税務申告の簡便化や金融商品の開発へ bitFlyerとpafinが資本業務提携

Web3発展へ連携を強化

暗号資産(仮想通貨)交換業者の運営などを行う大手bitFlyer Holdings(以下、bitFlyer)は13日、暗号資産の自動損益計算サービス「クリプタクト」を運営する株式会社pafinと、資本業務提携契約を締結したことを発表した。

これから両社のシステム連携を推進して税務申告手続きを簡便化する。また、お互いの専門的な知見をもとにして、暗号資産に関する新たな金融商品の共同研究や開発を模索するとした。

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pafinが提供するクリプタクトを利用する国内のユーザー数は10万超。同社は暗号資産の自動損益計算や資産管理サービスを提供し、確定申告の作業をサポートしている。

bitFlyerのシステムとクリプタクトを連携すると、投資家は暗号資産の取引から損益計算までをシームレスに行えるようになるという。

また、クリプタクトで計算された税務上の平均取得単価(簿価)をbitFlyerのサービスに表示することで、税務上の平均取得単価を考慮しながら暗号資産を取引できるようにするなど、トレーディングプラットフォームの利便性向上も目指すとした。

ほかにも両社は、bitFlyer Blockchainの独自ブロックチェーン「Miyabi」を活用した新たなサービスを検討するとも述べている。

bitFlyerの代表取締役CEOの加納裕三氏は、今回の発表で以下のようにコメントした。

創業前に同じ職場で勤務していたpafin共同代表取締役であるアミンさん、斎藤さんとのご縁に感謝しております。

今回の資本業務提携を契機に、pafinの各種サービスとのシステム連携を推進することで、bitFlyerをご利用くださっているお客様にご満足いただけるようなトレーディングプラットフォームを目指してまいります。

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pafinの発表

今回の資本業務提携については、pafinも別でプレスリリースを出した。pafinは、今回でシリーズBの資金調達が完了し、2018年1月の設立以降の累計調達額が約13.6億円になったと述べている。

出典:pafin

シリーズBとは

資金調達における段階を示す用語。シリーズBは、事業が軌道に乗り始めた段階に行う資金調達を指す。

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同社はクリプタクト以外にも、Web3家計簿「defitact」を提供するなど、フィンテックやWeb3関連の事業を展開。シリーズBの資金調達を機に、マーケティングと採用を強化したり、クリプタクトとdefitactの連携を推進してWeb3のインフラとしてサービスを拡大したりしていくとした。

pafinの共同代表取締役であるアズムデ・アミン氏と斎藤岳氏は、以下のようにコメントしている。

bitFlyerとの資本提携を通して、より多くの投資家の皆様に安心して暗号資産をお取引いただけるよう、クリプタクトとbitFlyerグループとの連携を深めていきたいと思います。

今後、これらの資金を活用し暗号資産・ブロックチェーン・Web3の分野での革新を追求し持続的な成長を目指してまいります。

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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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