14日朝の金融市場短観|米11月CPI伸び鈍化 明日はFOMC金利発表
12/14(水)朝の相場動向(前日比)
- ビットコイン:17,767ドル +3.6%
- イーサリアム:1,320ドル +4%
- NYダウ:34,096ドル +0.27%
- ナスダック:11,249ドル +0.95%
- 日経平均:27,954円 +0.4%
- 米ドル指数:104 -1.06%
- 米国債10年:年利回り3.5% -2.7%
- 原油先物:75.4ドル +3%
- 金先物:1,822ドル +1.6%
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今日のニューヨークダウは11月の米消費者物価指数(CPI)の統計を受けて一時急伸し最終的にプラス圏を維持した。米株式市場はCPIを好感しほぼ全面高。アップル+0.5%、マイクロソフト+1.3%、メタ+4.8%、アマゾン+2.2%、コインベース・グローバル-9.1%、マイクロストラテジー+2.8%。
昨夜発表の米消費者物価指数(11月CPI)およびコアCPIは共に前回から鈍化し予想値も下回った。インフレ減速が0.5%利上げが期待されている明日のFOMCの判断材料となると見られている。
- 11月CPI(前月比):今回0.1% 予想0.3% 前回0.4%
- 11月CPI(前年比):今回7.1% 予想7.3% 前回7.7%
- 11月コアCPI(前月比):今回0.2% 予想0.3% 前回0.3%
- 11月コアCPI(前年比):今回6% 予想6.1% 前回6.3%
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また、明日のFOMCでは0.5%の利上げを決定する可能性がより高まったが、金利先物は現在、来年2月を含む2023年の最初の2回のFOMCで決められる利上げ幅がそれぞれ0.25%になる確率が50%以上との観測も高まりつつある状況だ。来年2月に予想される利上げ幅は今回のCPI発表前では0.5%だった。一方、来年の利下げを織り込む判断まではないと見られている。
ブルームバーグによると、調査会社インフレーション・インサイツの創業者オメイア・シャリフ氏は「これは異常値ではない。実際、この日の統計はかなり広範な減速を示している」とリポートで指摘。モルガン・スタンレーの米国担当チーフエコノミスト、エレン・ゼントナー氏は「インフレの下降トレンドが定着し始めた現在、FOMCは労働市場に視点を定めることができるようになった。われわれの予測としては、向こう数カ月で雇用市場が減速し、まず2月の利上げを0.25%に抑える準備が整う。そして月間雇用者数の増加が10万人に向けて減速するのに伴い、2月は金利が据え置かれ、政策金利は4.625%でピークを打つとみている」と語った。
仮想通貨市場ではCPI統計を受けてビットコイン(BTC)は一時5%高、18,000ドルまで上げていた。
昨日大手取引所バイナンスはUSDCの引き出し増加を受けてUSDCに関連するトークンスワップを行うためにUそれの出金を一時的に停止したが、14日1時54分ごろにサービス再開を伝えた。また、USDC出金停止期間ではUSDTとBUSDの引き出しは影響されておらず通常運転だった。バイナンスのCZ CEOは「今日は11.4億ドルの引き出しがあった。以前にも見たことがあるが、取引所の健全さを証明するストレステストになる」とコメントした。
仮想通貨・ブロックチェーン関連株(前日比/前週比)
- コインベース・グローバル|38.6ドル(-9.1%/-3.9%)
- メタ・プラットフォームズ|120ドル(+4.7%/+3.6%)
- ロビンフッド・マーケッツ|9.3ドル(-2.40%/+0.43%)
Citiバンクは取引所ロビンフッドの投資判断について「買い」 から「中立」 に、目標株価を11ドルから10ドルに引き下げた。FTXの破綻とそれによる影響は、ロビンフッドに出来高減少など多くの潜在的な影響をもたらしているとした。
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