はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

「香港を仮想通貨の中心地に」財務長官が強調

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「市場ポテンシャルを発揮させる監督体制を」

香港のポール・チャン財務長官は9日、Web3関連のイベントで講演し、香港が地域の暗号資産(仮想通貨)のハブ(中心地)になることを目指していると改めて強調した。

チャン長官は、2022年の仮想通貨業界で起きた債務不履行連鎖にも触れて、次のように述べている。

昨年は仮想通貨取引所が次々と破綻したが、香港は仮想通貨企業が拠点を構える上で、質が高い環境を用意することができる。香港は、国際的な規範と基準に合致する強固な規制の枠組みを持っている。

チャン長官は、近い将来に仮想通貨取引が急速に拡大することが見込まれる中、香港は質の高い仮想通貨企業が事業を展開していく足がかりになるとも続けた。香港政府は、市場がそのポテンシャルを発揮するために、適切な監督に取り組もうとしている。

Web3とは

現状の中央集権体制のウェブをWeb2と定義し、ブロックチェーン等を用いて非中央集権型のネットワークを実現する試みを指す。代表的な特徴は、仮想通貨ウォレットを利用したdAppsへのアクセスなど、ブロックチェーンをはじめとする分散型ネットワークのユースケースがある。

▶️仮想通貨用語集

その他に、チャン長官は、香港政府と規制当局が、仮想通貨が技術的に優れている部分を検証し、その導入事例を探るために、多くの試験運用プロジェクトを行っていると話した。

政府が発行するグリーンボンドをトークン化して、機関投資家から資金調達する計画もあると明かしている。

グリーンボンドとは

環境改善に使うことを目的として、自治体や企業、金融機関などが発行する債権。温暖化対策や自然エネルギーの推進、その他に使われる。国連の持続可能な開発目標(SDGs)を背景に注目されている。

▶️仮想通貨用語集

香港が進める仮想通貨関連政策

チャン財務長官は、ここ2ヶ月の間に、多くの大手テクノロジー企業やハイテク新興企業が香港政府にコンタクトしており、香港での拠点設置や上場などを計画していると述べた。この背景には香港政府が環境整備を進めていることがある。

同じイベントで、香港政府金融サービス・財務局のジョセフ・チャン副局長は、「証券監督管理委員会が、仮想通貨取引所の規制やルールを策定しているところで、今年のできるだけ早い時期に、公開協議を開始したい」と話した。

香港政府は昨年10月より、国際的な金融拠点として、仮想通貨関連企業を誘致していく政策を打ち出している。

一例として、香港の立法会(議会)は12月に、仮想通貨サービスプロバイダー(VASP)のライセンス制度を導入する法律を可決したところだ。2022年のマネーロンダリング・テロ資金対策法も、VASPに顧客のリスク確認や記録保持の要件を課す。

また、独自のNFT(非代替性トークン)やデジタル通貨e-HKD(デジタル香港ドル)の実証実験プログラムも開始した。

政府とは別に、香港の立法会議員が共同設立したスタートアップ促進団体G-Rocketも、今後3年間で1,000社のWeb3スタートアップを支援していくと発表している。

関連香港のG-Rocket、今後3年で1,000社のWeb3企業を支援へ

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/19 金曜日
17:38
税制改正大綱で仮想通貨税制が大きく前進、申告分離課税20%と3年間の繰越控除を明記
政府・与党が2026年度税制改正大綱を決定。暗号資産取引に申告分離課税を導入し、税率は株式と同じ一律20%に。3年間の繰越控除制度も創設される。金商法改正を前提とした条件付きで、2028年施行の見通し。昨年の「検討」から具体化が進み、web3業界の発展に向けた重要な一歩として評価されている。
15:33
米国法銀行初、SoFiがステーブルコイン「SoFiUSD」を発行
米ソーファイ・テクノロジーズが完全準備型の米ドルステーブルコイン「ソーファイUSD」を発表した。パブリックブロックチェーン上でステーブルコインを発行する米国法銀行として初の事例となる。
14:15
2025年の仮想通貨盗難被害額5300億円突破、北朝鮮関連グループの犯行目立つ=チェイナリシス
チェイナリシスが2025年の仮想通貨盗難事件についてレポートを発表。総額5300億円規模であり、Bybitハッキングなど北朝鮮関連グループによる犯行が目立っている。
14:13
サークル、インテュイットと提携 USDC で税金還付や企業決済に対応
ステーブルコイン大手サークルが金融テクノロジー企業インテュイットと複数年の戦略的提携を締結。TurboTaxやQuickBooksなどでUSDCを活用した税金還付、送金、決済サービスを展開し、年間15兆円超の取引に対応へ。
12:10
米上院、トランプ氏の仮想通貨推進派2名を承認 CFTC・FDIC新委員長が就任へ
米上院は12月18日、トランプ大統領が指名したマイケル・セリグ氏をCFTC委員長に、トラビス・ヒル氏をFDIC委員長に承認した。両氏は仮想通貨推進派として知られ、デジタル資産に対するより友好的な規制環境の実現が期待されている。
11:28
米仮想通貨市場構造法案、1月に上院審議へ ホワイトハウス当局者が確認
米ホワイトハウスの仮想通貨担当官が、仮想通貨市場構造法案(クラリティ法案)の1月上院審議入りを確認。業界と伝統的金融機関が最終協議を実施、超党派の協力が成立の鍵に。
11:09
「10月の歴史的暴落の後遺症続く」ラウル・パル、仮想通貨の下落圧力は市場操作ではないと分析
グローバルマクロ投資家のラウル・パルが、10月10日に発生した仮想通貨市場の歴史的暴落について詳細を分析。市場操作の指摘は的外れであり、トランプ関税ショックとバイナンスの深刻な技術障害が重なり、数兆円規模の強制決済をもたらした大規模ロスカットに繋がったという。
10:35
SOL保有企業フォワード・インダストリーズ、株式をトークン化
仮想通貨ソラナの財務企業フォワード・インダストリーズは、自社の株式がソラナブロックチェーン上でトークン化されたことを発表。トークン化株式はDeFiで利用できるとした。
10:05
仮想通貨保有企業株、MSCI除外で約2兆円売却圧力 来年1月に判断
MSCIが仮想通貨保有企業を指数から除外する提案を検討。実施されれば39社で最大150億ドル(約2.2兆円)の強制売却が発生する可能性。業界は1,268の署名を集め強く反発。2026年1月15日に最終判断。
10:02
イーサリアム財団、「ステート肥大化」のリスクを指摘 3つの対応策提案
イーサリアム財団が、ネットワークのステート増大が続くことによる中央集権化リスクなどを警告した。この課題に対する3つの対策を提案している。
09:35
NYSEの運営会社ICEが仮想通貨企業ムーンペイに出資交渉、評価額50億ドル目指す
ニューヨーク証券取引所を運営するICEが仮想通貨決済企業ムーンペイへの出資交渉を進めていることがブルームバーグの報道で明らかになった。
08:35
JPモルガン、ステーブルコイン市場の成長予測を維持も1兆ドル規模には否定的
JPモルガンのアナリストがステーブルコイン市場は2028年までに5000億ドルから6000億ドルに達すると予測し、1兆ドル規模の予測を否定的に評価した。成長は仮想通貨市場全体と連動すると見ている。
07:55
トークン化株式xStocks、TON Walletに対応
株式のトークン化プラットフォームxStocksは、TONブロックチェーンのTON Walletに対応したことを発表。ユーザーはテレグラムからトークン化した株式やETFにアクセスできる。
07:44
JPモルガンのJPMコイン、コインベースのベースチェーンに移行
JPモルガン・チェースがデジタル預金トークンJPMコインを独自の内部ブロックチェーンからコインベースの「ベース」に移行した。機関投資家の需要に応え、24時間365日のほぼ即時決済を可能にする。
06:40
ビボパワー、韓国ファンドに4.5億XRP相当のリップル株式を調達へ
ナスダック上場のビボパワーがデジタル資産部門を通じて韓国の資産運用会社リーン・ベンチャーズ向けに3億ドル相当のリップル・ラボ株式を調達する。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧