FINSUM2018まとめ:仮想通貨・ブロックチェーンの現状に切り込む
- 仮想通貨税制について語る
- 仮想通貨と仮想通貨を交換したときに、既存の税法であれば課税するのが正しいが、そのルールだと支払いが厳しい人が多く存在する。仮想通貨の使用を上手くカテゴライズし、年間で上限を定めて少額決済であれば課税をしない特例などあれば、消費者にとって使いやすくなるのではないか。
- テクノロジー分野で遅れをとる日本
- 日本はトレーディングの文化は進み、大きなマーケットとなっているが、テクノロジーでは、ヨーロッパやシリコンバレーと比べるとまだまだ後れを取っている。日本には強い規制があるが、ユーザーが使って初めてプロダクトが育つこともある。
CoinPostは、日本経済新聞社・金融庁共催 FIN/SUM x REG/SUM 2018 のメディアパートナーとなりました。また他のブロックチェーン業界の企業と共に4日間ブースを出展いたしました。
4日目の最終日には、編集長の各務がモデレーターとなり、「仮想通貨・ブロックチェーンの現状に切り込む」と題して、90分間のワークショップが開催されました。
CoinPostでも毎日取材させて頂き、4日間で以下の様なセッションが開催され、CoinPostでも記事を書かせて頂きました。
「仮想通貨・ブロックチェーンの現状に切り込む」
4日目に行われた、弊社編集長各務がモデレーターを務めたワークショップでは、参加したパネラーの人たちから次のような意見が出されました。
税制と法整備について
日本の仮想通貨の投機市場は、世界と比べてもかなり育ってきていて、インパクトのあるものになってきています。
税制の現状は仮想通貨と仮想通貨を交換したときに数字上膨れ上がってしまった所得を認識をして税金を払いましょう、となっていますが、実際に税金を支払う力があるのかというと、支払う原資が残っていない人が多く存在しています。
物と物と交換なので、既存の税法であれば課税するのが原理原則に照らし合わせても正しいのですが、そのルールですと厳しいとの声も多く上がっています。
また一般使いの仮想通貨の使用を上手くカテゴライズすることができ、更に年間で上限を定めて少額決済であれば課税をしないといった特例などあれば、消費者にとって使いやすくなり、とても良いものになるのではないでしょうか。
国は新しい経済事象を想定して法整備するわけではありませんので、既存の税法に当てはめようとすると難しいのは当然で、ある程度割り切る必要がありそうです。事例が無い段階で仮定で法律を作ってしまうと、経済活動を抑制しかねず、ミスリードを招いてしまう可能性もあります。
日本と世界、仮想通貨・ブロックチェーンビジネスの現状/違い
日本はトレーディングの文化は進み、実際にクリプトを持っている人も多く、大きなマーケットとなっているが、テクノロジーの分野は、ヨーロッパやシリコンバレーと比べるとまだまだ弱く、海外のカンファレンスやコミュニティに参加しなければ有力な情報を入手することがなかなかできないというのが現状です。
日本は規制が早く強い国なので、規制が弱い国でやっていきたいという人、サービスも出てきています。ユーザーが使って初めてプロダクトが育つこともあるので、その動きを規制するのは勿体ないという思いを抱く人は多そうです。
出展ブースの様子
- 1日目:CoinPost
- 2日目:株式会社HashHub
- 3日目:株式会社Aerial Partners
- 4日目:カウンティア株式会社
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します