CoinPostで今最も読まれています

金融大手UBS、イーサリアムでRWAトークン化実験

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

RWAのトークン化を実験

スイス拠点の金融大手UBSは2日、マネー・マーケット・ファンドをトークン化するライブテストを開始したことを発表した。

暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のブロックチェーンを使用し、募集や償還など様々な工程のテストを実施。同社は今後も実験を拡充させていく計画であると説明している。

実際に実験を行うのはUBS Asset Managementで、場所はシンガポール。同国の中央銀行であるシンガポール金融管理局(MAS)が主導する官民連携イニシアチブ「Project Guardian」の一環としてテストを行う。

関連シンガポール中銀、相互運用可能なデジタル資産ネットワークの枠組みを提案

Project Guardianは、現実資産(RWA)のトークン化などのテストを行う取り組み。今回のテストは、同社のトークン化サービス「UBS Tokenize」を活用するとした。

また、このテストはUBS Asset Managementのグローバルな分散型台帳技術(DLT)戦略の1つとして実施するとも説明。この戦略は、ファンドにパブリックブロックチェーンやプライベートブロックチェーンを活用することを目的としている。

DLTとは

「Decentralized Ledger Technology」の略。日本語にすると中央集権ではない分散された台帳技術の意味で、ブロックチェーンもDLTに含まれる。

▶️仮想通貨用語集

UBS Asset Managementのシンガポール・東南アジア部門のトップは、以下のようにコメントした。

今回のテストは、ファンドのトークン化について理解するという取り組みにおいて、重要な節目になる。我々は、債券や仕組み商品をトークン化するための当社の技術を基盤にしていく。

この実験的なイニシアチブを通して、従来の金融機関やフィンテック企業と協業し、市場の流動性を高める方法や顧客が市場にアクセスする方法を理解したい。

関連スイス投資銀大手UBS、4200億円でクレディ・スイスの買収合意へ

これまでの取り組み

UBSはこれまでもトークン化サービスに取り組んできた。

例えば2022年11月には、デジタル債券をローンチ。この債券は、ブロックチェーン基盤の取引所「SIX Digital Exchange(SDX)」と、従来の取引所「SIX Swiss Exchange(SIX)」の両方で取引が行われた。

また、最近では今年6月、UBSとの協業を経て、中国銀行が所有するBOCIが香港で仕組み債のデジタル版を発行。この金融商品は最初はUBSが作ったものだという。この時も、イーサリアムのブロックチェーンを使用した。

関連中国銀行投資部門、香港で40億円相当のトークン化証券発行

仕組み債

一般的な債券にはみられないような仕組みを持つ債券。オプションやスワップなどのデリバティブ(金融派生商品)を組み込んだ債券を指す。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/27 土曜日
17:20
機関投資家のDeFiリスク管理を強化、Fireblocksの新セキュリティ機能
FireblocksがDeFi製品にdApp ProtectionとTransaction Simulationを追加。リアルタイム脅威検知と安全なトランザクション実現で、機関投資家のオンチェーン活動をサポート。
13:00
BAYCで知られるYuga Labs、事業再編でチームメンバー削減 
Yuga Labsは、事業再編の一環としてチームメンバーの一部を削減した。「より小規模で機敏でクリプト・ネイティブなチーム」にする意向だ。
10:30
米国で仮想通貨発行の推奨事項5ヶ条、a16z明かす
大手ベンチャーキャピタルa16zは、米国で仮想通貨トークンを発行する際の推奨事項を挙げた。特に証券性など米SECをめぐる対処を中心としている。
09:30
ビットコインRunesデビュー1週間、200億円以上の手数料生み出す
手数料については、ミーム仮想通貨取引への高い需要が原因で、4月初めの5ドルから平均40ドルまで高騰している。ビットコインのマイニング報酬が半減し、収益が大幅に減少する見通しとなっていた採掘業者にとっては朗報だ。
08:00
半減期後のBTCのリターン、Nansen主席アナリストが分析
半減期後の仮想通貨ビットコインのリターンを、ブロックチェーン分析企業Nansenの主席リサーチアナリストが分析。半減期後250日までが最もリターンが高いという。
07:30
円安158円台に、米ハイテク株高 来週FOMC金利発表|金融短観
本日の米国株指数は反発。エヌビディアやアルファベットなど大手IT株がけん引役となった。前日発表の米1-3月期GDPは予想を下回って悪材料となっていたが、昨夜発表の米3月PCEデフレーターはほぼ予想通りだった。
05:55
パンテラ、FTXの仮想通貨ソラナを追加取得
FTX破産財団はこれまですでにロックアップされた仮想通貨SOLの約3分の2を手放した。その多くは4年後に完全にアンロックされる見込みだ。
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。
14:00
米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。
12:55
BTC半減期後に最初に採掘されたSatoshi、3億円超で落札
仮想通貨ビットコインの半減期後に最初に採掘されたSatoshiがオークションで3億円超で落札。Ordinalsの誕生によって、今はレア度の高いSatoshiに需要が生まれている。
12:32
ビットコインの反騰失速、ブラックロックのETF(IBIT)への資金流入が初めて途絶える
暗号資産(仮想通貨)市場では、自律反発のビットコインが日足50SMAを抜けられず再反落。ブラックロックのビットコインETF「IBIT」への資金流入は、ローンチ後71日間で初めて途絶えた。
10:15
著名な「Buy Bitcoin」のサイン、1.6億円で落札
「Buy Bitcoin」と書かれた著名な法律用箋が、オークションで1.6億円で落札された。仮想通貨ビットコインで入札され、正確な落札価格は16BTCである。
09:40
フランクリン・テンプルトンの600億円規模「BENJI」トークン、P2P送信可能に
米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンは、米国政府マネーのトークン化ファンドFOBXXで資産のピアツーピア送信を可能にしたと発表した。
08:30
強気相場継続の兆しか? パンテラが新たな仮想通貨ファンドで1500億円以上調達計画
2024年の仮想通貨相場感が2023年から好転しておりVCの調達案件も着実に増えている状況だ。昨日、野村グループのLaser Digitalが主導するラウンドで、zkSync Era基盤のWeb3ゲーム開発会社Tevaeraは500万ドルを調達した。
07:35
ETHの証券性巡りConsensysがSECを提訴
仮想通貨イーサリアムは証券ではないとの判断などを裁判所に要請するため、 Consensysが米SECを提訴。同社は事前にウェルズ通知を受け取っていた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア