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Suiブロックチェーン、初のテストネット公開

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Suiテストネットローンチ

メタ社の元社員が設立したMysten Labsは18日、高速L1ブロックチェーン「Sui」のインセンティブ付きテストネットを公開したことを発表した。

「Sui Testnet Wave 1」の主目的は、バリデータとフルノードを運用する際のオペレーター業務上のチェック。分散型ネットワークの調節と障害発生した際の適切な対応(インシデントレスポンス)の改善を図ること。

また、インセンティブを通して、モニタリング(監視)、デバッグ(検査)、デプロイメント(配備)の経験を持つ第三者オペレーターグループの定着を目指している。

22年5月から稼働していたSuiの開発者ネットワーク(devnet)とは異なり、Testnet Wave 1は外部のバリデーターによって運用されることになる。インシデント管理はコミュニティ主導で行われることになるため、ネットワーク参加者の意見を募り、Suiのセキュリティや健全性の強化が期待される。

なお、Mysten Labsによると、Wave 1は一過性のもので約2~3週間の稼働後に閉鎖される予定。その後、別の目標のために新たなWaveが設置される。

またMysten Labsのバリデーターにより運営されているdevnetは今後も存続し、dApps(分散型アプリ)の構築とテスト用途で使用されていく。Mysten Labsはまた、「エアドロップの予定はない」としてテストネットに接続してもギフトは得られないと付け加えた。

一般ユーザーは、SuiやSuietといったSui専用のウォレットからテストネット用SUIトークンを取得し、テストネット版のNFTをミントしたりすることが可能だ。

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Suiとは

開発中のSuiブロックチェーンはメタ(旧フェイスブック)が開発した新プログラミング言語「Move」を採用。1秒あたりのトランザクション処理数(TPS)が12万件に到達するとされる処理能力の高さが特徴で、ソラナ(SOL)やアバランチ(AVAX)の競合とみなされる。

9月にMysten Labsは、シリーズBラウンドで430億円(3億ドル)を調達したことを発表。ラウンドを主導したのはFTX Ventures。既存投資家のa16zや、Binance Labs、Coinbase Ventures、Circle Ventures、Lightspeed Venture Partners、Sino Global、Jump Crypto、電通ベンチャーズ、米資産運用大手フランクリン・テンプルトンなども参加。Mysten Labsの評価価値はこのラウンドで約2,800億円(20億ドル)を超えていた。

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Suiが採用するMove言語は、元々メタ社がステーブルコイン「Diem(ディエム)」プロジェクトのために開発したものである。Diemは22年2月に正式に終了していた。

Diemの元開発者が立ち上げた別のプロジェクトとしては、L1ブロックチェーン「Aptos(アプトス)」がある。Aptosはセキュリティとスケーラビリティを重視して構築されており、2022年にFTX Ventures、a16z、Multicoin Capitalなどから約500億円(約3.5億ドル)を調達。10月にメインネットをローンチしたばかりだ。

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SuiもAptosも、経営破綻したFTX関連会社から出資を受けていたが、どちらもFTXに資産を置いていないとして財務上の影響は受けないことを告知している。

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