誤情報拡散でXRPの価格が急落、リップルの共同創設者Larsen氏の個人アカウントが不正アクセスの被害に
XRPの価格に影響
米リップル社の共同創設者Chris Larsen氏は1月31日、自身の暗号資産(仮想通貨)XRPのアカウントがいくつか不正アクセスされたと報告した。
Larsen氏が強調しているようにこれは個人のアカウントだが、リップル社のアカウントがハッキングされた可能性があるとの情報が最初に拡散され、XRPの価格に影響。TradingViewのデータによると誤情報の前後で2%超下落したが、一時4%超や5%超下落したと報じている海外メディアもある。
リップル社がハッキングされた可能性を最初に報告したのは、ブロックチェーンの分析を行うZachXBT氏だとされている。以下の投稿で「2.1億XRP(1.1億ドル相当)が流出した可能性がある」とし、「盗難された資産はバイナンスやクラーケン、OKXなどに送金された」と説明している。
この投稿のおよそ30分後にLarsen氏が、リップル社ではなく、不正アクセスされたのは自身のアカウントであることを報告。即座に問題を認識し、各取引所に知らせて資産の凍結を依頼して、法執行機関にも連絡したと説明した。
そして、その後の投稿で以下のように述べている。
リップル社のウォレットは安全で、不正アクセスされていない。そして、今回影響を受けたほとんど全ての資産がXRPから他の通貨に替えられたことを我々は確認した。
現在すでに法執行機関に協力してもらっている。これまでに多くの資産を凍結し、残りの資産も精力的に追跡しているとの報告を受けた。
不正アクセス事例
インターネット上でやりとりされる仮想通貨は、不正アクセスの事例が後を絶たない。
最近の事例としては先月23日、ブロックチェーンゲームプロジェクト「Gamee」が、独自トークンGMEEのコントラクトが不正アクセスされ、6億トークンが盗まれたと発表した。
Gameeは2015年に設立され、現在はNFT(非代替性トークン)ゲームをリードする企業アニモカブランズの傘下にある。
関連:アニモカブランズ傘下の「Gamee」コントラクトに不正アクセス 22億円相当流出
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