ナスダック・AI関連株大幅安 米リセッション懸念強まる|6日金融短観
4/6(木)朝の相場動向(前日比)
- NYダウ:33,482ドル +0.2%
- ナスダック:11,996ドル -1%
- 日経平均:27,813円 -1.6%
- 米ドル/円:131.2 -0.007%
- 米ドル指数:101.9 +0.3%
- 米国債10年:年利回り3.3 -0.8%
- 金先物:2,037ドル -0.06%
- ビットコイン:28,185ドル -0.1%
- イーサリアム:1,909ドル +2.1%
伝統金融
暗号資産
本日のNYダウは小幅高だったが、ナスダックは続落した。IT・ハイテク株への売りが続いていた。景気後退への懸念が高まった格好だ。
昨夜発表のADP民間雇用統計は、前日の米求人件数や火曜日の米3月ISM製造業景況指数に続き弱い内容だった。3月の民間雇用者数は14万5000人増で、予想21万人増・前月26万1000人増を大幅に下回った。データの2,500万人を超える米国労働者の給与は、同じ仕事を続けている人の場合、前年比6.9%の低い伸びとなった一方で、仕事を変えた人の場合は、前年比14.2%と昨年1月以来の小幅な伸びまで落ち込んだ。(ブルームバーグ報道参照)
ADPのチーフエコノミストは今回の発表文で、「今回の雇用データは経済が減速しつつある状態を示唆する複数のシグナルのうちの一つだ」として、「雇用主は1年間に及んだ採用強化の動きを後退させている」と分析した。
今週の3月の非製造業総合景況指数と前述の民間雇用者数を受けて景気後退の懸念が再燃し、ドルと米国債(利回りは低下)は上昇し、ハイテク中心のナスダックやゴールド(金)は売られていた。
来週はインフレに関する重要な指針となる米3月消費者物価指数(CPI)が発表される予定。景気後退を回避するために、FRBが早期利下げへ転換する観測は強まってきた。
経済指標(日本時間)
- 4月12日21時30分(水):米3月消費者物価指数(CPI)
- 4月13日3時00分(木):米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
- 4月14日21時30分(金):米3月小売売上高
- 4月14日23時00分(金):4月ミシガン大学消費者態度指数・速報値
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AI株大幅下落
米IT・テック株個別銘柄の前日比:NVIDIA-2%、c3.ai-15.4%、ビッグベア.ai-17.9%、ブルフロッグAI-32%、テスラ-3.6%、マイクロソフト-0.9%、アルファベット-0.2%、アマゾン-2.7%、アップル-1.1%、メタ-1.5%、コインベース-2.8%。
NVIDIA
NVIDIA(エヌビディア)についてはグーグルのAI関連発表が売り材料となった。AI分野におけるライバル企業グーグルは4日に論文で、自社の人工知能の訓練に使っているスーパーコンピューターの詳細を明かし、NVIDIA製半導体を搭載したスーパーコンピューターよりも高速で消費電力が少ないと主張した。(ロイター報道参照)
論文によると、同等規模のシステムで比べた場合、グーグルのスーパーコンピューターはNVIDIA製半導体「A100」を搭載したものに比べて速度が最大1.7倍、電力消費効率が1.9倍だったという。グーグルがAIの訓練作業の9割以上で自社開発のAI計算専用チップ「TPU」を用いている。
NVIDIAは3月主催のGPU技術関連イベントで、ChatGPTといった自然言語処理プログラム向けに、新たなAI用GPUとプラットフォームを発表した。
メタ
メタ社もAI分野に参入。5日に、文章や画像などを自動的に制作する生成系人工知能(Generative AI)を年内に商用化する方針を明らかにした。
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仮想通貨・ブロックチェーン関連株(前日比/前週比)
- コインベース|60.7ドル(-2.8%/-10%)
- マイクロストラテジー|290.8ドル(-2.7%/-0.5%)
- マラソン・デジタル・ホールディングス|7.9ドル(-6.8%/-9.1%)
マイクロストラテジーについては昨夜、2,930万ドル(約38億円)相当の暗号資産ビットコイン(BTC)を追加購入したことを発表した。保有するビットコインが140,000 BTCにまで増加した。
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