はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

アバランチ、140億円規模の新ブロックチェーン環境「Fusion」リリース

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

成果主導型ネットワーク「Fusion」

L1ブロックチェーンのアバランチ(AVAX)は20日、Helix、Faculty Groupと協力し、新たなモジュール型ブロックチェーンのエコシステム「Fusion」を立ち上げると発表した。

1億ドル(約144億円)規模の資金を、Multiverse、Retro9000、InfraBUIDL、InfraBUIDL AIなどの既存のアバランチ・プログラムに割り当てられたリソースから調達する。

Fusionはアバランチを基盤としており、成果主導型で開発者や企業などが、現実世界の価値を提供するモジュール式ネットワークを構築できるようにするものだ。

従来の多くのブロックチェーンのように、ただ取引の決済レイヤーを提供するのではなく、ビジネス目標に基づいて専門的なサービスのために構築されたブロックチェーンエコノミーを可能にするとしている。

モジュール型ブロックチェーンとは

ブロックチェーンの構成要素を機能ごとに分離し、それぞれを独立したモジュール(部品)として設計・開発・運用できるようにしたアーキテクチャのこと。

Fusionは、2層アーキテクチャを採用している。まずレイヤー1ブロックチェーン「Composer(コンポーザー)」が複数存在し、それぞれのComposerがAI(人工知能)や分散型物理インフラネットワーク(DePIN)といった特定のセクター向けにカスタマイズされている。

もう1つの層は、「Composer」をサポートするコンピューティング、ステーブルコイン、生体認証データなどのプラグアンドプレイ(最小限の手間で導入できる)サービス「Module(モジュール)」だ。

各Composerは、ソフトウェア開発キット(SDK)とAPIを提供しており、開発者はサービスの統合、アプリの展開、タスクの実行が可能となる。

Moduleは、特定のComposerのみにサービスを提供する専用モジュールと、複数のComposerにサービスを提供する汎用モジュールに分けられる。また、ワークフローへの参加料金を設定し、コンピューティング、ストレージ、分析、データといった基本的な機能を提供するものだ。

関連:ナスダック、アバランチ現物ETFの上場申請をSECに提出

公式サイトによると、Fusionのトークンモデルは、トークンを受動的な投機資産から「経済的連携を構築する能動的な調整手段」へと変革するように作られている。

具体的には、各Composerが、ネットワークに利益をもたらすようなModuleのパフォーマンスをモニタリングし、それに報酬を与えるための証明メカニズムを実装している格好だ。

Fusionエコシステムには、最初から導入されているComposerもいくつかある。

医療機関がAIソリューションを導入するのを支援する「Life Network」、分散型AIモデルプラットフォーム「Kite AI」、DePINリソースに重点を置く「Tayga」などが存在している。

さらに、近い将来には、RWA(現実資産)、DeFi(分散型金融)などの分野のComposerもリリースし、QuickNodeやSpace and Timeなどのパートナーを通じて、最高クラスのModuleも開発する予定だ。

関連:仮想通貨アバランチ(AVAX)の価格を2029年に250ドル到達と予測 スタンダード・チャータード銀

DePINとは

Decentralized Physical Infrastructure Networks(分散型物理インフラネットワーク)の略称。トークンエコノミーを活用し、インフラの構築と運営を効率的に調整するシステムである。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/06 日曜日
11:30
ビットコイン週次レポート:1600万円台を窺う展開、トランプ減税法案通過で相場底堅く推移|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコイン(BTC)対円相場は1600万円を窺う底堅い展開。トランプ減税法案上院通過で1520万円台で下げ渋り、ADP雇用レポート下振れによる早期利下げ観測で1570万円台に回復した。bitbankアナリスト長谷川氏は下降チャネル突破も11万ドル乗せに苦戦と分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|BitwiseのBTC20万ドル到達予測維持に高い関心
今週は金融アドバイザーの推奨ポートフォリオ、Bitwiseのビットコイン20万ドル到達予測維持、アリゾナ州知事による押収仮想通貨の準備基金法案への拒否権行使に関するニュースが最も関心を集めた。
07/05 土曜日
13:40
トランプ一族の「World Liberty Financial」、WLFIトークンの取引開始を提案
World Liberty Financialが仮想通貨WLFIトークンの譲渡可能化を提案。早期支援者のトークンがアンロックされる見込み。
13:00
リップル社、シンガポールでXRPLの起業家育成プログラム開催へ 最大20万ドル資金提供
リップル社がシンガポールでXRP台帳基盤の起業家育成プログラムを開始する。RWAトークン化・DeFi・AI分野などに焦点を置き、最大20万ドルの資金提供を予定している。
10:20
1兆円相当ビットコインが移動も、構造的売り圧力は限定的か=Bitcoin Vector分析
14年以上動かなかった8万ビットコイン(約1.2兆円)が8個のアドレスから移動。仮想通貨取引所への売却ではなくOTC取引との見方も。
09:45
ロシア国営ロステック、トロンでステーブルコインRUBx発行へ 制裁回避狙いも
ロシア国営企業ロステックがルーブル建てステーブルコインRUBxを年内に発行する予定だ。決済プラットフォームRT-Payも立ち上げる。経済制裁回避の意図もあるとみられる。
08:20
Mercado Bitcoin、XRPレジャーで約300億円の資産トークン化計画
ブラジルの仮想通貨取引所Mercado BitcoinがXRPLで実世界資産トークン化を拡大。南米機関による最大規模の取り組み。
07:10
英上場ゴールド探査会社Hamak Gold、ビットコイン財務戦略導入で247万ポンド調達
ロンドン上場のHamak Goldが仮想通貨戦略転換を発表。カタール王族系投資ファンドも参加し株価6%上昇。
06:55
14年以上動かなかったビットコイン、合計1兆円相当が移動 警戒感高まる
14年以上動かなかった合計1兆円相当の仮想通貨ビットコインが、8個のアドレスから移動したことがわかった。当時からどのくらい価値が増えているのかも明らかになっている。
06:30
Ondo Finance、米SEC登録のOasis Pro社買収でトークン化証券市場に本格参入
RWAトークン化プラットフォームOndoが規制準拠のOasis Proを買収。米国投資家向けトークン化証券サービス拡大へ。
06:21
初心者向け|仮想通貨取引所のKYC手続きとは?スマホでできるeKYCの流れと注意点
口座開設の必須手順 暗号資産(仮想通貨)取引所を利用し始めるには、口座開設時に「KYC(本人確認)」と呼ばれる手続きが必要です。これは、ユーザーの身分確認や、利用目的の確認を通…
06:10
スウェーデン、違法収益による仮想通貨の押収を強化
スウェーデンのストレマー司法相が警察や税務当局に仮想通貨を含む犯罪収益の押収強化を指示。昨年11月導入の欧州最厳格な没収法により840万ドル相当を押収済み。
05:40
2800分の1の確率を突破 個人マイナーがビットコイン採掘に成功、5000万円獲得
個人ビットコインマイナーが7月4日にブロック903,883を単独採掘し、3.173BTC(約5000万円)の報酬を獲得。ネットワーク全体の0.00026%のハッシュレートで成功。
07/04 金曜日
17:43
マックハウス、仮想通貨事業でゼロフィールドと基本契約
アパレル大手マックハウスが暗号資産事業に参入。国内マイニングシェア1位のゼロフィールドと基本契約を締結し、ビットコイン購入とマイニングの両輪戦略で収益多様化を目指す。
17:11
SMBCグループ、事業共創施設「HOOPSLINK」を丸の内に開設 Web3や生成AIの活用を目指す
SMBCグループが事業共創施設「HOOPSLINK」を丸の内に開設。Web3などを活用し、スタートアップから大企業まで多様なパートナーと新事業を創出。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧