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イーサリアムPoWフォーク:新トークン付与に関する「仮想通貨取引所」対応一覧表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ETHPoWフォークが発生する可能性

暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)の大型アップグレード「マージ(Merge)」が近づくにつれて、チェーン分岐を伴うハードフォークが発生する可能性が高まっている。

この記事では、国内外の仮想通貨取引所と一部ウォレットサービスによる、イーサリアムのPoWフォーク「ETHPoW(仮)」への対応方針を、それぞれ一覧表にまとめていく。(随時更新予定)

目次
  1. イーサリアムのPoWフォークとは?
    ・ETHW(先物)の価格推移
  2. マージ後|国内の取引所対応表
  3. マージ後|国外の取引所対応表
  4. マージ後|ウォレット事業者の対応表

イーサリアムのPoWフォークとは?

22年9月15日前後に暫定的に予定されたイーサリアムの大型アップデート「マージ」では、現在の「メインネット」と、今後コンセンサス形成を担っていく「ビーコンチェーン」が統合される。これにより、イーサリアムのコンセンサス(合意形成)アルゴリズムは、「プルーフ・オブ・ワーク(PoW)」から「プルーフオブステーク(PoS)」へ変更する。

PoWは終了するため、これまでETHを採掘してきた約6,600億円(50億ドル)規模のマシンが他の採掘先を探すことになる。しかし、従来のPoWを存続させるためにイーサリアム・ブロックチェーンを分岐(フォーク)しようとする、マイナー主体の暫定ガバナンスグループ「EthereumPoW」が立ち上がった。

8月15日には、EthereumPoWの中心的な開発組織「ETHWコア」がノードクライアント「Geth」をベースとしたフォークバージョンをリリースするなど運動が活発化しており、少なくとも1つのPoWフォークが発生する見通しが現実味を帯びている。

PoWフォークが発生する場合、イーサリアム(ETH)の流通量と同量の仮想通貨「ETHPoW(仮)」がマージ後に存在することになる。しかし、取引所やウォレットなどサービスプロバイダーの対応内容は事業者の判断に委ねられるため、PoWフォークで流通する仮想通貨を確実に受け取りたいユーザーは、適切な場所でETHを保有しておく必要がある。

・ETHW(先物)の価格推移

仮想通貨取引所Poloniexでは、イーサリアムのマージ後の分岐(フォーク)を想定した「ETHW」のIOU(借用証書)取引市場が8月8日から設置されている。

ETHW/USDT 4時間足 出典:Poloniex

ETHWは上場初日こそ24,000円(170ドル)前後で取引されたが、8月18日までに7,200円(50ドル)に下落。9月6日まで同水準を維持したが、9月8日時点では4,600円(32ドル)台まで下落している。同時期にリリースされた、デリバティブ取引所BitMEXの「ETHPoW」先物の値動きも同様だ。

関連:ETHPoWの初期ノードがリリース、難易度爆弾やベースフィー焼却を廃止

【随時更新】ETHPoWフォーク|国内の取引所対応表

サービス名 ETHPoWフォーク後の対応内容
Liquid by FTX(9月7日更新)

(口座開設)

エクゼキューションレイヤーにおけるParisアップグレード発生(ブロック高:15,540,293と予測)の30分前からイーサリアムとSOLネットワークにおけるETH及びERC-20トークンの入出金を一時的に停止する予定。
Merge後のETHのティッカーについてはPoS ETHを参照する。

(参考記事)

FTX Japan(9月4日更新)

(口座開設)

「The Merge」後、正当に認められたPoW ETHが出現した場合、FTX JPはフォークされたPoW ETHを付与する予定。フォークされたPoW ETHの取り扱いについては、トークンのリスク評価をし、暗号資産協会の規程に沿った審査プロセスに則り決定する方針。

(参考記事)

Zaif(9月2日発表)

(取引所解説)

「The Merge」に伴い、イーサリアム(ETH)およびERC-20トークンの入出金を9月6日および14日に一時停止する予定。対象銘柄はETH、フィスココイン(FSCC)、カイカコイン(CICC)、ネクスコイン(NCXC)、コスプレトークン(COT)、ザイフトークン(ZAIF)、そしてコムサ:イーサリアム(CMS:ETH)。

(参考記事)

CoinBest(9月1日) ・新たに発生する可能性のあるETHWの取り扱いについては、現時点で未定。なお、チェーンの分岐により取得したETHWは、同社のコールドウォレットにて厳重に管理する。将来的に取扱いを検討する場合は、一般社団法人日本暗号資産取引業協会(JVCEA)等の審査プロセスを経る必要がある。
・重要事項説明書によると「フォークの基となる暗号資産の価値が新たに作られる暗号資産に移転したと認められる」場合に、「二重移転の防止措置」を含む顧客資産の保護機能を確認する。付与対応となればウェブサイトなどで報告される。

(参考記事)

Coincheck(8月31日発表)

(口座開設)

ETHWの取扱いおよび現物の付与は、現時点で未定。ETHWの価値、安全性、流動性などを総合的に判断し、取扱いおよび現物の付与を検討する。なお、取扱いの場合は一般社団法人日本暗号資産取引業協会(JVCEA)等の審査プロセスを経る必要がある。

(参考記事)

Zaif(8月31日発表)

(取引所解説)

・ETHWの取扱および付与方針については未定。
・取扱には、当社審査のほか、日本暗号資産取引業協会等の関係当局の手続きが完了する必要がある。
・ETHW発生時、ユーザーのETH保有状況のスナップショットを取得するが、ETHWの取扱を行わない場合であれば、付与を行わない。

(参考記事)

bitbank

(口座開設)

ETHPoW(ETHW)取扱は未定。また、ETHWの取扱を行わない場合はETHWの付与は行わない。

(参考記事)

bitFlyer 8月22日、ETHPoWについて、状況に応じて「現物での付与、取り扱い、または現金の交付」を検討していく方針を表明した。

(参考記事)

FTX Japan(8月25日更新)

(口座開設)

・「マージ」の前にETHパーペチュアル取引停止をしたりする予定はなく、FTX JapanにおけるETHパーペチュアルについては「ETH PoS(PoS版ETH)」の価格を参照。
・マージによって、ハードフォークが起きれば、フォークされたコインについてはリスク評価をし、取扱をする場合は協会規則等に則り申請し、スナップショットされたユーザーの口座の現物ETHの残高に応じて順次付与を行うことを検討する。
・一方、取扱をしない場合はフォークコインについては付与しない方針だ。

(参考記事)

SBI VCトレード

(口座開設)

・PoSに移行したETHについては継続して取扱予定になる。
・ETHWの発生時点、及び「マージ」の際に、一時的にETHの入出庫を停止する予定。
・ETHWについてはマージ後のETHWの状況を注視した上で、ETHWの取扱、ETH保有者への付与等を検討。
・ETHWの取扱に関してはETHWの流動性の確保や日本暗号資産取引業協会(JVCEA)の承認の手続きを行う必要があり、関係各所との連携を図っていく。

(参考記事)

フォビジャパン

(口座開設)

・フォーク時に無料配布されるトークンの対応を検討している。
・アップグレードが成功し、フォークが発生した場合:
「ETHS」を新しいPoSチェーンのトークンの名称とし、「ETHW」をPoWチェーンのトークンとする。
顧客のマージ前のETHスナップショット(確定権利)を取得し、1:1の割合でアップグレードされた「ETHS」に自動的に変換され、ETHという名称は取引市場から削除される可能性がある。
・アップグレードが成功し、フォークが発生しなかった場合:イーサリアムは「ETH」のティッカーシンボルを使用し続ける。

(参考記事)

GMOコイン

(口座開設)

8月29日、ETHPoW(ETHW)取扱については未定と表明。但し、ETHW発生時点において、顧客資産のスナップショットを取得する予定。

(公式発表)

【随時更新】ETHPoWフォーク|海外の取引所対応表

サービス名 ETHPoWフォーク後の対応内容
Uniswap(9月7日更新) ・ユニスワップはマージに対応し、フォークチェーンに対応しない。
・ユーザーには特に何かをする必要はなく、取引機能等は正常に稼働する。

(参考記事)

FTX(9月3日更新) ・Bellatrixアップグレードに向けて、日本時間9月6日20時ごろにETHとERC-20トークンの入出金を停止、また、日本時間9月15日9時ごろにParisアップグレードに向けてETHとERC-20トークンの入出金を再び停止する予定。
・フォークトークンに関しては、フォークした場合、Parisアップグレードの前に撮ったスナップショット(権利確定)によって、1:1でフォークトークンPoW ETHをユーザーに付与する予定。
・PoW ETHの新規上場については改めて審査する予定。

(参考記事)

バイナンス(9月15日更新) ・ETHWチェーンが誕生したため、バイナンスは15日のスナップショット(15日15:42)に応じてETHWの付与を行う。手続きは2〜5日ほどかかる。
・ETHのUSDT先物取引の残高アカウントと未分配のETH利払いはスナップショットの対象にされない。
・ETHWの新規上場については通常のリスティング基準をもとに審査。

(参考記事)

米コインベース(8月25日更新) コインベースは顧客のPoS版ETHおよびERC-20の入出金をマージ中に停止する予定だが、取引サービスの方は影響されない。ETHPoWの対応については状況に応じて評価する予定。なお、コインベースが提供するETHステーキングについては、ステーキングされているETHはマージが終わっても、2023年の初頭に別のアップグレードが完成するまで出金や取引はできない。

(参考記事)

Poloniex 8月4日、「ETHのアップグレードと、可能性のあるハードフォークを完全にサポートする」と発表。イーサリアムのアップグレード後にチェーンが分岐した場合、取引所でETHを保有していた者はフォークにより生まれる資産を1:1の比率で受け取る。また、ETHWの取引を提供している。

(参考記事)

Bitfinex ETHS(PoS版)とETHW(PoW版)の2トークン取引を提供開始。仮にPoS版イーサリアムへのアップグレードが実施されなかった場合、ETHSは廃止され、ETHWだけがETHに変わることができる。一方、PoS版が成功し、チェーンが分岐しなければ、ETHWは廃止され、ETHSをETHに変えられる。また、マージが成功してハードフォークもした場合は、ユーザーにはそれぞれのETHWとETHSが付与される。

(参考記事)

【随時更新】ETHPoWフォーク|ウォレット事業者の対応表

サービス名 ETHPoWフォーク後の対応内容
Ledger 29日、マージ後にPOWチェーンが存在しても、ハッシュレートなど、安全性を確認できるまでLedger Liveとしてサポートしない姿勢を表明。「マージ後、LedgerLiveでETHPOW(ETHW)残高や、その他のETHPOW資産を確認できないことを意味する」。

(公式発表)

関連:「ETHPoW」最新情報まとめ|イーサリアムのマージ後にチェーン分岐の可能性浮上

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