仮想通貨決済の「Slash」、国内仮想通貨取引所Zaifと提携
Slashの国内展開へ
暗号資産(仮想通貨)取引所Zaifを運営する株式会社カイカエクスチェンジは20日、仮想通貨の決済サービス「Slash Web3 Payments」の開発運用を行うSlash Fintech Limitedと、業務提携を締結したことを発表した。
両社は今後、日本国内のECサイトや実店舗で利用できる仮想通貨決済サービスについて、共同で企画・開発・販売業務・運用の検討を行う。
19日にはカイカエクスチェンジの親会社である株式会社CAICA DIGITALもSlashとの提携を表明していた。ブロックチェーンコンサルティングに注力する株式会社CAICAテクノロジーズなど、グループ各社のリソースを活用していく。
イギリス領ヴァージン諸島を本拠とするSlash Fintech Limitedは、CAICA DIGITALがWeb3事業で培ってきた日本市場での経験や知見を取り入れるねらい。より消費者の使い勝手の良い仮想通貨決済モデルを実現するため、Web3ビジネスの普及促進を図るという。
同社の代表取締役社長佐藤 伸介氏は、カイカエクスチェンジとの提携について以下のように述べている。
グローバル市場においては途上国の一部で法定通貨の価値が下落することで、暗号資産が決済手段として活用される機会が増加する見方があり、日本国内においてもWeb3ビジネス市場の成長とともに暗号資産決済の需要は高まる期待があることから、両社が協力して幅広い層への理解醸成を図ることを目指していく所存です。
プロジェクトの詳細や新たなサービス情報等につきましては、随時お知らせさせていただきますので、今後の展開に是非ご期待ください。
CAICA DIGITALグループは11月、ブロックチェーンゲーム専門NFTローンチパッド「Zaif INO」の運営を開始。カイカエクスチェンジは同月、三菱UFJ信託銀行株式会社が主催する「デジタルアセット共創コンソーシアム(DCC)」に設置された「パーミッションレス型ステーブルコイン・ワーキンググループ」に参画している。
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Slashとは
Slash Web3 Payments(通称「Slash」)は、Web3(分散型ウェブ)ウォレットでユーザーが所有する多種多様なトークンでの決済利用を目的とした、仮想通貨の自動両替ソリューション。
買い手の仮想通貨決済を日本円・ステーブルコイン(JPYC)や米ドル・ステーブルコイン(USDT)など、希望する受け取り通貨にシームレスに換金し、加盟店の指定ウォレットにリアルタイムで着金する。背後では、スマートコントラクトを介して分散型取引所(DEX)UniswapやCurveなどに接続し、トークン変換プロセスを自動化している。
Slash Web3 Paymentsは、12月5日に開催された「ArribaX 2022 supported by NewsPicks Studios」ピッチイベントで、最優勝賞と特別賞をダブル受賞していた。
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MZ Web3ファンドが投資
Slash Fintech Limitedは21日、シードラウンドで約2億円(150万ドル)の資金調達を実施したことを発表した。株式会社ZOZOの創業者である前澤友作氏が設立したWeb3特化型のファンド「MZ Web3ファンド」を含む、複数の個人投資家が出資した。
調達した資金は、暗号資産決済ソリューション「Slash Web3 Payments」と、2023年1月リリース予定の「NFTVault」などの事業開発、及び組織体制の強化に充てられる。NFTVaultはNFTに暗号資産を預け入れるプロダクトだ。
Slash Fintech Limitedのシードラウンドに投資した、MZWeb3ファンドのジェネラルパートナー白石陽介氏は以下のように述べている。
Slash Web3 Paymentsは、従来、高いリテラシーを必要としていた、Web3サービスにおける複数通貨による決済をシームレスで洗練されたU/Xで提供するペイメントサービスです。決済事業に関わってきた者として、Slashが切り開く新しいペイメントの世界を楽しみにしております。
Slash Fintech Limitedの佐藤伸介 代表取締役は以下のように述べている。
この度、複数の個人投資家様とMZ Web3ファンド様を引受先とする総額1.5M USD(約2億円)の資金調達を実施させて頂きました。Slashプロジェクトの思想と理念に共感して頂いた素晴らしい投資家の皆さまとご一緒できたこと、大変光栄に思います。
私共SlashはWeb3 Paymentsソリューションの先駆者として今後も日本のみならずグローバル市場で世界のペイメントを変える挑戦をし続けます。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します