ETHマイニングプール最大手「Ethermine」、少額ステーキングサービスをローンチ
少額ETHステーキングプール
仮想通貨イーサリアム(ETH)のマイニングプール最大手「Ethermine」は来たる「マージ」に向けて、31日に少額から始められるステーキングサービスをローンチした。
「Ethermine Staking」というステーキングサービスはユーザーが0.1ETHから利用できるプールだ。「ETH.STORE」というインターフェイスを通じて世界中のETHバリデーターが生産する1日の平均リターンを確認し、Ethermineのサービスが同等のリターンを提供しているかどうかを判断することができるようになる。また、32ETH以下を預けるユーザーには、最大15%の手数料が設けられるが、より手数料の低いサービスである「Ethpool」では32ETHの最低限ステーク数を必要とする。
なお、米国はサービス対象国に含まれないという。
大型アップグレード「マージ」はレイヤーごとに2段階に分けて行われるされるもので、9月6日には「Bellatrix」が、そして15日前後には「Paris」が実施される見込みだ。完了すれば、マイニングを必要とするPoWからステーキング基盤のPoSへと変わる。
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一方、米政府によるアドレスへの検閲のリスクを懸念し、PoS版ETHに対応しない業者が見られる。マイニングプール大手AntPoolは27日、「PoS版イーサリアムはさまざまな国の検閲リスクを伴うため、顧客の資産保全を考慮すると、AntPoolはPoSチェーン上のユーザーのETH資産を維持することができなくなる」として、PoS版ETHを管理しない方針を発表した。
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検閲のリスクとは
PoS版イーサリアムに対する検閲懸念が高まっているのは、8月8日に米国財務省外国資産管理局(OFAC)が、仮想通貨ミキシングサービスTornado Cash(トルネードキャッシュ)を制裁対象者リスト(SDN)に指定したことに起因。
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PoSに移行後、イーサリアムのトランザクション処理はバリデータによって行われることになる。しかし現在、Lido Financeやコインベースをはじめとする米国に拠点を置くステーキングサービスプロバイダーがPoS版ネットワーク上のバリデータノードの約60%を占めている。そのため、これらのプロバイダーが米政府によるアドレス制裁にどのように対応するかといった未知数の部分が大きいとされている。
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