仮想通貨取引所Bitget、130億円規模のWeb3ファンドを設立 アジア優先で投資へ
Web3ファンドを設立
暗号資産(仮想通貨)取引所「Bitget」は10日、130億円(1億ドル)規模の投資ファンド「Bitget Web3 Fund」を設立したことを発表した。
このファンドは、Web3関連のベンチャーキャピタル(VC)やプロジェクトに投資を行う。地理的にはアジアを優先し、次世代の仮想通貨プロジェクトの発展をサポートすることがファンドの目的だ。
今回のファンドは、香港のブロックチェーンウィークの間に設立。Bitgetはファンドについて、最初の投資分が1億ドルであると述べているため、今後に増額される可能性がある。
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投資対象のVCやプロジェクトには、明確なロードマップを持ち、経験豊かなチームで構成されていることを求めると説明。そして、実世界の問題を解決できる革新的なソリューションを提供して欲しいと要望した。
現時点ですでに、Dragonfly CapitalやDAO Makerら複数のVCから問い合わせがきていると、同社は公表している。
BitgetのGracy Chenマネージングディレクターは、今回のファンドについて以下のようにコメントした。
Web3領域は急速に発展しており、サポートに値するプロジェクトが数多く存在している。我々はそのためにファンドを設立した。
これからアジアの金融イノベーションをサポートし、DeFi(分散型金融)とCeFi(中央集権型金融)を安全に橋渡しして、利便性を高めていきたい。
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Bitgetとは
Bitgetは2018年創設の仮想通貨取引所。デリバティブ取引や、実績のある他のトレーダーと同じ取引をすることができる「コピートレード」のサービスを提供していることでよく知られている。
現在は、100超の国や地域の800万以上のユーザーがBitgetを利用。同社はこれまで、イタリアの名門サッカークラブ「ユヴェントスFC」のスポンサーになったり、世界最高峰のプロサッカー選手の1人、リオネル・メッシ氏とパートナーシップを締結したりして、仮想通貨の普及にも努めてきた。
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一方、日本については先月、無登録で仮想通貨取引サービスを提供したとして、金融庁が警告を行っている。
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