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ジェミナイ創設者、DCGを批判 1,200億円の顧客資金返済を求める

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

資金返済に関する協議を求める

暗号資産(仮想通貨)取引所Gemini(ジェミナイ)の共同創設者キャメロン・ウィンクルボス氏は2日、ツイッター上で、デジタルカレンシーグループ(DCG)のバリー・シルバートCEOに宛てた書簡を公開した。

仮想通貨ブローカー事業者Genesis(ジェネシス)と、その親会社DCGが、ジェミナイの顧客に約1,200億円(9億ドル)の借りがあると指摘し、その返済に向けて協力することを求める内容だ。ジェミナイは、DCGから返済に関する合意を、もう6週間も待っているが応答が得られていないとしている。

書簡によると、ジェミナイ側は12月17日には、提案書をシルバート氏に送った。その後25日には、更新したバージョンも送付した。しかし、シルバート氏は議論のテーブルにつくことを拒んでおり、ジェミナイ側の示したスケジュールにも賛成していないという。

さらに、ウィンクルボス氏は、DCGはジェネシスから約2,200億円(16億7,500万ドル)を借りており、債権者に負っているこの資産を、自社株買いや、流動性の低いベンチャー投資などに使ったとも批判している。

ウィンクルボス氏は、書簡の最後で次のように述べた。

ジェミナイEarnサービスのユーザーは、DCGグループに貸している資産の返済について解決策を得られるべきだ。このために、私たちはシルバート氏に、1月8日までに、解決のため協力していくことを公に約束することを求める。

背景

背景としては、FTX破綻の影響を受けて昨年11月、ジェネシスが出金などを停止。その後、ジェネシスのローン機能を利用していたとみられる、ジェミナイの利回りサービス「ジェミナイEarn」もユーザー資金の償還を停止している状況だ。

ジェネシスのデリバティブ部門は、経営破綻したFTXの口座凍結にともなって、約240億円の資金がFTXに拘束されていると明かしていた。

DCGとは

金融システムの改善をミッションに掲げる仮想通貨・ブロックチェーン企業。Genesis以外に、米資産運用企業「グレースケール」や米メディア「CoinDesk」らを傘下に持つ。

▶️仮想通貨用語集

DCGは、関連業者間融資を行っており、ジェネシスから約774億円の融資を受けていた。

ジェネシスは昨年時点で、「破産を申請することなく、現在の状況を解決すること」を目指して選択肢を探っているところだと述べている。

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DCGシルバートCEOの反論

一方で、DCGのシルバートCEOは、ウィンクルボス氏のツイートに反論。ジェネシスから16億7,500万ドルを借りていることを否定した。また、DCGはジェネシスへの利払いを怠ったこともなく、すべての融資残高について延滞していないとも述べている。次の償還期限は2023年5月で、まだ先だと指摘する形だ。

さらに、DCGの側も、ジェネシスとジェミナイの顧問に向けて12月29日に提案書を送ったが、まだ返事を得られていないとも続けた。

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