大手企業参加のアスタージャパンラボ、福岡市が参加へ

アスター経済圏の発展へ

福岡市は、自治体として初めて「アスタージャパンラボ(Astar Japan Lab)」に参加することがわかった。

福岡市の参加は「明星和楽2022」というイベントで、「アスターネットワーク(ASTR)」の創設者である渡辺創太氏が明らかにした。イベント内の「次世代が語る世界での戦い方」というセッションで公表されただけで具体的な取り組みは明らかになっていないが、渡辺氏は11月の終わり頃から本格稼働するとコメントしている。

アスタージャパンラボは、日本発のパブリックブロックチェーンであるアスターネットワークとシデンネットワーク(SDN)に関連する組織。両ネットワークを利用したサービス開発やビジネス創出に関わる事業者が、日本において必要な情報を調査・研究したり、知見を集約したり、意見交換を積極的に行ったりできるようにして、アスター経済圏のさらなる発展を目指していく。

シデンネットワークとは

アスターネットワークがポルカドット(DOT)に接続するために開発されているのに対し、シデンネットワークはクサマ(KSM)に接続するために作られている。クサマは、ポルカドットの実験環境という位置付け。

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今回のセッションには、福岡市の髙島市長、渡辺氏らに加え、Web3プロジェクトチーム座長の平議員も参加。福岡市の参加を明かす前に、渡辺氏は以下のように語った。

今は国内のマーケットが小さくなったりしており、日本人が世界で結果を出していくことが非常に重要だと思っている。日本が強かった時代に大企業が世界に向けてやっていたことをWeb3の文脈でやらなくてはいけない。

政府や福岡市、日本を代表するような企業などと一緒に歩みを進めていくことが重要だと考えている。

アスタージャパンラボとは

アスタージャパンラボが公式ウェブサイトで紹介している活動内容は以下の通り。

  • アスターネットワークを活用した日本でのビジネス機会の創出
  • ブロックチェーン・NFT(非代替性トークン)の活用ケースを提案
  • ソリューションプロバイダーとの引き合わせ
  • 国内発Webスタートアップに向けた海外VCの紹介
  • 参加者向けのアスター利用事例の共有・勉強会
  • アスターコミュニティやアンバサダーとの連携

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また、アスタージャパンラボには、電通や博報堂、マイクロソフト、アマゾン・ウェブ・サービス、ソフトバンク、SMBC日興証券らの大手企業も参加している。

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仮想通貨投資の税制に言及

今回のセッションに参加した平議員は、日本の仮想通貨税制に言及した。現在、政府が取り組んでいる法人税の期末課税の課題については、このまま解決に向かうとの見解を示している。

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そして、個人の仮想通貨取引に最大55%の税率が課される等の投資に関する税制について、以下のように発言した。

仮想通貨の投資に関する税制改革はハードルが高く、年末の税制の議論で解決できる見通しは今の時点では立っていない。

しかし、投資に関する税制の問題も理解はしているので、そこも含めて解決に向けて尽力していきたいと思っている。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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