アシックスxソラナ 新シューズ販売、NFTも付与へ Solana Pay初利用

Web3体験を提供

米国の「アシックス(asics)」は4日、実物の新たなランニングシューズ「ASICS × Solana UI Collection(アシックス×ソラナ ユーアイ コレクション)」の発売を発表した。ソラナカラーが採用された。

今月4日から8日までの期間限定で、専用サイトで受注販売を行う。支払いは暗号資産(仮想通貨)ステーブルコイン「USDC」のみで受け付け、価格は200USDC(約2万9,000円)。購入する際は、支払いに「Solana Pay」を利用する。アシックスは今回の販売で、Web3とコミュニティをつなぐ新たな顧客体験の提供を目指す。

Solana Payは、ソラナ(SOL)のブロックチェーンを基盤とする決済システム。アシックスは、Solana Payを利用した製品販売は今回が世界初と説明した。購入されたシューズは、2023年3月ごろから順次出荷する予定だ。

今回の販売では、購入者全員にアシックスバッジNFT(非代替性トークン)を付与。NFT保有者には今後、プレゼント企画などへの参加機会を提供するという。

また、フィットネスアプリ「STEPN」内で使用できる「ASICS × STEPN」オリジナルのNFTシューズを、抽選でプレゼントする企画も用意した。

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アシックスデジタルのディレクターであるジョー・ペース氏は、プレスリリースで以下のようにコメントしている。

今回の展開は、アシックスのWeb3の取り組みにおいて大きな一歩です。Solana PayとSTEPNを活用することで、世界中のWeb3コミュニティがアシックスの製品によって健康習慣を構築できるようにしていきたいと思います。

また、これまでのNFTの取り組みから得た知見を活用し、今後も価値ある顧客体験の提供を目指します。

Solana Labsの決済ビジネス部長、ジョッシュ・フライド氏は以下のように述べた。

アシックスは、お客さまとブランドの双方へメリットのあるトークン体験をどのように実現するか示すことで、業界をリードしています。

さらに、Solana Payを活用することで世界中での取引を促進し、Web3上でさらに多くのことができることを実証しようとしています。

Web3とは

「次世代のインターネット」とも呼ばれ、ブロックチェーンを基盤とする非中央集権型のネットワークを指す。具体的にはNFTや仮想通貨などを含む。

情報の流れが一方通行だった初期のインターネットは「Web1」、現状の中央集権体制のインターネットは「Web2」と呼ぶ。

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アシックスの取り組み

アシックスは今回の発表で、同社はWeb3コミュニティ上でも心身の健康促進に向けたサポート活動を拡大するなど、デジタル世界でも魅力的な顧客体験の提供を推進していると説明している。

これまでの取り組みの紹介としては、オークションの収益をデジタルアーティストへのサポートに活用する「SUNRISE RED NFTコレクション」を2021年7月に発売したことを挙げた。このオークションでは、ランニングシューズなど9種類のシューズのNFT全189点を出品。それぞれ各1点限定のNFTも含まれていた。

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また他にも、2022年4月に、STEPN内で使用可能なNFTスニーカー「ASICS × STEPN Origins Collection」を発売したことも紹介している。

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そして、今回の新しいシューズの販売は、これらの取り組みに続くものだと説明。受注生産することで在庫を抱えることなく、生産工程における全体的な効率性向上も期待できるとした。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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