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カナン、ビットコインとイーサリアム保有量が過去最高に 仮想通貨蓄積戦略を維持

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 保有仮想通貨が200億円相当に到達
  • 競合売却の中、強気のマイニング拡大

仮想通貨マイニング事業も拡大中

暗号資産(仮想通貨)マイニング機器メーカー大手のカナンは10日、2026年2月のビットコイン(BTC)マイニング事業の業績を発表した。保有するビットコインとイーサリアム(ETH)の量が過去最高に達したと報告している。

2月には86BTCを採掘し、保有する仮想通貨はビットコインが1,793枚、イーサリアムが3,952枚に到達し、1億2,800万ドル(約200億円)相当になったと述べた。

競合のマイニング企業がビットコインを売却する中、長期的に仮想通貨を蓄積していく姿勢を示した格好だ。

また、マイニング設備も積極的に拡大している。2月末までに、配備されたマイニングマシンのハッシュレートは14.75 EH/s(エクサハッシュ/秒)に達した。エクサハッシュ/秒は、1秒間に100京回の計算を行う能力のことである。

ハッシュレートとは

仮想通貨マイニングにおいて1秒間に実行できるハッシュ計算の回数を表す指標。単位は「hash/s」。「s」は「second=秒」で、「1秒間に何回計算ができるか」を表す。

カナンは2月、サイファーマイニングの合弁事業アルボルズ、ベア、チーフマウンテン各社の株式49%を取得した。ハッシュレート増加分のうち約4.4 EH/sは、この取引でデータセンターが追加されたことによるものだ。

カナンは、テキサス州西部で合計120メガワットのフル稼働の発電施設に直接アクセスできるようになった。この場所では、電力は平均3セント/kWh未満という低料金で供給される。

同社によると、ベアとチーフマウンテンにはテキサス州の電力網で最も競争力のある長期電力料金が適用され、アルボルズの設備にはオフグリッド風力発電設備が統合されている。

カナンのチャン・ナンゲン会長兼CEOは、次のように説明した。

西テキサスにおける最近の事業拡張により、包括的にエネルギー戦略を推進しているところだ。高品質な電力リソースの統合が進み、有利な場所での事業拡大を行うことで、マイニング事業の成長ポテンシャルが拡大している。

カナンは仮想通貨マイニング向けのASIC(高性能コンピューティング)チップの設計や機器の製造、ソフトウェアサービス、マイニングを行う企業だ。

競合マイナーの多くは、データセンターのインフラと電力容量をAI(人工知能)・HPC(高性能コンピューティング)に転用する動きを進めている。カナンはこれとは対照的な動きを示していることになる。

競合のクリーンスパークやカンゴは2月、採掘したビットコインを積極的に売却していた。

関連:BTCマイナー3社、2月の採掘分を積極売却 AI・HPC投資加速

カナンは、未監査の2025年10~12月の総収益も報告。1億9,630万ドル(約310億円)で、前年同期比121%増となった。このうちビットコインマイニングの収益は3,040万ドル(約48億円)である。

関連:ビットコイン採掘済み数が2000万BTCを突破、残り100万BTCの発行に114年を要する見通し

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