NECがアニモカらとMoU締結、web3デジタルウォレット市場の創出・拡大目指す
NECがアニモカと協業
NECは28日、香港のweb3大手企業アニモカブランズ(Animoca Brands)や暗号資産(仮想通貨)ウォレットプロバイダーGryfyn Holdings Limitedとの提携を発表した。
ゲームをはじめ、コンテンツ(IP)等エンターテインメントを中心に、web3領域におけるデジタルウォレット市場の創出・拡大を目的に、23年4月から協業する旨の了解覚書(MOU)を締結した。
NECは、生体認証をはじめ、秘密計算、ブロックチェーン等の技術を活用し、プライバシー保護とデータ利活用が両立したトラストなweb3社会の実現に向けて、デジタルウォレット市場拡大及び事業拡大に取り組んできた。
アニモカブランズは、デジタルエンターテインメント、ブロックチェーン、ゲーミフィケーションのリーダーとして、デジタル財産権の推進とオープンメタバースの確立へ貢献している。
Gryfynは、アニモカとカストディ企業Hex Trustのジョイントベンチャー。カストディアル型の仮想通貨ウォレットであり、ユーザーは詐欺やハッキング、秘密鍵の紛失の心配をせずに、仮想通貨を利用できる。GryfynはMotoGP(ロードレース世界選手権)のスポンサーとして、ウォレット連動型イベントを開催してきた。
3社が協業することで、デジタルウォレットに関連するソフトウェア、技術を掛け合わせる事により、ゲームをはじめコンテンツ(IP)などのエンターテインメントを起点とした、トラストなweb3社会の実現及び市場の創出・拡大を目指す。
NEC、アニモカブランズ、Gryfynの3社は共同で、日本におけるアクセラレータープログラムを立ち上げる。今後、スタートアップ企業からweb3領域のビジネスアイデアを募集し、NEC、Animoca BrandsとGryfynのエコシステムに融合し、共同で事業化を検討していく。プログラムの開始時期などの詳細は、適時発表される。
NECは、生体認証を共通のIDとしてさまざまなサービスとつながるDigital ID領域の事業開発に取り組んでいる。「生体認証関連技術におけるID連携またはカスタマーエクスペリエンス(CX)に関する技術」分野で、特許の質と量で国内1位と評価されている(株式会社パテント・リザルト調べ)。
NECはまた、株式会社ディーカレットDCPが立ち上げた「デジタル通貨フォーラム」に参加している。
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Animoca Brandsとは
アニモカブランズ(Animoca Brands)は、メタバース系分散型ブロックチェーンゲーム「ザ・サンドボックス」を筆頭にBlowfish Studios、Grease Monkey Games、Eden Gamesなどの注目度の高いweb3を所有。外部投資先に至っては380社以上に及ぶ。
23年1月には、アニモカのメタバースファンドで23年第1四半期に約1300億円(10億ドル)の資金調達を目指していることが明らかになっていた。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します