仮想通貨取引所Zaifとは|主な特徴と注目ポイントを解説

仮想通貨取引所を選ぶ際、「他の取引所にはない特色を持った取引所を選びたい」と思う方はいるのではないでしょうか。本記事で解説する「Zaif」は、独自のトークンを運用しており、他の取引所ではできない新しい取引環境を提供している取引所です。今回の記事ではその点に触れながら、初心者向けにZaifの特徴やおすすめな点について説明します。

目次
  1. Zaifの運用会社の概要と取引所の特徴
  2. なぜSymbol(XYM)をいち早く上場できたのか?
  3. 4種類の取引方法
  4. トークンを含む豊富な取扱銘柄
  5. 強化されたセキュリティ対策
  6. ソーシャルチップで手数料無料
  7. 実施中のキャンペーン
  8. Zaifなら自分に合ったビットコイン取引が見つかる

1.Zaifの運営会社の概要と取引所の特徴

Zaifとは、株式会社Zaifが運営する暗号資産(仮想通貨)取引所です。国内で唯一ネムの新通貨シンボル(XYM)を上場しています。(21年6月時点)

過去には、自社サービス名を冠した「Zaif大根カレー」や仮想通貨をモチーフにした高級腕時計を販売するなど独自のブランディングを行い話題を集めている取引所でもありますが、どのような特徴があるのでしょうか?

1-1 Zaifの運営会社

元々の運営元はテックビューロ株式会社でしたが、2018年11月に株式会社フィスコ仮想通貨取引所に事業譲渡されました。2020年2月にZaifとフィスコ仮想通貨取引所は顧客資産や口座も含め統合。2020年11月に屋号が現在のものに変更されました。

また、2021年11月を目途に、親会社である株式会社CAICAの金融サービス事業における、CAICAブランドへの統一を目的とし、株式会社カイカエクスチェンジに商号を変更する方針が発表されましたが、運営する仮想通貨取引所は「Zaif」のサービス名を使用するといいます。

関連:Zaifが商号変更の方針、親会社の「CAICA」ブランドに一新

Zaif社は、近畿財務局により暗号資産交換業者として第00001号に登録されており、信頼度が高い取引所と言えます。

1-2 取引所の基本スペック

特徴 取引所 販売所
取扱い暗号資産
  • ビットコイン(BTC)
  • イーサリアム(ETH)
  • ネム(XEM)
  • モナコイン(MONA)
  • シンボル(XYM)
  • ビットコイン(BTC)
  • イーサリアム(ETH)
  • ビットコインキャッシュ(BCH)
  • ネム(XEM)
  • モナコイン(MONA)
  • シンボル(XYM)
  • 取り扱いトークン
  • フィスココイン(FSCC)
  • カイカコイン(CICC)
  • ネクスコイン(NCXC)
  • ザイフトークン(ZAIF)
  • カウンターパーティトークン(XCP)
  • フィスココイン(FSCC)
  • カイカコイン(CICC)
  • ネクスコイン(NCXC)
  • ゼン(jpyz)
  • コムサ(CMS:ETH)
  • コムサ(CMS:XEM)
  • 最小取引単位
  • BTC/JPY:0.0001BTC
  • ETH/JPY:0.0001ETH
  • XEM/JPY:0.0001XEM
  • MONA/JPY:0.0001MONA
  • XYM/JPY:0.0001XYM
  • FSCC/JPY:0.0001FSCC
  • CICC/JPY:0.0001CICC
  • NCXC/JPY:0.0001NCXC
  • BTC/JPY:0.001BTC
  • ETH/JPY:0.0010ETH
  • ETH/BTC:0.0001ETH
  • BCH/JPY:0.0010BCH
  • BCH/BYC:0.0001BCH
  • XEM/JPY:0.1XEM
  • XEM/BTC:1XEM
  • MONA/JPY:1MONA
  • MONA/BTC:1MONA
  • XYM/JPY:0.1XYM
  • XYM/BTC:1XYM
  • ZAIF/JPY:0.1ZAIF
  • ZAIF/BTC:1ZAIF
  • XCP/JPY:0.1XCP
  • XCP/BTC:1XCP
  • FSCC/JPY:0.1000FSCC
  • FSCC/BTC:1FSCC
  • CICC/JPY:0.1000CICC
  • CICC/BTC:1CICC
  • NCXC/JPY:0.1000NCXC
  • NCXC/BTC:1NCXC
  • jpyz/JPY:0.0001JPYZ
  • CMS:ETH/JPY:10.0000CMS:ETH
  • CMS:ETH/BTC:10CMS:ETH
  • CMS:XEM/JPY:10.0000CMS:XEM
  • CMS:XEM/BTC:10CMS:XEM
  • 最大取引単位
  • BTC/JPY:50 万円
  • ETH/JPY:50 万円
  • XEM/JPY:50 万円
  • MONA/JPY:50 万円
  • XYM/JPY:50 万円
  • FSCC/JPY:50 万円
  • CICC/JPY:50 万円
  • NCXC/JPY:50 万円
  • 上限なし

    1日あたりの最大取引量
  • BTC/JPY:5,000万円
  • ETH/JPY:5,000万円
  • XEM/JPY:5,000万円
  • MONA/JPY:5,000万円
  • XYM/JPY:5,000万円
  • FSCC/JPY:5,000万円
  • CICC/JPY:5,000万円
  • NCXC/JPY:5,000万円
  • 上限なし

    注文方法
  • 指値注文
  • 信用取引
  • AirFX取引
  • 取引手数料
  • 販売所取引(簡単売買):無料
  • Orderbook trading:0%~
  • 信用取引:0%~
  • AirFX取引:0%
  • 入金手数料

    ■銀行振込:銀行口座により異なる

    ■コンビニ・ペイジー入金

  • 30,000円未満:495円
  • 30,000円以上:605円
  • 出金手数料
  • 30,000未満:385円
  • 30,000以上:770円
  • 取引時間 365日24時間(※メンテナンス時間を除く)
    セキュリティ コールドウォレット/マルチシグ/二段階認証/顧客資産を分離して管理
    スマートフォン対応

    1-3 独自で発行しているZaifトークンとは

    Zaifトークンとは、2015年にZaifを運営していたテックビューロ社のブランディングを目的に発行され、Zaifブランドの評判の指標となっている仮想通貨です。日本で初めて国内取引所にて取引ができる仮想通貨として発行されました。

    その後Zaifは、株式会社Zaif (旧名:株式会社フィスコ仮想通貨取引所)に譲渡されていますが、テックビューロは現在も、ERC20プロトコルへの移行による安全性の向上や価値向上を見込んでいます。

    テックビューロ代表の朝山氏は2020年11月、ZAIFトークンの今後について発表しており、「既存のトークンホルダーの利益向上を目的として、決済手段としての採用」を推し進めていくと表明しています。さらに「決済によってユーティリティ、すなわち使用可能性を高めることにより、ZAIFトークンの流動性と価値の向上が見込めます」と述べ、Zaif暗との共同キャンペーンで配布することを検討中であることも明かしました。

    Zaif取引所と協力し、ZAIFトークンの決済手段としての利用拡大に努めていくことで既存のトークンホルダーの利益を守る姿勢を示しています。

    関連:テックビューロ朝山代表、ザイフトークンの今後の方針を発表

    1-4 フィスコ社とフィスココインについて

    Zaifで取り扱われているフィスココイン(FSCC)は、前述の株式会社フィスコ仮想通貨取引所の親会社である株式会社フィスコが独自に発行している仮想通貨です。

    イーサリアム基盤のERC-20トークンとして発行されており、用途として、過去には同社の株主優待として、フィスコ社の株式を保有した人にフィスココインが配布されました。また、一部の飲食店では決済手段として導入されており、21年5月にはスフィスコインのレンディング用のアプリケーションをローンチしています。同社は今後も利用シーンを拡大していく方針です。

    2.Symbol(XYM)を国内初上場

    Zaifは、他の取引所に先行してネム(XEM)の大型アップデートであるシンボル(XYM)の取り扱いを開始しましたが、Zaifの以前の運営元であるテックビューロは、NEM.io財団設立当初から次世代プラットフォームCatapultの開発に向け経済的支援を行ってきました。2019年にはNEM.io財団と業務提携しており、ネムの技術を取り入れた「mijin」というブロックチェーンプラットフォームを開発。

    ネムの大型アップデートは当初は「Catapult(カタパルト)」というプロジェクト名でスタートしましたが、途中から「Symbol(シンボル)」に変更された経緯があります。同社はmijinにこのCatapultの技術を実装した「mijin Catapult (2.0)」を2019年6月にローンチしており「NEMパブリックチェーン連携を一層強化していく」としていました。

    Symbolとmijinには高い互換性があり、シンボルが備えている機能を利用可能です。ネムおよびシンボルは、オープンソースプロジェクトで「パブリックチェーン」として機能しているのに対し、mijinは企業向けの「プライベートチェーン」として機能しています。mijin Catapult(2.0)は、mijinの機能、性能および仕様面に改良を加え、アップデートしたバージョンです。

    関連:仮想通貨シンボル(XYM)とは|初心者でもわかる重要ポイントと将来性

    このような背景から、Zaifは他の取引所に先駆け、いち早くシンボル(XYM)を上場させるに至りました。

    3.4種類の取引方法

    Zaifでは4種類の取引方法から好きなものを選んで取引することができます。メジャーな販売所や取引所による取引だけでなく、信用取引(レバレッジ取引)やZaif独自のAirFXという取引方法を提供しているのが特徴的です。

    3-1 販売所による取引

    仮想通貨取引所を相手にして仮想通貨を売買する方法です。高額の取引でも瞬時に取引が成立するというメリットがある反面、取引所による取引と比べ、スプレッド(売買価格の差)が大きいため注意が必要となります。

    取引所のようにポジション保有に時間がかからないため、少し損をしてもいいから即座に取引を成立させたいと思う方に向いているでしょう。

    出典元:Zaifホームページ

    3-2取引所による取引(Orderbook Trading)

    売買を希望する投資家同士が価格を指定して取引をする方法で、Zaifが提供する専用の取引画面を通じて売買の注文を行います。販売所と比べてスプレッドは非常に小さく、希望する価格で売買できるというのがメリットです。

    一方で、価格が上がれば上がるほど取引成立に時間を要する可能性が高くなるため、その間に当該仮想通貨の価格が変動してしまうというリスクもあります。ただし、直ぐに価格が変動してしまう相場では、取引者が多いことがほとんどのため、取引に支障をきたすことは少ないでしょう。

    出典元:Zaifホームページ

    3-3 信用取引(レバレッジ取引)

    当該仮想通貨の価格に応じた証拠金を口座に預け入れ、それを担保にして証拠金の何倍もの金額を取引できる取引方法です。最初に仮想通貨を売却し将来値下がりしたら買い戻す、ということも可能なため、価格の下落によっても収益を得られる可能性があります。

    しかし、やり方によっては大きな損失が出ることもあるため注意しましょう。レバレッジ取引の仕組み、ショート(空売り)の基本戦略をよく理解してから利用する必要があります(※2021年6月時点で信用取引は停止中)。

    関連:仮想通貨の下落相場でも勝つ方法、空売り(ショート)の基礎知識

    3-4AirFX

    取引所による取引や為替取引と似たような形で、最大2倍のレバレッジを聞かせた取引ができます。AirFXの注目すべき点は、強制ロスカットとEPS(Early Profit Settlement)の2つです。

    口座の証拠金維持率が30%を切った段階で強制ロスカット(保有ポジションの強制決済)が発生し、全てのポジション決済後に出た損失分はEPSにより控除されます。これにより、ユーザーは証拠金以上の損失が出ることがなくなる仕組みです。

    また、対応している通貨銘柄はビットコインのみです。

    4.トークンを含む豊富な取扱銘柄

    上記の表のように、Zaifではビットコインやイーサリアムなどの主要仮想通貨に加え、ザイフやカウンターパーティーなど「トークン」と呼ばれる仮想通貨が名を連ねているのが特徴です。

    トークンとは、既存のブロックチェーンを使って作られた仮想通貨を指します。通常、仮想通貨はそれぞれのブロックチェーン上に成り立っており、対の関係になっているのですが、既存のブロックチェーンを利用して発行した特殊な仮想通貨がトークンです。

    国内取引所でトークンを扱っている業者は少ないため、トークンへの投資に興味のある方にはおすすめです。

    5.強化されたセキュリティ対策

    Zaifがホームページ上で公表している5つのセキュリティ対策を以下、抜粋します。

    ➀預かり暗号資産管理の強化

    お客様からお預かりした暗号資産残高のうち、流動しないものについてはシステム内からは完全に隔離された状態で複数箇所に分けてオフライン保管(Cold Storage)され、その再移動には権限を持った複数管理者の電子署名(Multi-Signature)が複数段階に渡り必要となる内部統制制度を導入しております。

    ➁ユーザー情報やバックアップデータ管理の強化

    ユーザー情報やバックアップデータについても、その移行や読み出し、復元にも権限を持った複数管理者の電子署名(Multi-Signature)が複数段階に渡り必要となっております。

    ➂システムインフラの堅牢性強化

    取引所システムを複数層に渡って外部から遮断し、内部への侵入が実質的に不可能なシステムセキュリティ環境を構築しております。よって、データベースなどには、外部から一切アクセスが不可能となっております。

    ➃リスク管理やセキュリティ対策の強化

    経営資金と、お客様からの預かり金を完全に分離して管理しております。その預かり金が会社の運営やその他の利殖などの資金運用に流用されることは一切ありません。

    ➄リスク管理やセキュリティ対策の強化

    開発チームには、シリコンバレーで金融サービス開発に携わっていた人材が採用され、欧米型の数理モデルによる不正検知が導入されているほか、日本の金融事情に特化した不正対策も施し、国際的なAML(AntiMoney Lanundering=マネーロンダリング対策)や、KYC(顧客確認)基準にも積極的に対応しております。

    2018年、Zaifは外部からのハッキングに遭い、70億円相当の仮想通貨が流出する事件が発生しました。それを受け、先述のように2019年に株式会社フィスコ仮想通貨取引所に事業譲渡され、新たな体制のもと再出発して現在に至っています。

    仮想通貨資産の多くをコールドウォレットに保管していたり、取引にマルチシグ方式を採用していたりすることなどから、セキュリティ対策には力を入れていることが窺えます。

    金融庁の業務改善命令に伴う定期的な報告義務に関しても、2020年8月に完了していることから、以前よりもセキュリティや社内のガバナンス体制はかなり強化されたと言えるでしょう。

    6.ソーシャルチップで手数料無料

    通常の取引では発生する手数料ですが、ソーシャルチップ機能を使うことで無料で暗号資産を送金することが可能です。ソーシャルチップは、主にTwitterチップとチャットチップの2つに分けられます。

    面白いツイートや有益な情報のお礼に投げ銭感覚で送金することができ、本来、仮想通貨の強みである「送金の手軽さ」を活かした新機能と言えるでしょう。

    7.実施中のキャンペーン

    本記事執筆時点で実施されているキャンペーンを紹介します。

    最大3,000相当のカイカコインプレゼント

    カイカコインとは、Zaifの親会社である株式会社CAICAが2017年に公開した仮想通貨です。同社が自社の株主に対し、仮想通貨を体験してもらうために独自に発行したものであり、金融庁のホワイトリストにも掲載されているので比較的安心であると言えます。キャンペーンの内容は以下の通りです。

    1. 新規口座開設(本人確認済み)で1,000円相当のカイカコイン(CICC)を付与
    2. さらに5万円以上の入金で1,000円相当のカイカコイン(CICC)を付与
    3. さらにキャンペーン期間中の累計取引高50万円以上で1,000円相当のカイカコイン(CICC)を付与

    キャンペーン期間の2021年6月17日~30日にZaifで新規口座開設すると、1,000円相当のカイカコイン(CICC)が付与されます。期間中に新規口座開設を行い、且つ日本円で5万円以上入金すると、さらに1,000円相当のカイカコイン(CICC)が付与されます。

    前述の2点に加え、期間中累計取引高が日本円換算で50万円以上となると追加で1,000円相当のカイカコイン(CICC)が付与されます。以下、キャンペーン対象の取引ペアです。

    BTC/JPY、ETH/JPY、ETH/BTC、XYM/JPY、XYM/BTC、XEM/JPY、XEM/BTC、MONA/JPY、MONA/BTC、FSCC/JPY、FSCC/BTC、CICC/JPY、CICC/BTC、NCXC/JPY、NCXC/BTC

    8.Zaifなら自分に合ったビットコイン取引が見つかる

    本記事では、仮想通貨取引所Zaifの特徴やおすすめできる点について、初心者向けに解説してきました。Zaifは豊富な通貨銘柄を4種類の取引方法で売買することができ、独自の仮想通貨「Zaifトークン」を発行していることで注目を集めています。

    さらに、万全のセキュリティ対策に加え、手軽に投げ銭ができるソーシャルチップ機能も魅力的です。他の取引所にはない個性を持ち合わせているため、分散口座の1つとしてZaifにて口座解説することをおすすめします。

    著者:T.Kobayashi

    画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
    「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します