NEARプロトコル基盤のRainbow Bridge、不正攻撃を阻止
クロスチェーンブリッジで攻撃未遂
ニアプロトコル(NEAR)を基盤とするEVMチェーンAurora(オーロラ)を開発するAurora Labsは22日、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)間のブリッジ「Rainbow Bridge」における攻撃未遂があったと報告した。
Aurora LabsのAlex Schevchenko CEOは失われた資金は犯人の5ETHだけだったと説明。ネットワークへの損害やユーザー資産への影響はなかった。
Rainbow Bridgeはイーサリアム、NEAR、そしてAuroraネットワーク間の資産移動を可能にするクロスチェーンのブリッジ。テザー(USDT)やWBTCなどのラップドトークン、ユニスワップ(UNI)などのトークンとの相互運用性を提供している。Aurora Labsが開発を手掛けた。
事件の経緯
犯人はネットワーク全体を標的とした攻撃を試みる形で、20日13時頃に不正なNEARブロックを提出。
しかし、自動化されたウォッチドッグは不正トランザクションを31秒(4ETHブロック)で探知した為、犯人がブロックを提出する際にデポジットする5ETH(執筆時点では110万円程)が損なわれたのみとなった。
Schevchenko氏は5月にも類似した攻撃があったと説明。今回同様に、攻撃者がブロックを提出する際のデポジットである5ETHが失われただけだった。
Aurora Labsは22年5月に120億円規模の資金調達ラウンドを実施したばかり。レイヤー1のNEARプロトコル本体とは異なり、イーサリアム(ETH)ブロックチェーンとの互換性を持つブロックチェーンAuroraを開発している。
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