- イーサリアム財団が「EF Mandate」を公開
- CROPSの4原則(検閲耐性・オープンソース・プライバシー・セキュリティ)を明文化
組織指針「EF使命文書」
イーサリアム財団(EF)は2026年3月13日、公式ブログにて組織の憲章・マニフェスト・内部指針を兼ねた「EF使命文書(EF Mandate)」を公開した。イーサリアム財団ボードが署名した同文書は、イーサリアムの長期的な発展を導く原則と、財団自身の役割を対外的に明確化することを目的としている。
EF使命文書では、イーサリアム(ETH)が守るべき4つの核心的性質として「検閲耐性」「オープンソース」「プライバシー」「セキュリティ」を掲げ、これらの頭文字をとった「CROPS」フレームワークを明示。文書内では「これらなくして、我々は何も持たない」と記述しており、CROPSがイーサリアムのユーザー自己主権を守る絶対条件であると位置づけている。
EF使命文書は、イーサリアム財団の役割をエコシステム全体に対して明確化することで、プロトコル研究やセキュリティなど「他に自然な担い手がない領域」への注力姿勢を市場に示すものだ。財団の役割範囲が明文化されたことで、アプリケーション層の開発は独立チームに委ねるという分業構造が公式に確立され、イーサリアムのガバナンスに対する開発者・投資家の信頼を高める効果が期待される。
イーサリアム財団はこれまで、組織の運営原則を文書として明示するよりも、慣習・文化・非公式な合意によって運営してきた。しかし財団プレジデントのアヤ・ミヤグチ氏は、エコシステムの拡大に伴い暗黙の前提だった価値観を明文化する必要が生じたと説明。使命文書はイーサリアムのブロックチェーン上にも記録されており、イーサリアムスキャン(Etherscan)でトランザクション確認が可能な形で永続的に保存されている。
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イーサリアム共同創設者のヴィタリック・ブテリン氏は、EF使命文書に関連する声明で「ネットワークは中央集権的な管理なしに調整を可能にする技術」との見解を示した。
財団プレジデントのアヤ・ミヤグチ氏は「使命文書に記載した原則は新しいものではないが、これまで暗黙的にすぎた」と述べ、明文化の意義を強調した。財団ボードは、将来的に財団が存在しなくなった後もこれらの原則が受け継がれることへの期待を文書内に記している。
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イーサリアム財団はEF使命文書の公開を通じ、CROPS原則に基づくユーザー自己主権の保護という使命と、エコシステムにおける「多数いるステワードの1つ」としての立場を正式に宣言した。エコシステムの成熟とともに、これまで慣習に委ねられていた組織の指針が文書として世界に向けて開示されたことは、イーサリアムのガバナンスの透明性向上において重要な節目となる。
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