MIXI(ミクシィ)がOasysバリデータに参画、ゲームでの連携も視野に
ミクシィがOasysのバリデータに
国内発のゲーム特化型ブロックチェーン「Oasys」のバリデータとして、株式会社MIXIが参加することが7日に明らかになった。
MIXIは東証プライム市場に上場しているアプリゲーム開発企業、Oasysのネットワーク運営だけでなく、ゲームコンテンツの展開を含めた協業も模索していく。
Oasysは「Blockchain for Games」をコンセプトとするゲームに特化したブロックチェーンプロジェクト。ゲーム開発者が独自のトークンを作成し、プレイヤーと取引することができるプラットフォームを提供することで、ゲーム内の経済活動をブロックチェーン上に移行することを目指している。
Oasysのチェーン運用主体となる初期バリデータ21社は、スクウェア・エニックス、セガ、バンダイナムコ研究所、GREEなど国内最大手のゲーム企業やbitFlyerやAstarなどWeb3関連企業で構成された。
21社に加えて、第二群バリデータとしてNexon、KDDI、ソフトバンク、MIXIが追加され、合計25社がOasysバリデータとして参加している。Oasysのチェーン運用主体となるバリデータは、ブロックチェーン上での取引の検証を行い、安全かつ正確な取引を確保する重要な役割を担っている。
Oasysは、合意形成アルゴリズムは環境面にも配慮したPoS(Proof of Stake)方式を採用し、これまで大きな課題となっていたゲームプレイヤーの取引手数料(Gas代)無料化や取引処理の高速化を掲げる。ゲーム内でのトークンの価値を保証し、より透明性の高い取引が実現できるようになると期待されている。
MIXIのWeb3事業
MIXIはソーシャルネットワーキングサービス「mixi」や累計DL数5500万のモバイルゲーム「モンスターストライク」など、友人や家族間で一緒に楽しむコミュニケーションサービスを提供。Web3事業としては、スポーツ特化型NFTマーケットプレイス『DAZN MOMENTS(ダゾーンモーメンツ)』を主軸としている。
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MIXIは今後、バリデータにとどまらずゲーム展開も含めて、Oasysとの協業を模索していくという。MIXIの上級執行役員 デジタルエンターテインメント事業本部担当 根本 悠子氏は以下のように述べている。
MIXIはSNS「mixi」やスマホゲーム「モンスターストライク」など、友人や家族といった親しい人と一緒に楽しむコミュニケーションサービスを提供することで、人と人との繋がりを豊かにすることを目指してきました。ユニークなアプローチでユーザーに新しい体験を提供するOASYSブロックチェーンへのバリデータ参画を通じて、既存のコミュニケーションパスをアップデートし、ユーザーの皆様にさらなる驚きを提供できるようなコンテンツを生み出すことに繋げて行きたいと考えています。
Oasysの森山 大器ディレクターは以下のように述べている。
モバイルゲームをマスアダプションへ導いた大ヒットタイトル『モンスターストライク』を展開する MIXI 様にOasysに参画いただくことは、ブロックチェーンゲームのマスアダプションを目指すOasys にとって大きな意味を持ちます。今後は、カウンシルやゲームコンテンツでの連携も視野に入れ、ともにブロックチェーンゲームの未来を切り拓いていけることを楽しみにしております。
Oasys(オアシス)のネイティブトークン「OAS」は、暗号資産(仮想通貨)取引所bitbankで4月3日に取扱いが開始された。OASの国内上場は初めて。
bitbankを運営するビットバンク株式会社と株式会社ミクシィは21年9月、資本業務提携を発表していた。ミクシィは第三者割当増資で約70億円を投じることで株主となり、ビットバンク社はミクシィ社と東証プライム市場上場企業であるセレス社の「持ち分法適用関連会社」となっていた。
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Web3とは
現状の中央集権体制のウェブをWeb2.0と定義し、ブロックチェーン等を用いて非中央集権型のネットワークを実現する試みを指す。代表的な特徴は、仮想通貨ウォレットを利用したdAppsへのアクセスなど、ブロックチェーンをはじめとする分散型ネットワークのユースケースがある。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します