ハーベストグローバル、RWAをトークン化 香港で債券のデジタルファンドをローンチへ
RWAのトークン化事例
デジタル資産のフィンテック企業Meta Labは23日、大手投資企業ハーベスト・グローバル・インベストメント(HGI)と協業し、債券(RWA)のトークン化したファンドをローンチすると発表した。
このファンドはプロの投資家に提供され、主に米国の債券に投資する。両社は香港で協業し、HGIがファンドの運用を担当。そして、Meta Labがトークン化のソリューションを提供するという。
RWAとは
「Real World Asset(現実資産)」の略。ブロックチェーン上でトークン化されるRWAには不動産、アート作品、トレーディングカード等の実物資産、株や債権等の有価証券などが含まれる。
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LinkedInによると、HGIは2008年に香港で創設されたが、現在は米ニューヨークに複数のオフィスがある。事業で特化しているのはアジア、特に中国であると公式サイトで説明している。
今回のファンドについて、Meta Labは規制当局への届出は完了したと報告。また、中国に関連する金融機関が、債券のトークン化したファンドをローンチするのは初の事例になると主張した。なお、ローンチがいつ頃になるのかなど詳細には言及していない。
「ブルームバーグ」によれば、HGIも今回の発表内容を認めているという。
香港の動向
上述した通り、今回のファンドは香港のプロ投資家を対象にローンチされる予定。香港は財務長官が「仮想通貨のハブ(中心地)になることを目指す」と宣言するなど、Web3技術の採用に積極的だ。
例えば今年2月には香港政府が、8億香港ドル(当時のレートで約136億円)のトークン化されたグリーンボンド(環境債)の発行に成功したと発表。この環境債は政府のグリーンボンドプログラムに基づくもので、政府が発行したトークン型環境債としては世界初のものだという。
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また、規制当局が仮想通貨の先物ETF(上場投資信託)を承認するなど投資も推進している。今月には、現物型のビットコインETFを承認する可能性も報じられた。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します