CoinPostで今最も読まれています

米議員、イエレン財務長官へTornado Cash制裁について質問状を送付

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

分散型技術の制裁

暗号資産(仮想通貨)支持派のTom Emmer米議員は23日、米国財務省外国資産管理局(OFAC)がミキシングサービス「Tornado Cash(トルネードキャッシュ)」を制裁対象にしたことを受け、Janet Yellen財務長官に対し書簡を送付したことを公表した。

分散型技術の普及が広がることはOFACに新たな課題をもたらす可能性は高いが、技術は中立であると主張。米国民がプライバシーを望むことは正常なことであるとも指摘した。

トルネードキャッシュとは

イーサリアム(ETH)のブロックチェーン上で動作し、取引を匿名化するミキシングサービス。ミキシングサービスとは、仮想通貨の取引データを複数混ぜ合わせることによって、仮想通貨の出所や保有者のアイデンティティを隠すサービスを指す。

▶️仮想通貨用語集

OFACがトルネードキャッシュを制裁対象に指定したことを発表したのは今月8日。その後は業界からも批判の声が上がり、関与した開発者がオランダの捜査機関に逮捕されたり、トルネードキャッシュを使用したウォレットを持つユーザーがDeFi(分散型金融)プラットフォームでブロックされたりして、影響が広がっている。米仮想通貨シンクタンク「Coin Center」は、OFACを訴訟することを検討するとも公表した。

関連米財務省、仮想通貨ミキシング「Tornado Cash」を制裁対象に指定

Emmer氏は書簡の中で、今回の制裁は人や組織ではなく、プライバシー保護を可能にするコードを対象にしている点で、珍しい事例であると指摘。トルネードキャッシュはオープンソースのコードであり、組織や人によって管理されていないと説明した。そして、中立でオープンソースの分散型技術を制裁対象にすることは、国家の安全保障だけでなく、米国民のプライバシーの権利にも影響を与えると述べている。

またEmmer氏は、米財務省の金融犯罪取締ネットワーク(FinCEN)が過去に、匿名化サービスの提供者は銀行秘密法に従う義務があるが、匿名化用のソフトウェアの提供者は従う必要はないと区別するガイダンスを出したことを説明し、両者は区別されるべきではないのかと主張。OFACはFinCENの規制に影響を受けるわけではないと認識しているが、FinCENはミキサーなどの定義を行う財務省の機関であると指摘した。

そして、「制裁リストに加えたイーサリアムアドレスは、顧客のために価値を送受信できる人によって所有・管理されていると考えているのか?考えているのであれば、それは誰によって所有・管理されているのか?」、「トルネードキャッシュは法を遵守している無実の米国民もプライバシー保護のために使っているが、彼らは現在凍結されている資産を引き出せるのか?」など、7つの質問に回答するよう財務省に求めている。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/19 金曜日
18:00
2024年注目の仮想通貨10選 セクター別の主要銘柄
暗号資産(仮想通貨)市場を代表する、注目銘柄10選。ビットコイン現物ETFが承認され半減期を迎える2024年。RWAやAI銘柄などセクター毎に投資活動が活発化。年初来の騰落率を含む各種データを網羅。ソラナのミームコインやエアドロップの効果は業界全体に影響している。
13:53
Yuga Labs、NFTゲームの知的財産権をゲームスタジオ「Faraway」に売却
著名NFTコレクション「Bored Ape Yacht Club」で知られるYuga Labsは、同社が開発するNFTゲーム「HV-MTL」と「Legends of the Mara」の知的財産権を、ゲームスタジオ「Faraway」に売却したと発表した。
11:54
中東情勢緊迫化で株やビットコインなど急落、リスク回避の動き強まる
中東情勢を巡りイスラエルのイランへの報復攻撃が伝わり、日経平均株価や仮想通貨ビットコインなどリスク性資産が暴落した。先行き懸念からリスク回避の動きが強まっている。
11:30
Ondo Finance、米国債建てトークンUSDYをコスモスで展開へ
資産トークン化企業Ondo Financeは、Noble Chainと提携して米国債建てトークンUSDYなどの資産をコスモス上で展開すると発表した。
11:00
テザー社、USDT超えて最先端技術提供へ 4つの新部門立ち上げ
USDTを発行するテザー社は事業部門を4つに再編する計画を発表した。ステーブルコインを超えた、より包括的なソリューションを提供していく計画だ。
10:10
「BTC半減期後の相場はマクロ経済が主導」10x Research分析
仮想通貨ビットコインの半減期後の相場を主導するのはマクロ経済であると10x ResearchのCEOが指摘。現状ではビットコインの今後価格が5万ドルまで下がる可能性もあると述べている。
09:35
Aptos開発企業、マイクロソフトやSKテレコムなどと提携
アプトス・ラボが数社と共同で開発するAptos Ascendは、金融機関向けのデジタル資産管理プラットフォームだ。この製品はAzure OpenAI Serviceを使用する。
07:55
仮想通貨取引所バイナンス、ドバイで完全な事業ライセンス取得
バイナンスは昨年同局からMVPライセンスを取得したが、同ライセンスには3段階のプロセスがあり、今回は最終段階をクリアしたことになった。
07:20
「半減期後にBTC価格は下落する可能性」JPモルガン
半減期後に仮想通貨ビットコインの価格は下落する可能性があると、JPモルガンのアナリストは分析。17日のレポートで分析の根拠を説明している。
06:30
バイナンス、新たな仮想通貨ローンチパッド「メガドロップ」発表
最初に選ばれたプロジェクトは仮想通貨ビットコインのステーキングプラットフォーム「BounceBit」で、168,000,000 BBトークンがMegadropを通して配布される予定だ。
06:00
コインベース、ソラナミームコイン「WIF」の永久先物提供へ
米仮想通貨取引所大手コインベース(およびインターナショナル取引所)は19日、ソラナ基盤のミームコイン「WIF」のパーペチュアル先物取引を新たに提供する予定を発表した。
04/18 木曜日
17:05
Flare Network、PFP NFT生成AIサービスの一部機能を公開
Flare Network(フレアネットワーク)はデータに特化したブロックチェーンとしてAIを強化。Atrivと提携してコードなしでNFTを生成するプラットフォームを提供。このプラットフォームは、デジタルアートの取引と集大成を容易にし、安全なクロスチェーン取引をサポートする予定。
17:00
ビットコインの新トークン標準「Runes」が注目される理由
仮想通貨 ビットコイン新たな代替トークン基準「Runes」にコミュニティの注目と期待が集まっている。ビットコイン版NFTの発行を可能にしたOrdinalsの開発者が、設計した新たなプロトコルで、ビットコインの半減期に合わせてローンチされる。
16:25
ソラナのDEX「Drift」、18万ユーザーに1億トークンのエアドロップ実施へ
ソラナのDEXプロトコル、Driftが1億トークンのエアドロップを実施予定。取引量200億ドル超のプラットフォームで、ユーザー活動に基づくトークン配布が行われる。新たな暗号資産(仮想通貨)DRIFTの詳細を解説。
15:00
コンサル大手EY、イーサリアム基盤の契約管理サービスを立ち上げ
世界四大会計事務所の一つ、アーンスト・アンド・ヤングは、ブロックチェーン技術を活用した企業契約管理ソリューション「EY OpsChain Contract Manager」の立ち上げを発表した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/20 ~ 2024/04/21
大阪 京セラドーム大阪
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
重要指標
一覧
新着指標
一覧