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ビットコイン、8万5000ドルの壁に阻まれレンジ相場続く=グラスノード分析 

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この記事のポイント
  • ビットコインは8万5,000ドルの壁に阻まれレンジ続く
  • ETF需要が後退し、ボラティリティは2023年夏並みに低下

ビットコインETF需要が後退

オンチェーン分析企業Glassnodeは28日付の週次レポートで、ビットコインのETF需要が弱まっていると報告した。一方で、保有者による損失確定売りは縮小している。価格はレンジ内で推移し、ボラティリティも大きく低下している

米国の現物ビットコインETFでは、10月19日に約6億5,300万ドルの資金が流入したが、その大半はすでに流出に転じた。22日だけでも5億4,000万ドルの流出している。直近2週間の純流入は6,700万ドルにすぎない。取引も低調で、5月以降のETFの日次平均出来高は約13億ドル、23日には約7億ドルまで減った。

ビットコインの現在価格は、現物ETFの平均取得コスト(約8万1,500ドル)をわずかに下回っている。Glassnodeは、現在の価格水準ではETFによる需要の上積みはほとんど見られないとみる。

その下には、アクティブ投資家の平均取得価格を示す「True Market Mean(真の市場平均)」が約7万7,900ドルで控える。10月に2度急落したが、価格はこの水準を割り込んでいない。

ビットコインは9月高値付近で一時8万5,000ドルを超えたが、再び下回った。Glassnodeによると、全ビットコインの約4.3%が8万4,000〜8万5,000ドルの間で最後に動いており、今年はこの水準で4度押し戻されている。

1月以降、日足終値が8万5,000ドルを上回ったのは5日間だけで、最長でも3日連続だった。終値でこの水準を上回る日が続けば、抵抗線から支持線に変わる可能性があるという。

155日超保有する長期保有者は、8万5,000〜11万8,000ドルで取得した約400万BTCを持つ。長期保有者が持つビットコイン全体でも、半分以上は現在の価格より高い水準で取得されている。価格が8万5,000ドル付近に戻れば、損益分岐での売りが出やすいとGlassnodeはみる。

一方、短期保有者の平均取得価格は約7万5,800ドル。取得価格は7万7,000ドル付近に最も多く集まり、6万4,000ドル付近にも厚い層がある。Glassnodeはこれらの水準で買い支えが入りやすいとみている。

バイナンスの現物注文板では、7万8,000〜7万9,000ドルに約4,200万ドルの買い注文が並ぶ。Glassnodeは、下落時に買いが入りうる価格帯とみている。

関連記事:ビットワイズ、ビットコインは2036年に160万ドル到達と試算 年率34.3%

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売り圧力の縮小

価格が下落する局面で保有者が確定する損失は、8月以降縮小している。8月の安値圏では、実現損失が実現利益を1日当たり約6億3,000万ドル上回った。これに対し、10月24日の急落時の純実現損失は、1日当たり最大でも約2,700万ドルだった。Glassnodeは、価格下落時に損切りする保有者が減っている可能性を指摘した。

ただし、実現損益はコインの移動をもとに計算するため、実際の売却を示すとは限らない。10月22日には、ある主体が自身のウォレット間でコインを移動し、利益と損失の数値を大きく押し上げた。こうした取引を除くと、今週の利益確定額は1日当たり約2億6,000万ドルで、9月高値時の週の約半分だった。

次の価格下落局面で損失確定額が再び膨らめば、売り手が戻りつつある兆候だと、Glassnodeは分析する。

ボラティリティは2023年夏水準に

過去1カ月の日次の値動きを年率換算した「1カ月実現ボラティリティ」は約25%まで下がり、2023年夏の水準に近づいた。2015年以降、これより低かった期間は全体の約5%しかない。

今回は2023年と似た展開をたどっている。2023年は、サイクル安値からの力強い反発とアルトコイン市場の過熱を経て、ボラティリティが下がった。今年も、6月の安値からビットコインが反発し、10月上旬にアルトコイン相場がピークを迎えた後、値動きが落ち着いた。

Glassnodeは、低ボラティリティのままFRBの政策金利の決定を迎えれば、それが次の値動きのきっかけになり得るとみていたが、FRBは28日の会合で政策金利を3.75〜4.00%に据え置いた。

トレーダーの関心は株式へ

分散型取引所のハイパーリキッド(Hyperliquid)では、株式・指数・商品を対象とする永久先物市場「HIP-3」の取引が活発だ。直近1週間の日次平均出来高は約26億ドルで、同取引所のビットコイン永久先物(約24億ドル)を上回った。

HIP-3の取引高は8月上旬にビットコイン永久先物の3倍超に達したが、ショートスクイーズを経て同月下旬にはビットコイン永久先物の約半分まで縮小した。その後、再びビットコインを上回る水準に戻っている。特に取引が多いのは、SKハイニックス株、S&P500、テクノロジー株指数、原油などだ。

ビットコイン永久先物の取引高が横ばいのまま、株式・商品関連の出来高が拡大を続ければ、投機資金が引き続き株式市場を選好している可能性があると、Glassnodeは指摘している。

CoinPost
編集部

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