JPモルガンがRWAの概念実証でアバランチ活用 AVAX前日比+22%
アバランチの技術を活用
米金融大手JPモルガンは、デジタル資産に関するシンガポール金融管理局(MAS、中央銀行)の官民連携イニシアチブ「プロジェクト・ガーディアン」で、オルタナティブ資産運用企業Apollo Globalと協業することがわかった。
この取り組みでは、クロスチェーンプロトコル「LayerZero」を使い、JPモルガンのブロックチェーンプラットフォーム「Onyx」と「Avalanche Evergreen Subnet」を接続する。今回の内容が発表され、暗号資産(仮想通貨)アバランチ(AVAX)の価格は本記事執筆時点で24時間比22%超上昇している(CoinGecko参照)。
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今回のJPモルガンの取り組みについては、情報量などに差はあるがMASやアバランチのプロジェクトが15日に発表。具体的に行うのは、WisdomTreeが提供するファンドの募集や償還の実験で、この取り組みは概念実証(PoC)である。
ブロックチェーンやスマートコントラクト、トークン化の技術がポートフォリオ管理の自動化にどのように役立つのかを実験するのが今回の取り組みだ。
Onyxが接続するAvalanche Evergreen Subnetとは、アバランチのエコシステムに構築される個別のブロックチェーンのこと。これは機関向けのネットワークであり、各企業は機能をカスタマイズしてブロックチェーンを構築することが可能になる。
Ava LabsのトップJohn Wu氏は今回の取り組みについて、以下のようにコメントを寄せた。
プロジェクト・ガーディアンのイニシアチブは、現実資産(RWA)をトークン化するためのツールや技術を提供するというAva Labsのミッションに合っている。この取り組みではアバランチのスピードや拡張性、カスタマイズ可能性を活用することが可能だ。
我々は、金融の未来を前進させようとする取り組みで業界のリーダーと協業できることを光栄に思っている。
RWAとは
「Real World Asset(現実資産)」の略。ブロックチェーン上でトークン化されるRWAには不動産、アート作品、トレーディングカード等の実物資産、株や債権等の有価証券などが含まれる。
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また、Onyx Digital AssetsチームのトップTyrone Lobban氏のコメントは以下の通り。
プロジェクト・ガーディアンにおける我々の取り組みは、資産やウェルスマネジメントの業界にとって大きなチャンスである。
我々はこれまでブロックチェーン技術を活用することによって、自由裁量のポートフォリオの構築・運用がどのように変革されうるかを証明してきた。
JPモルガンの取り組み
JPモルガンはブロックチェーン技術の活用に積極的だ。
先週には同社の独自デジタル通貨「JPMコイン」について、プログラム可能な支払い機能を正式にローンチしたことが発表された。
この機能はJPモルガンの全ての機関の顧客が利用可能になっており、事前にプログラムできるため顧客が支払いを自動化できることに加え、デジタルの新たなビジネスモデルが生まれることが期待されている。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します