Binance Japan移行期限まであと1週間、グローバル版の日本居住者向けサービスの完全終了迫る
個人顧客への移行対応要請
世界最大手の暗号資産(仮想通貨)取引所であるバイナンスは今年8月、日本国内居住者向けの新プラットフォーム「Binance Japan」を立ち上げに伴い、グローバルプラットフォームの日本居住者向けサービスを2023年11月30日までに終了することを発表した。
現在、日本在住のバイナンスユーザーには新プラットフォームへの移行が提案されており、移行を希望する場合、2023年11月20日23時59分(日本時間)までにBinance Japanでの本人確認手続き(KYC)を完了する必要があるが、「手間がかかる」などの理由で未だ手続きを終えていないユーザーも少なくないと思われる。
11月13日現在、移行期限まで残り1週間に迫る。移行を希望する個人ユーザーは、グローバルプラットフォームでログイン後の指示に従って、必要項目の入力や必要書類の提出が求められる。
本人確認を完了したユーザーは、2023年11月30日までBinance.comのグローバルサービスを利用できるが、12月1日からはBinance Japanの顧客となり、Binance.comのアカウントは解約されることになる。
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移行期間終了後の影響について
2023年12月1日午前10時以降、本人確認を完了したユーザーはBinance Japanへ移行する。移行日当日は、Binance Japanの事務作業の都合上、取引や入出庫の行動を控えることが推奨されている。
本人確認(KYC)が未完了の場合は、グローバルプラットフォームの利用は段階的に制限され、最終的に「出金」のみが可能となる。この場合、顧客資産は日本の法令による保護を受けられない。
なお、移行後はBinance Japanで提供される34種類(11月13日時点)の通貨とサービスのみが利用可能となり、一部のサービスは利用できなくなる。
Binance Japanは今後の展望として、グローバル版の豊富な取扱銘柄数に近づけるべく銘柄数の拡大を急ぐ構えを見せており、今年8月の事業説明会で「早期に100銘柄取扱い目指す」方針を示したほか、日本国内の有望プロジェクトの発掘やデリバティブ取引などのサービス提供も示唆した。
国内においてもコインチェックやGMOコインなどでIEO(Initial Exchange Offering)による資金調達・上場事例が相次ぐ中、ユーザーからは、グローバル版で好評を博した「IEO Launchpad」を期待する向きもある。
バイナンスプラットフォームおよびBNB Chainのエコシステムを支えるプロジェクトである暗号資産ビルドアンドビルド(BNB)は先日まで国内未上場だったが、バイナンスジャパンとビットバンク(bitbank)で取り扱いが開始された。
日本人向けサービス終了期日は?
段階的なサービス終了につき、マージン取引は2023年11月13日時点で新規建注文の受付を終了。決済未了のポジションや未執行注文は自動で手仕舞い(ポジション決済)され、保有資産は同日以降利用者の現物取引アカウントに返還された。
また、Liquidity Farmingは2023年11月24日以降、保有資産は自動的に現物アカウントに返還される。ETHステーキングでは、2023年12月1日以降、BETHとWBETHはETHに自動変換される。
現物取引(販売所 Convert・取引所 Spot trading)については、2023年12月1日の切替時点をもって、非許可資産を使った全ての現物取引(販売所・取引所)のサービス提供を終了し、非許可資産の未執行注文は順次自動でキャンセルされる。
詳細はBinanceの公式サイトで確認でき、不明な点はアプリ内CSチャットで問い合わせが可能。
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法人顧客対応
なお法人顧客は、2023年11月1日までに指定されたメールアドレスかログイン後のチャット機能を通じて、移行手続きを行うよう要請されている。法人口座の新規開設は2023年中を予定しており、詳細は別途案内される。
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