金融大手UBS、香港で仮想通貨先物ETFを提供へ

富裕層に仮想通貨ETFを提供

金融大手UBSは、香港の新興市場開拓で、富裕層の顧客が暗号資産(仮想通貨)の上場投資信託(ETF)商品を取引できるようにする計画だ。ブルームバーグが9日に報じた。

関係筋によると、UBSの一部顧客は、同社のプラットフォーム上で3つの仮想通貨先物ETFへのアクセスが与えられる。

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具体的には、サムスンのビットコイン(BTC)先物アクティブETF、CSOPビットコイン先物ETF、CSOPイーサリアム(ETH)先物ETFである。これらは、香港証券先物委員会(SFC)によってすでに認可された商品だ。

SFCのジュリア・リョン最高経営責任者は今月、現物型の仮想通貨ETFについてもリテール投資家へ提供可能にすることを検討していると話した。

米国の証券取引委員会(SEC)が仮想通貨の先物ETFを承認する一方で現物ETFを却下し続けてきた現状がある中、香港でのETF関連の動向には注目が集まっている。

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ビットコインETFとは

ビットコインを投資対象に含んだ上場投資信託(Exchange Traded Fund)のこと。投資信託とは、投資家から集めたお金を1つの資金としてまとめ、株式や債券などに投資して運用される金融商品。運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みになっている。投資信託の中でもETFは証券取引所に上場しているため、株式と同様に売買ができる。

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香港の状況

今回のUBSの動きは、競合他社である大手銀行HSBC(香港上海銀行)に対抗するものでもある。

HSBCは6月頃よりすでに、UBSが今回提供開始する3つの先物ETFを顧客に提供していた。CSOPの2つのETFは昨年12月、サムスンのETFは今年1月より香港証券取引所に上場している。

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規制関連では、香港証券先物委員会(SFC)と香港金融管理局(HKMA)は10月のガイダンス更新で、香港証券取引所で取引されている先物ベースの仮想通貨ETFなど、規制されている商品については「プロ投資家」のみという制限は必要ないとしていた。

一方で、仮想通貨取引所JPEXの詐欺事件も背景に、事業者がリテール投資家が仮想通貨について一定程度の知識を持っていることを確認することなど、仮想通貨投資について追加の制限も導入している。

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RWAトークン化も

UBSグループは現実資産(RWA)トークン化にも取り組んでいるところだ。

10月には、イーサリアム(ETH)のブロックチェーンを使用して、マネー・マーケット・ファンドをトークン化するテストを開始。募集や償還など様々な工程で実験を行っていく計画だ。

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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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