仮想通貨アスター(ASTR)、一時約90%価格が急騰 韓国最大手Upbitへの上場受け
韓国市場へ注力
日本発のパブリックブロックチェーン「Astar Network(アスターネットワーク)」のネイティブトークン「ASTR」は18日、価格が急騰した。
韓国最大手暗号資産(仮想通貨)取引所Upbitが、韓国ウォンとASTRのペアを上場することを発表したタイミングで価格が上昇。CoinGeckoのデータでは一時10.71円から20.27円へと約2倍になった。本記事執筆時点の価格は14円台で、前日比プラス26%超となっている。
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アスターネットワークのファウンダーである渡辺創太氏は、仮想通貨メディア「The Block」に対し、以下のようにコメントした。
我々は韓国で数カ月間費やし、新しいメンバーを雇用したり、積極的に韓国のプロジェクトと対話したりしている。
アスターネットワークは、日本と同様に韓国でも実生活のユースケースを作っていく。
渡辺氏は今後、日本と韓国からは学ぶことが多いため、韓国の市場にもより注力していくと述べた。
また、この点について、エンターテインメントや電化製品などの韓国のプロジェクトと協業していく予定があるとSNSに投稿している。
なお、韓国では今年9月、bithumbにASTRが上場。この時、渡辺氏は本格的に韓国で事業を展開していくと説明していた。
日本での事業
アスターネットワークはコインベースやバイナンスらから出資を受けており、世界的に注目度が高い。
また、渡辺氏が述べているように、日本では大手企業や自治体と連携し、積極的に事業を拡充している。
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例えば昨年10月には、NTTドコモがアスターネットワークを手がけるStake Technologiesと、Web3普及を目的とした基本合意を締結したことを発表した。
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また、今年9月にはみずほ銀行が、熊本県における「NFT・メタバースを活用した球磨焼酎のブランド力向上」を目指す実証事業の計画で、アスターネットワークを活用することが明らかになっている。
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メタバースとは
インターネット上に構築された多人数参加型の3次元仮想現実世界のこと。アバター(分身)を介してゲームで遊んだり、音楽ライブに参加したり、会社の会議に出席したりするなど、様々な利用方法がある。
▶️仮想通貨用語集
首相官邸が18日に公開した「日本ASEAN友好協力50周年特別首脳会議」の動画の中で渡辺氏は、Web3では初めてアジアがソフトウェアの領域で主導を取れる可能性があると意欲を示した。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します