GMO NIKKOが「メタバース ラボ」設立、メタバース関連ビジネスをサポート
Web3時代の文化創成にも取り組む
GMO NIKKO株式会社は27日、企業や自治体におけるメタバースでの事業拡大や新しい体験の提供をサポートする「GMOメタバース ラボ」の設立を発表した。
同社は、GMOインターネットグループのGMOアドパートナーズ株式会社の連結会社で、インターネット広告事業を展開している企業だ。2021年からはNFTマーケットプレイス「Adam byGMO」の認定代理店を務めている。
「GMOメタバース ラボ」は、メタバースやブロックチェーン、NFT(非代替性トークン)を活用した各種Web3(分散型ウェブ)サービスの調査・分析を実施。企業や自治体向けに、メタバースを活用したビジネスの立ち上げ・展開をサポートする各種ソリューションを提供する。
関連:GMO、NFTドメインサービス「CryptoName byGMO」をリリース
また、企業課題の解決と並行して、ユーザーへの新たな体験を提供することで、Web3時代の新たな文化の創成に取り組む。
設立後の同ラボは、具体的には以下のような業務を行う予定だ。
- メタバース空間上でのプロモーション企画
- メタバース空間の制作の企画・デザイン・ディレクション
- NFTを活用した企業・クリエイターへの支援活動
- 店舗ビジネス向けのメタバースEC構築支援
- イベント企画事業者、地方自治体向けのメタバース空間を活用したマーケティング商品の開発
GMO NIKKO社は、「GMOメタバース ラボ」設立の背景には、日本政府がWeb3活用を成長戦略の柱に据えるなど、普及・活用に向けた動きが国内で加速しており、またメタバース空間上での商取引やNFTの活用に注目が集まっていることがあると説明。
将来的には、GMOインターネットグループが提供するWeb3関連サービスとの連携を視野に入れサービスメニューの拡充を行うと共に、「世界における代表的なメタバースビジネス支援企業になるよう挑戦」すると、プレスリリース上で述べた。
続くWeb3領域への拡張
GMOグループは最近、Web3やブロックチェーン分野への注力を強めている。今年6月にはWeb3領域への投資するためコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)の設立が報じられた。
このVCは、Web3のスタートアップに金銭的支援するもので、同グループの仮想通貨関連ノウハウも提供する。事業内容や資金用途などの審査は、暗号資産(仮想通貨)取引所のGMOコインが担当する形だ。
また本日27日には、「メタバース ラボ」とほぼ同時に、NFTドメインサービス「CryptoName byGMO」の運用が開始されることが発表された。
NFTドメインとは、ウォレット決済用のメールアドレス等向けのドメインをNFTとしてブロックチェーン上で発行するというもの。複雑なアドレスを簡略化することで送金ミスを減らすことなどができる。
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します