CoinPostで今最も読まれています

JPモルガン、デジタル通貨「JPMコイン」支払いを自動化へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

プログラム可能な支払い機能

米金融大手JPモルガンチェース(以下、JPモルガン)で「Onyx Coin Systems」のマネージングディレクターを務めるNaveen Mallela氏は10日、同社の独自デジタル通貨「JPMコイン」について、プログラム可能な支払い機能を正式にローンチしたことを発表した。

これで、この機能をJPモルガンの全ての機関の顧客が利用可能になった。事前にプログラムできるため顧客が支払いを自動化できることに加え、デジタルの新たなビジネスモデルが生まれることが期待されている。Mallela氏は、JPMコインの発展において今回の機能のローンチは重大な到達点だとした。

JPMコインは、許可型の分散型台帳を基盤にするソリューション。国際決済などの複雑な課題の解決を目指す「Coin Systems」の最初のプロダクトである。

公式ウェブサイトには「分散型台帳が基盤」と書かれているが、具体的にブロックチェーン技術を活用しているとも説明。Coin Systemsは24時間・7日間の送金を可能にする。

分散型台帳とは

英語では「Decentralized Ledger」と表現される。ブロックチェーンは分散型台帳の1つ。

▶️仮想通貨用語集

Mallela氏が発表で引用している「ブルームバーグ」の報道によると、ドイツの技術企業Siemens AGが今週、今回の機能を使用して口座に不足が発生した場合に自動でお金が送金されるように設定をしたという。この機能は単純な支払い・送金に加え、マージンコール(証拠金請求)などに利用することも可能だ。

Mallela氏はブルームバーグに対し、以下のようにコメントしている。

従来の銀行口座では、ルールの設定という点ではできることが限られている。我々はこの状況を変えていきたい。

既存の商業銀行のお金を使って大規模に支払いをプログラムてきる機能の提供は、従来の金融企業のサービスでは最初の事例である。

今後は配送大手FedExと、食品や農業などのサービスを提供するCargillが今回の機能を使用するという。

JPMコインの取引量

JPモルガンは現実資産(RWA)のトークン化など、ブロックチェーン技術を積極的に活用していることで知られる。その中の取り組みの1つがJPMコインの開発・運用だ。

関連現実資産トークン化に投資家の関心が集まる理由、リアルワールドアセット(RWA)とは

JPMコインがローンチされたのは2019年。最近では今年6月に、米ドルに加えてユーロ建て取引が開始されたことが明らかになった。

今回、新機能の提供を開始したJPMコインだが、JPモルガンの全取引に占める割合は小規模。一方で、最近は1日に合計約1,500億円(10億ドル)相当の取引をJPMコインで処理していることが明らかになっており、需要は高まってきている。

関連1日の取引処理量が1500億円相当に JPモルガンのデジタル通貨「JPMコイン」

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
10/27 日曜日
13:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、アバランチのVisaカード発行やAI系ミームコインGOATの高騰など
仮想通貨市場の1週間の動きをまとめ、ビットコイン、イーサリアム、XRP、アバランチなど時価総額上位の仮想通貨の最新の材料を紹介。米国著名投資家の発言やマイクロソフトのビットコイン投資検討など、重要なトピックスも取り上げた。
11:30
心理的節目の上抜けに成功すれば、ショートカバー伴い最高値を試しにいく展開も視野|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリストが1000万円台前半で底堅い推移となるビットコイン(BTC)相場を分析。今週の相場失速で失望するのは時期尚早だと言及し、今後の展望を解説した。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|DOGE時価総額3兆円突破に高い関心
今週は、ドージコインの時価総額3兆円突破、米政府のウォレットから30億円相当の仮想通貨が不正流出した可能性、マイクロソフトのビットコインへの投資評価に関するニュースが最も関心を集めた。
10/26 土曜日
14:00
「ビットコイン現物ETF、個人投資家が需要の8割を占める」バイナンスが報告
バイナンスがビットコインの流通量4.5%を現物ETFが保有していると指摘。個人投資家主導の需要拡大と機関投資家の緩やかな参入を分析している。
11:55
リップル社、仮想通貨XRPめぐる対SEC控訴裁判で4つの論点を提出
リップル社がSECとの裁判で控訴審に向けた陳述書を提出。ハウィーテストの適用など4つの重要論点を提示している。
07:20
マイクロストラテジー、24年ぶりの高値 ビットコイン強制売却の可能性は「極めて低い」 BitMEXが分析
BitMEX Researchのアナリストは、マイクロストラテジーが現在の債務構造に基づいて保有しているビットコインを強制的に売却する可能性は「極めて低い」と主張した。
06:35
ハッカー、米政府の仮想通貨ウォレットに大部分の流出資金を返還
米政府の仮想通貨ウォレットから流出した約30億円相当の資金のほとんどが、24時間以内に返還されたことが観測された。
06:15
テザーCEO、米政府捜査の報道を否定
ステーブルコイン発行企業テザーのパオロ・アルドイーノCEOは26日、米国の連邦検察当局が同社を調査しているとのWSJ報道内容を否定した。
10/25 金曜日
18:05
AIエージェントと仮想通貨の融合 コインベースが描く未来像
米コインベース・ベンチャーズは、人工知能(AI)とブロックチェーン技術の新たな融合がデジタル経済を変革すると主張。Web3上で、自律型AIエージェントが人間と自由にやりとりする世界「エージェントWeb」が誕生する未来のビジョンを描いた。
13:28
国内における「暗号資産ETF」実現に向け、 ビットバンクが勉強会の総意として提言公表
暗号資産(仮想通貨)bitbankを運営するビットバンクは、証券会社や資産運用業者、信託銀行等と共同で行う「国内暗号資産ETF」勉強会への参加とともに、参加メンバー一同として日本における暗号資産ETFの実現に向けた提言を発表した。
11:40
個人マイナーが再びビットコインブロック採掘に成功、3200万円相当の報酬獲得
仮想通貨ビットコインのソロ個人マイナーが再び大きな報酬を獲得したことが判明した。9月に続く事例である。
10:45
1995年公開「攻殻機動隊」のNFT、アニモカブランズジャパンから発売へ
今回は第一弾で、1995年に公開された押井守監督作品『攻殻機動隊』をフィーチャーしている。このNFTコレクションでは、作中に登場するキャラクターのパーツを、Mocaverse、CoolCats、San FranTokyoのPFP専用Traitsとしてそれぞれ描き下ろした世界に1つだけの作品となっている。
09:35
米国ビットコイン現物ETF、約100万BTCの保有でサトシ・ナカモトに迫る
米国ビットコイン現物ETFの保有BTCが98.5万枚を突破。サトシ・ナカモトの推定110万枚に接近している。
07:50
マイクロソフト、12月株主総会で「ビットコインへの投資評価」を議決権行使項目に設定
米IT大手マイクロソフトは12月上旬に予定されている2024年の年次株主総会に向けて、「仮想通貨ビットコインへの投資の評価」を議決項目の1つとして設定した。マイクロストラテジーのようにビットコイン保有企業になるか。
07:20
取引所らの企業、日本の仮想通貨ETF誕生に向け提言作成
日本で仮想通貨ETFが承認されることを目指し、取引所や法律事務所らが税制改正などを含め提言を作成した。対象銘柄をビットコインとイーサリアムに絞ることも提案している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧