ETH前日比2.7%高、SOL24%高など年明けの仮想通貨相場反発
マクロ経済と金融市場
年明け3日の米NY株式市場では、ダウは前日比10ドル(0.03%)安で取引を終えた。
FRB(米連邦準備制度)の利上げやリセッション(景気後退)への警戒感から一時300ドル近く下落したが、引けにかけて買い戻された。
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仮想通貨市況
暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比0.99%高の16,825ドルと反発した。
12月30日以降は下値・上値ともに切り上げつつあり、ソラナ(SOL)などのアルト反騰が後押ししたか。17,300ドルの抵抗線を抜ければ18,400ドルの戻り高値が、下落した場合は直近最安値の15,500ドルが意識されることになるだろう。
主要アルトではBNBが前日比5.3%高、SOLが24.9%高となったが、下落トレンドの真っ只中にあるなか、反発は一時的なものに留まるとして懐疑的な声も根強い。
個別銘柄では、ソラナ(SOL)が前週比37.4%高、前日比23.6%高と逆行高に。ビットコイン(BTC)の前週比0.54%、イーサリアム(ETH)の2.7%高に留まる。
BTC建てで比較するとより顕著だ。
破綻したアラメダ・リサーチが大量保有していたSOLは、22年11月には前月比-50%以上暴落していた。
デリバティブ市場ではFunding Rate(資金調達率)のマイナス乖離が大幅に進んでいたこともあり、急反発の過程でショートスクイーズが発生した。
OI(未決済建玉)が急増しており、ボラティリティ(価格変動性)上昇が見込まれる。
なお、ビットコインのグローバルハッシュレートは昨年末に米国で発生した大寒波で被害区域の電力が逼迫し、一時30%以上急落するなどの影響が出ていたが、すでに回復した。
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相場の不透明感
昨年11月に破綻したFTXおよびアラメダリサーチの影響は多岐にわたり、相場の先行き不透明感は燻り続けている。
2日には、暗号資産取引所ジェミナイ共同創業者のCameron Winklevoss氏が、デジタルカレンシーグループ(DCG)のBarry Silbert CEOに対し、不正行為があったとして非難する公開書簡を公開。返済への協力および回答期限を1月8日までに設定した。
ジェミナイはDCGの子会社Genesis Tradingに対し、9億ドル(約1200億円)の顧客資金返済を求めていた。Genesisは、ジェミナイのレンディングEarnプログラムのパートナーの1つだったが、Genesisによる資金凍結およびサービス停止の影響が直撃した。
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Barry Silbert CEOは、告発にあったジェネシスからの16億7000万ドルの借り入れは事実ではないと反論。「利払いに関する債務返済は滞りなく行われており、次の償還期限は23年5月だ」とした。「約束手形を通じて多額の借入が行われ、自社株買いや流動性の低いベンチャー投資などに使った」とするCameron Winklevoss氏の主張と食い違っている。
DCGは投資信託「ビットコイントラスト(GBTC)」を発行するグレースケールの親会社。GBTCの価格は現物に対して約50%のディスカウント(マイナス乖離)となったほか、イーサリアムトラストの(ETHE)のマイナス乖離も60%に達した。
時価総額の3.3%に相当する約63万BTC規模のビットコイン投資信託「GBTC)」を運用するグレースケールが債権者への支払い義務履行のため、ビットコインおよびアルトコイン信託基金の一部を清算せざるを得ないとの憶測もあり、懸念が強まっている。
GMラヂオのアーカイブ公開
今回の特別ゲストは、Web3(分散型ウェブ)大手企業アニモカ・ブランズの会長を務めるYat Siu氏と、Darewise EntertainmentのBenjamine Charbit氏が参加。Web3ゲーム・NFTの今の課題やDarewiseの自社タイトル第一弾「Life Beyond(ライフ・ビヨンド)」、そして業界の展望について語っている。
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