はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

イーサリアム財団、「マージ」の実施日程を正式発表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

イーサリアム財団の正式発表

暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)の開発を支える非営利組織「イーサリアム財団」は24日、次期大型アップグレード「The Merge(マージ)」の実行計画を正式に発表した。

これまでも開発者コールなどで9月15日頃にマージを完了する予定と説明されてきたが、改めてイーサリアム財団が正式に発表した格好で、「最終的なマージの実行は、マイニングの最終合計難易度(TTD)でタイミングを決定し、9月10日から20日の間に行われる予定だ」とした。

関連待望のPoSへ、イーサリアム大型アップグレード第一弾「The Merge」を詳細に解説

イーサリアム財団は今回の発表で、マージのアップグレードは全てのパブリックテストネットで成功したと報告。問題が報告されたこともあったが修正対応を行なっており、「メインネットでの実行スケジュールを決定した」と説明している。

今後の流れ

メインネットでのマージは、これまで伝えられていた通り、レイヤーごとに2段階に分けて実施される。

まずは、指定のエポック(ブロックチェーン上の期間)の時点で、コンセンサスレイヤー(ビーコンチェーン)のアップグレード「Bellatrix」を実施。Bellatrixの実施は9月6日の予定だ。

次に指定のTTD「58750000000000000000000」で、実行レイヤーのアップグレード「Paris」を実施。実施のタイミングはマイニングのハッシュレートに依存するため、イーサリアム財団は来月10日から20日と、実施予定日に10日の期間を設けた。

移行のタイミングは「Bordel.wtf」や「797.io/themerge」のウェブページで確認可能。執筆時点では9月15日(Bordel.wtf)と17日(797.io)と予測されている。

また、イーサリアム財団は2段階に分けてアップグレードを行う点とは別に、ノード運営者がコンセンサスレイヤーと実行レイヤーの両方のクライアントをアップデートする必要があると指摘。マージをサポートするクライアントはすでにリリースされており、ノード運営者に事前にアップデートするよう呼びかけた。

クライアントとは

イーサリアムのクライアントとは、イーサリアムの仕様を実装し、P2Pネットワークを介して通信できるようにするためのソフトウェアのこと。複数のクライアントが開発されているが相互運用できるようになっている。

▶️仮想通貨用語集

イーサリアム財団は、TTDに到達もしくはTTDを超えた後、ビーコンチェーンのバリデータによってブロックが生成されるようになると説明。そのブロックがファイナライズした時点で、マージ完了と判断するとした。

関連新イーサリアムへのアップグレード、背景や改善点を解説

マージの注目度

マージはイーサリアムのコンセンサスアルゴリズムをプルーフ・オブ・ワーク(PoW)からプルーフ・オブ・ステーク(PoS)へ移行する大型アップグレード。もともとイーサリアムはPoSに移行するよう計画がされており、今回の発表でイーサリアム財団は「何年にも渡る懸命な開発により、とうとうPoSへ移行するアップグレードを実施する時が来た」と述べている。

関連仮想通貨のPoS(プルーフ・オブ・ステーク)とは|PoWとの違いとメリットを解説

マージ後には、イーサリアムの新規発行量が最大90%減少することで、今回のアップグレードに対する投資家からの注目度は非常に高かったが、最近は、PoSへの移行によってブロックチェーンが分岐(フォーク)する可能性も関心を集めている。チェーンが分岐すれば新しい仮想通貨が誕生することになり、イーサリアム保有者がその通貨を受け取れる可能性があるためだ。

国内外でも仮想通貨取引所が対応を発表する事例が増えてきている。

関連イーサリアムPoWフォーク:新トークン付与に関する「仮想通貨取引所」対応一覧表

CoinPost App DL
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/09 月曜日
12:32
NOT A HOTEL DAO、仮想通貨NACのIEOで20億円超の資金調達に成功 
NOT A HOTEL DAOが国内仮想通貨取引所GMOコインのIEOで、目標額を超える20.7億円の資金調達に成功した。12月13日からGMOコインでに上場し、DAOのレンディングおよび宿泊権サービスが開始する。
11:52
イーサリアムやドージコインに資金流入、週間騰落率でビットコインを大きく上回る
暗号資産(仮想通貨)市場では、時価総額2位のイーサリアムが前週比でビットコインを大きくアウトパフォームした。近年では珍しい現象であり、ETH/BTCが反転すれば2021年の過去最高値更新が視野に入るか。
10:20
米財務省、ビットコインは『デジタルゴールド』としての役割があるとの認識示す
米財務省がビットコインは「デジタルゴールド」としての役割を持つとの認識を示した。ビットコイン(BTC)を大量保有するマイクロストラテジー会長は、政府の準備金は金(ゴールド)ではなくビットコインの備蓄を推奨した。
12/08 日曜日
13:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、スイ(SUI)価格高騰やイーサリアムへの再注目
ビットコイン、イーサリアム、XRP、スイなどの主要仮想通貨が注目。価格のボラティリティ、重要なニュース、2025年に向けた仮想通貨の展望を解説。
11:30
短期調整警戒も、今週高値を「大天井」断定は時期尚早か|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリストが、1400万円台で推移する今週のビットコイン(BTC)相場を分析。10万ドルの壁を突破できれば、FOMOによって相場が走ると想定するも、CMEのビットコイン先物では7.8万ドル〜8万ドルの間に窓が開いている点にも言及した。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|モルガン・クリークCEOのアルトコイン5選に高い関心
今週は、モルガン・クリークのCEOによる仮想通貨ビットコイン・アルトコインの市場分析、ヘデラやXRPの高騰、a16zの2025年トレンド予想に関するニュースが最も関心を集めた。
12/07 土曜日
13:25
中欧チェコ、長期保有の仮想通貨に対する免税へ
チェコ共和国で、3年を超えて保有の仮想通貨によるキャピタルゲインを非課税とする法案が成立した。一定額以下の取引も免税となる。
11:40
仮想通貨と株式市場は割高か、米バンカメのアナリストが警戒
米主要株指数のS&P500は6日に史上最高値を更新し6,090ポイントの値を記録した。一方、仮想通貨ビットコインは5日に10万ドルの大台を突破し6日にはフラッシュクラッシュが発生したものの、7日には再び10万台を回復した。
10:05
米NY連銀元総裁、トランプ新政権のビットコイン準備金構想を批判
米国のトランプ次期大統領のビットコイン準備金構想に対し、NY連銀元総裁が批判的見解を表明した。代わりに規制を整備すべきとしている。
08:50
リップル社のシュワルツCTO、ステーブルコインRLUSDの課題を語る
米仮想通貨関連企業リップルのデビッド・シュワルツCTOは、年内のステーブルコイン「RLUSD」ローンチに対する希望を依然として持ち続けているようだ。The Block主催の仮想通貨カンファレンス「Emergence」に登壇し見解を語った。
07:45
米フロリダ州、25年1Q開始の議会でBTC準備金創設か
フロリダ・ブロックチェーン・ビジネス協会の創設者は、同州の仮想通貨ビットコイン準備金計画について説明。2025年第1四半期からの議会で戦略準備金を創設できるようになる可能性が十分にあるとした。
07:10
アルトコインとビットコインの相関性が低下 アナリスト分析
仮想通貨市場において、昨日ビットコインの急激な変動(フラッシュクラッシュ)に対し、主要アルトコイン銘柄が安定性を示す状況が確認され、アルトシーズンの継続が示唆されている。
06:25
イーサリアム4000ドル突破、3月以来の高値
仮想通貨イーサリアムの価格は昨日のビットコイン主導のフラッシュクラッシュから堅調に回復し、現在4,042ドルで取引されている。
12/06 金曜日
18:22
国税庁、日本居住者による米国ビットコインETFの譲渡所得は「分離課税」の認識示す
米国ビットコインETFの売却益に対する国税庁の見解が明らかに。申告分離課税(20%)適用の判断が、日本の仮想通貨課税制度の見直し議論に波紋を呼ぶ。国内ETF解禁への課題も検証する。
18:00
仮想通貨を種類別に解説|アルトコイン、ミームコインまでわかりやすく
仮想通貨の基本的な分類と代表的な銘柄を初心者向けに解説。決済通貨(BTC・XRP)、プラットフォーム通貨(ETH・SOL)、ユーティリティトークン、ミームコインの特徴や違いがわかります。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
重要指標
一覧
新着指標
一覧