はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

Astar Network、国内での連携強化を進める|動向まとめ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

国内展開を強めるAstar Network

⽇本発のパブリックブロックチェーンAstar Network(ASTR)が、日本国内での展開を広げつつある。

Aster Networkは、「dApps(分散型アプリ)ハブ」を目指すポルカドット(DOT)のパラチェーンのひとつ。

インフラを構築する開発者にインセンティブを与える「B2E(Build to Earn)」プロトコルや、開発環境としてEVM(イーサリアム・バーチャル・マシン)とWASM(ウェブアセンブリー)を備えていることが特徴だ。

関連:国内NFT電子市場運営のメモリア、Astar Networkと提携

同チェーンは、22年前半から国内企業との提携を進めており、9月28日には、Ginco株式会社との提携を発表した。

Ginco社は、Web3(分散型ウェブ)ディベロップメントカンパニーで、暗号資産(仮想通貨)やブロックチェーン活用に取り組む事業者向けサービスを開発しており、業務用の仮想通貨ウォレット分野で大きな実績を有している。

提携に伴い、Aster Networkに対して、企業向けカストディソリューション「Ginco Enterprise Wallet」の提供と開発支援を行い、エコシステムの拡大を支援する。

同ソリューションは、生体認証端末と専用アプリケーションを利用したコールドウォレットと、API操作可能なホットウォレットで構成されており、ハードフォーク対応や新規(仮想)通貨サポート、プロトコル調査といったサービスも提供するサービスだ。

なお、Aster Networkは、過去にはメタバース総合プラットフォームを手がける株式会社Synamonや、国内NFT(非代替性トークン)マーケットプレイスを運営するメモリアなどとも提携している。

EVMとは

スマートコントラクトを実行するための「翻訳機」。イーサリアムクライアントのネットワークに保持されるステートマシン(入力条件と現在の状態によって次の状態が決まる論理回路)であり、ブロック生成の度にトランザクションやスマートコントラクトを実行してネットワークの状態を計算する役割を担う。

▶️仮想通貨用語集

日経にWeb3広告を掲載

22年9月26日、Aster Networkの独自トークン「ASTR」を仮想通貨取引所bitbankが取り扱いを開始。国内初の上場を果たした。

上場を記念した大々的なPRキャンペーンも展開され、日本経済新聞(22年9月26日朝刊)には、Web3関連企業329社が名を連ねた広告が掲載。

Astar Networkは、329社のロゴが一つの広告で掲載されるのはギネス記録となる量と説明。国内の上場大手では三菱UFJやアクセンチュア、ベネッセなども賛同企業として参画した。

DMM.comやGMOグループ、コインチェック、bitbank、国内の仮想通貨メディアではCoinPostや幻冬社傘下のあたらしい経済、またCoin Desk Japanなども名を連ねている。

関連:アスターネットワーク(ASTR)、国内初の上場 日経にWeb3広告も掲載

大手企業との提携を相次いで発表

広告の掲載後、複数の大手企業が、Astar Networkとの提携を相次いで発表した。

SMBC日興証券株式会社は27日、Astar/Shidenでサービス開発や事業を開発するプロジェクト向けの調査・研究・協力組織「Astar Japan Lab」に、加盟することを公表。

広告大手の博報堂は、Astar Network開発元Stake Technologiesと、ジョイントベンチャーを設立することを同日に公表している。新会社では、企業のWeb3参入と普及を目指すための取り組みが実施される予定だ。

関連:Astar(ASTR)、米国版バイナンスに新規上場

また、Stake Technologiesの最高経営責任者(CEO)である渡辺創太氏は、9月26日に、GMO Web3株式会社の顧問に就任している。

税制問題についての問題提起

渡辺氏は、Astar Networkの展開を進める一方、Web3領域に関する有識者としても活動している人物だ。

22年2月には、法人所有の仮想通貨に対する期末課税といった国内税制の問題点が、人材の海外流出を招いているという見解を公開し大きな注目を集めた。

関連:金融庁「仮想通貨の法人税の課題に取り組む」=金融行政方針

4月には自民党の河野太郎 広報本部長(当時)と平将明 ネットメディア局長と対談。Web3について意見を交わし、米国や英国が同領域を次のイノベーションであると認識した上で、両国がリーダーシップを取るための動きを進めているという意見を語っている。

なお、渡辺氏らが言及した仮想通貨に関する税制問題については、政府側でも見直しの動きが始まっており、8月末に金融庁が公開した「金融行政方針」では、「実績と作業計画」の資料で、ガバナンストークンを含む仮想通貨のうち、発行体保有分に対する期末時価評価課税の課題への対応(税制改正要望を含む)を行うことが明言された。

関連:Astar(ASTR)基盤のDEX「ArthSwap」とは|機能や特徴を解説

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/15 月曜日
19:10
CoinDesk JAPAN運営のN.Avenue、独自ブランド「NADA NEWS」へのリブランディングを発表
N.Avenue運営のWeb3メディア「CoinDesk JAPAN」が2026年より独自ブランド「NADA NEWS」へリブランディング。メディア・コミュニティ・暗号資産インデックスを統合し、日本のデジタル資産市場向け情報基盤を構築する。12月下旬グランドオープン予定。
17:41
分散型AIトークンのFET、 Binance Japanで取扱い開始【国内初】
Binance Japanが国内初となるFET(Artificial Superintelligence Alliance)の取扱いを開始。本記事ではASIアライアンスの概要、FETの用途、将来性、想定されるリスクを解説する。
16:45
なぜSBI新生銀行は投資家に選ばれる? 圧倒的優位性を持つ「SBI証券」との連携メリットを解説
SBI新生銀行が投資家に選ばれる理由は、SBI証券との圧倒的な連携メリットにあります。預り金自動スィープサービスで入金操作不要、年4.2%の高金利預金で待機資金を運用。IPO投資、NISA口座、資産一元管理まで、他の銀行では実現できない理想的な投資環境を徹底解説。
14:36
リップル決済、欧州初の銀行採用 スイスのAMINA銀行と提携
リップルがスイスのAMINA銀行と提携し、欧州初のリップル決済導入を実現。ブロックチェーンと従来の銀行システムを統合し、ほぼ即時の国際送金サービスを提供。両社の協力関係はステーブルコイン保管から決済へと拡大。
13:44
イーサリアム「フサカ」実装直後にPrysm障害、1.8億円の報酬損失が判明
イーサリアムの大型アップグレード「フサカ」実装直後、Prysmクライアントでバグが発生し382ETH(約1.8億円)の報酬機会が失われたことが判明し、ネットワークの堅牢性においてクライアント多様性の重要性が再確認された。
13:22
英国、2027年に仮想通貨規制を本格導入へ 政治献金も禁止方針
英国財務省が2027年施行予定の仮想通貨規制案を策定中。英国金融行動監視機構の監督下で取引所やウォレット企業に透明性基準を義務付け、消費者保護を強化。仮想通貨による政治献金も禁止へ。
10:50
ストラテジー、ナスダック100指数への残留決定 ビットコイン買い増しの意欲示す
世界最大のビットコイン保有企業ストラテジーのナスダック100指数への残留が決定した。セイラー会長はビットコイン追加購入への意欲を示唆している。
10:41
日銀30年ぶりの0.75%利上げ見込み 仮想通貨市場への影響は?
日本銀行が12月19日の金融政策決定会合で政策金利を0.75%に引き上げる方針。30年ぶりの高水準となる利上げが、円キャリートレード巻き戻しを通じてビットコインなど仮想通貨市場に与える影響を分析。米FRBのQT終了による影響緩和の可能性も解説。
10:10
2025年末までに済ませておきたい仮想通貨に関する税金と確定申告への準備|Gtax寄稿
仮想通貨の税金の仕組みと、年末までにできる節税対策を解説。損益圧縮やふるさと納税・iDeCoの活用法、確定申告に向けた取引履歴・経費の整理ポイントをまとめています。
08:50
米SEC、個人投資家向けの仮想通貨保管ガイドラインを提示 姿勢転換示すか
米証券取引委員会が個人投資家向けにビットコインなど仮想通貨を保管する方法に関して推奨事項を提示した。ウォレットの選び方やカストディアン選定の注意点を解説している。
12/14 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、トム・リーのイーサリアム相場分析やXRP現物ETFの連続純流入など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
来週の米雇用統計に注目、労働市場減速ならビットコイン相場に追い風か|bitbankアナリスト寄稿
BTC相場は1450万円周辺で推移。FOMCで利下げ決定、流動性供給再開で中期的な下支え期待。来週の米雇用統計で労働市場減速が示されれば、追加利下げ観測強まりBTCの追い風となるか。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|仮想通貨税制に関する国会質疑に高い関心
今週は、ストラテジーによるビットコイン押し目買い、仮想通貨税制に関する国会質疑、仮想通貨マーケットメーカー大手Wintermuteの市場分析レポートに関する記事が関心を集めた。
12/13 土曜日
14:05
米インタラクティブ・ブローカーズ、ステーブルコインでの口座入金を開始
ステーブルコイン入金を導入 ブルームバーグが報じたところによると、オンライン証券大手インタラクティブ・ブローカーズ・グループが、個人証券口座へのステーブルコインによる入金を可能…
13:35
仮想通貨業界団体ら、シタデルに反論 「DeFiは仲介事業者ではない」
DeFi教育基金など仮想通貨業界団体らが米SECに書簡を提出した。シタデル・セキュリティーズによるDeFi規制要求に反論し、自律的ソフトウェアは仲介者に該当しないと主張している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧