Suiブロックチェーン、仮想通貨「SUI」の入手プログラムを発表
ネットワークの分散化へ
ディエム(旧リブラ)系L1ブロックチェーン「Sui」のエコシステムをサポートする「Sui Foundation」は7日、暗号資産(仮想通貨)SUIの「コミュニティ・アクセス・プログラム」を発表した。
このプログラムは、Suiのコミュニティが早い段階でSUIトークンを購入できるようにする制度。Sui Foundationは現在、まだ制度設計を行なっており、これから数週間コミュニティと協力して、開始につなげるとした。
Suiとは
旧フェイスブック(現メタ)のディエム(旧リブラ)に携わっていたエンジニアらが創始したプロジェクトの1つ。そのため、プログラミング言語など、ディエムの特徴を多く引き継いでいる。コンセンサスの仕組みには、「Delegated Proof-of-Stake」を採用した。
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Suiはまだメインネットをローンチしておらず、テストを継続中。今回の発表では、正式なメインネットのローンチは「数カ月先になる」と説明した。
コミュニティ・アクセス・プログラムは、ネットワークの分散を加速させ、参加者を多様化することが目的。SUIトークンは、ネットワークの運営に参加したり、ガス代を支払ったりするために使用される。
Sui Foundationは、コミュニティ・アクセス・プログラムの具体的な目標は、以下の2つだとした。
- 世界の全ての地域からネットワークに参加できるように、地理的な分散を最大化すること
- 初期の貢献者に加え、できるだけ広く、公平にSUIトークンを配分すること
今回のコミュニティ・アクセス・プログラムの発表は、分散化に向けた早期の取り組みの1つであると説明している。
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その他の入手方法
Sui Foundationは、SUIトークンをできるだけ広く流通させるために、以下のプログラムも考案している。
- Developer Grant Program:開発者向けの助成金
- SUI Delegation Program:バリデータにSUIトークンを委任
- Ambassador Program:Suiを広めるメンバーをサポート
- University Outreach Program:将来の開発者の獲得
- Educational Program:Suiを学習し、知識を広めた人への報酬
この中で現在、実際に開始されているのは開発者向けの助成金のみ。他のプログラムは現在も考案中で、メインネットをローンチする前に全て開始できるよう目指しているとした。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します