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米政府押収の仮想通貨約62億円が盗難か ブロックチェーン調査員が指摘

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

管理委託先CEO息子の関与を指摘

ブロックチェーン調査員のZachXBT氏は23日から26日にかけて、「Lick」の別名で知られるJohn Daghita氏が米国政府の押収仮想通貨アドレスから4000万ドル超(約62億円)を盗んだと指摘した。

ZachXBT氏の調査によると、John氏の父親Dean Daghita氏はバージニア州のIT企業Command Services & Support(CMDSS)社の最高経営責任者で、同社は米連邦保安官局(USMS)から押収仮想通貨の管理・処分業務を受託している。ZachXBT氏は、John氏が父親経由でアクセス権限を取得した可能性があると推測している。

最大の盗難は2024年3月に発生したとされ、2016年のBitfinexハッキング事件で米政府が押収した資金から2,490万ドルが不正に移動されたという。ZachXBT氏は、John氏のウォレットアドレスが米政府以外の被害者も含めて総額9,000万ドル超の不正資金に関連していると主張している。

今回の疑惑が明るみに出たきっかけは、John氏が別のハッカーとのオンライン上での「資産誇示合戦」中にウォレットを公開し、約2300万ドルの仮想通貨を保有していることを示したことだった。この様子が録画されており、ZachXBT氏がブロックチェーン分析を通じて資金の出所を追跡した。

CMDSS社は2024年10月に非主流仮想通貨の管理契約を獲得していたが、競合企業から資格や利益相反の懸念が指摘されていた。ZachXBT氏の指摘後、同社のSNSアカウント、ウェブサイト、LinkedInページは全て閉鎖された。

現時点で正式な刑事告訴は公表されておらず、当局による公式確認もない。

この疑惑は、政府による押収仮想通貨の管理体制や内部統制の脆弱性について、業界内で議論を呼んでいる。

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