BitfinexがHSBCと提携か|経営破綻の噂も一掃し、仮想通貨業界に安堵感

Noble Bank Internationalの噂とHSBCの提携
仮想通貨取引所Bitfinexも同様に債務超過になっているのではないかという疑惑が浮上している中、仮想通貨調査The Blockでアナリスト責任者を務めていたCermak氏が、Bitfinexと世界有数の金融機関HSBCの関係を示唆。もし、これが事実で長期的な関係を構築していけるのであれば、仮想通貨市場全体の安定化にも繋がると可能性が浮上した。

Noble Bank Internationalの噂

10月8日に、仮想通貨取引所のBitfinexは、Twitterや、Reddit、Mediumなどで流れていた債務超過に陥っているという噂に対し、強く反論した。

実際Bitfinexが債務超過に陥っているというこの噂は、同社がハッキングにより12万BTCを盗難された2016年8月頃から出ていたものとなり、プエルトリコ基盤で、BitfinexやTetherの主要提携銀行であると考えられていたNoble Bank Internationalが債務超過に陥り、買収元を求めているという報道が最近になって流れたことにより、その噂が現実味を帯びてきたことが事の発端となっている。

10月1日に、海外大手メディアBloombergにより報道されたNoble Bank Internationalが買収元を探しているという情報内で、関係者は「同銀行は、BitfinexやTetherを含む、多くの顧客を失い、収益性がなくなってしまっている」と語っている。

この債務超過の噂が本当であれば、主要提携銀行として利用されていたBitfinexやTether、もしくは両者に問題があったということに直結する可能性も指摘された。

さらに、Proof of ResearchというMediumユーザーは、Bitfinexが先日自社の総資産の30%以上に当たる7.7万BTCをウォレットから移動される動きを行なったことを指摘、ユーザーの自己資金を同取引所から移すべきであると主張している。

しかし、10月8日に公開されたBitfinexの公式ブログではこれらの疑惑に猛反論を展開、同社が債務超過に陥っていないと記述し、数ある噂も、その債務超過ではないという事実を変えることはできないと言及した。

そして、法定通貨の出金に関しても、他の法定通貨取り扱い取引所と同じ程度の問題が出ていることを認めた一方で、その問題の規模はあくまでも他取引所と同様であり、仮想通貨、法定通貨の出金は通常通り行われていると主張。

最後に、現在噂されているNoble bank Internationalは、Bitfinexの運営、生存性、財産健全性などに影響を及ぼすことはないと、今回の噂を一蹴した。

HSBCの提携

そんな中、10月6日に、仮想通貨調査The Blockのアナリスト責任者およびDiarの編集者として勤務していたLarry Cermak氏は、自身のTwitter(@lawmaster)で世界有数の金融機関HSBCと仮想通貨取引所Bitfinexの関係を示唆する以下のツイートを投稿した。

「Bitfinexは、Global Trading Solutionのプライベート口座を通じてHSBCの銀行サービスを利用している。この組み合わせは、個人的に最適であると考えている。Bitfinexでは、EUR、JPY、GBPの預け入れが停止されているが、同社は”1週間程度でその問題は解決される”とされている。まだ銀行問題はあるだろうか?」

BItfinexは、仮想通貨取引所の中では比較的長い歴史を持ち、過去にも日本や韓国、アメリカの規制の不透明さにも苦しまされてきた他、2017年にはアメリカ最大級の金融機関Wells Fargoに対し、Bitfinexの口座への預金をブロックしたことの提訴も行なっている。

よって、もし今回のHSBCとの繋がりが事実であり、同銀行との長期的なやり取りを続けていけるのであれば、Bitfinexは、待望であった運営の安定性を維持していけるのではないかと期待され、仮想通貨業界全体の安定性にも繋がると考えられている。

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