リップル社が欧州でODL拡大、フランスとスウェーデンで顧客を獲得

 

欧州で新たなパートナーシップ

リップル社は11日、フランスとスウェーデンで新たなオンデマンドリクイディティ(ODL)の顧客を獲得したと発表した。

まずフランスでは、パリに拠点を置くオンラインマーケットプレイス向けの決済プロバイダーLemonway(レモンウェイ)と提携。フランスで最初のODL顧客企業となった。このパートナーシップにより、レモンウェイは暗号資産(仮想通貨)XRPで決済を行うODLの利用を始める。

オンデマンドリクイディティ(ODL)とは

仮想通貨XRPを利用した国際送金ソリューションのこと。資金の送り手と受け手が直接取引可能であり、低コストでスピーディな送金を実現するリップルネットの技術の一つ。

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ODLにより、レモンウェイは決済について、海外口座に事前に資金を調達しておく必要がなくなるため、業務効率を高めることができる。これまで事前資金にあてていた分を、事業の成長と拡大のために利用する機会を得られる形だ。

レモンウェイのジェレミー・リコルドCOO(最高執行責任者)は次のように説明した。

ODLをレモンウェイの財務業務の基盤として使用することで、ビジネスに大きな利益をもたらし、それを顧客に還元できるのが楽しみだ。

パートナーへの支払いをより柔軟に行うことができるようになり、従来の銀行の締切サイクルから解放され、業務効率を向上させることが可能になる。

次にスウェーデンでは、送金事業者Xbahtと提携し、スウェーデンとタイ間の資金移動を可能にする。Xbahtは、スウェーデンで初のODL顧客企業となった。

Xbahtはリップル社とのパートナーシップにより、シンガポールに拠点を置くクロスボーダー決済ハブであるTrangloのサポートも受けつつ、リアルタイムで低コストのリテール送金を提供していく。Xbahtのマイケル・アンダーセンCEOは次のようにコメントした。

Xbahtは、スウェーデン在住タイ人のための送金サービスを提供するために設立された企業だ。

リップル社と提携して、ユーザーが2国間で送金を行うプロセスを効率化し、より速く、より信頼性が高く、低コストで提供できるようにしていけることを嬉しく思う。

リップル社によると、ODLは現在、シンガポール、マレーシア、ポーランド、インドネシア、タイなど25の市場で支払いを可能にしており、2022年第2四半期(4~6月)時点で、前年同期比9倍以上に成長している。

メタバースにも参入

リップル社は、送金事業以外に、メタバースやNFT(非代替性トークン)分野にも進出を始めたところだ。

6月には、メタバース関連プロジェクト「FLUFWorld」と提携して、NFTを鋳造・売買できるメタバース「Futureverse」を構築すると発表している。

新しい分散型ブロックチェーンネットワーク「The Root Network(ルートネットワーク)」で構築されるもので、XRPをデフォルトのトークンとして採用する計画だ。

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画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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