮想通貨分野での総合的なプラットフォームとして事業を展開しています。
バイナンス独自のブロックチェーン「BNB Chain」
バイナンスが独自開発するブロックチェーン「BNB Chain(BNBチェーン)」は、DeFi、NFT、ゲーム、SocialFiなど多様なWeb3アプリケーションが稼働。2026年6月現在、TVL(預かり資産総額)は66億ドルで、イーサリアム、ソラナに次いで第3位の規模となっています。
近年は、ユーザー数や取引件数でも大きな成長を見せています。特に2025年5月以降、BNBチェーン上の取引量は急増しており、現在では日あたり1,000万件を超える水準で推移しています(出典:BSCスキャン)。

BNBチェーンの取引量推移 出典:BSCスキャン
この急成長の背景には、グローバル版Binanceが2025年4月末に導入したインセンティブ制度「Binance Alpha(バイナンスアルファ)」の存在があります。BNBや対象トークンの保有・取引に応じたポイントが新規ローンチトークンなどと交換できる仕組みで、「Binance Wallet」から直接参加できます。取引所・チェーン・ウォレットが密接に連携したインセンティブ設計が強力なエコシステム効果を生んでいます(※日本国内の居住者は本制度の対象外であると推測されます)。
このようにBNBは、単なる投資資産ではなく、エコシステム内で積極的に「使われる」ユーティリティトークンとして、着実に需要を拡大し続けています。
注意点とリスク
BNBへの投資・運用を検討する際に把握しておきたいリスクと注意事項をまとめます。
市場変動リスク
BNBはビットコイン(BTC)より価格変動が大きく、取引所との結びつきが強いことから、投資時には十分な注意が必要です。
2025年1月から2月にかけて、BTCは高値から20%超の調整局面を迎え、暗号資産市場全体が下落基調となりました。この期間中、BNBは12月の700ドル台から2月には500ドル台まで下落し、約35%の大幅な価格下落を記録しました。
BNBはBTCと比較して価格変動が大きくなる傾向があり、投資や運用を検討する際は高いボラティリティリスクを十分に理解しておく必要があります。
また、BNBはバイナンスとの関連性が強いため、暗号資産市場全体の動向に加えて、取引所関連の報道や規制動向などの個別要因によって急激な価格変動が生じるリスクにも注意が必要です。
規制対応とサービス制限
Binance(バイナンス)は各国の規制に対応する過程で、居住地や本人確認の状況によって利用できるサービスが制限されることがあります。
特に、日本を含む一部地域では、Binance Walletの一部機能や、報酬制度「Alphaポイント」などのインセンティブプログラムが利用対象外となっており、国外のユーザーと同等のエコシステム参加ができない場合があります。
BNBはバイナンスエコシステムとの密接な連動性を持つため、投資・運用を検討する際には、自身の居住国や利用環境における制限内容を事前に確認しておくことが重要です。
BNBに関する税金について
仮想通貨取引で生じた利益は原則「雑所得」として取り扱われます。日本円との売買で得た利益だけではなく、仮想通貨同士を交換したときに生じた利益やステーキングなどで得た報酬も課税対象となります。
また、NFTの購入時、BNBを取得したときの価格よりも値上がりした状態であれば、決済時の差額が利益とみなされます。NFTを所持するだけであれば基本的に税金はかかりませんが、売却して利益を得た際は通常の仮想通貨取引と同様に所得とみなされますので、注意してください。
雑所得に分類される仮想通貨取引での所得は、給与所得などの他の所得と合算した金額に対して税率がかけられます。税率は、所得が多いほど高くなる「累進課税」が適用され、下表の通り5%~45%の7段階に分かれています。住民税も合わせると最大で約55%の税率が課されます。

出典:国税庁
BNBは国内外問わず多くの取引所やDEX、マーケットプレイスで用いられることが多いため、取引回数もそれだけ多くなりがちです。仮想通貨同士の交換・決済時の差額も損益計算に含める必要があるため、どこを利用したのかを把握しておかなければ、誤った金額で確定申告してしまう可能性も高くなります。
よくある質問
BNBについてよく寄せられる質問をQ&A形式でまとめました。
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