米ロビンフッド、仮想通貨ウォレットとDeFiの連携機能提供へ

「Robinhood Connect」を提供開始へ

米大手投資アプリのロビンフッドは27日、同社の暗号資産(仮想通貨)ウォレットとDeFi(分散型金融)アプリを連携させる「Robinhood Connect」をまもなく提供開始すると発表した。

DeFiの開発者は、この機能をdApps(分散型アプリ)に簡単に組み込むことができるようになっている。

dAppsユーザーは、ロビンフッドの認証情報を使って、仮想通貨の購入や送金、ロビンフッド提供のセルフカストディ(自己管理型)ウォレットへの送金などを行うことが可能になる形だ。ロビンフッドのアプリを別途開くことは不要となる。

dAppsとは

「Decentralized Applications」の略で、日本語では「分散型アプリケーション」と呼ばれる。中央集権的な管理者がいないことが大きな特徴。最も普及しているのがイーサリアムのブロックチェーンで、ゲームや分散型取引所(DEX)などのアプリが開発されている。

▶️仮想通貨用語集

ロビンフッドは2022年9月に、自己管理型Web3ウォレット「Robinhood Wallet(ロビンフッド・ウォレット)」のベータ版をリリース。今年3月にはiOSユーザー向けに正式にローンチした。

関連米ロビンフッド、ポリゴン対応のWeb3ウォレットベータ版をローンチ

マルチチェーンの自己管理型ウォレットであり、イーサリアム(ETH)と50以上のイーサリアム規格トークン、ポリゴン(MATIC)のネットワークに対応している。ユーザーはNFT(非代替性トークン)のコレクションを閲覧・保管することも可能だ。

自己管理型ウォレットとは

取引所などではなく、自分で秘密鍵を管理して資産を保有するために使用するウォレットのこと。「自己ホスト型」や「セルフカストディ型」などと呼ばれることもある。

▶️仮想通貨用語集

ロビンフッド仮想通貨部門のJohann Kerbrat責任者は、次のようにコメントした。

私たちは、Web3の将来性を信じている。仮想通貨へのアクセスしやすさと使いやすさを中心に据えて、ユーザーが仮想通貨に投資を始める上で、ロビンフッドが最も低コストで使いやすい選択肢となるような、新しい製品を作り続けてきた。

仮想通貨サービスを改良

ロビンフッドは今回、「Robinhood Connect」以外にも、仮想通貨サービスでいくつか新たな改良を行っている。主に、以下のものを挙げた。

  • 高度なチャート
  • 高度な注文タイプ
  • 価格アラート

チャート機能では、MACD、EMA、ボリンジャーバンドなど様々なテクニカル指標を提供。ユーザーは現在よりも不利なレートを指定して発注するストップ注文(逆指値注文)など高度な注文を行うことも可能となった。

その他に、ユーザーが、仮想通貨についての教育プログラムを受けることで、少量の仮想通貨を獲得することができる「Learn and Earn」機能も提供している。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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