FTX、3,900億円相当のソラナを高割引で投資会社に売却
ギャラクシーやパンテラがSOL購入
破綻した暗号資産(仮想通貨)取引所FTXの破産財団は、債務を清算するために、2,500万~3,000万のソラナを約19億ドル(約2,880億円)相当で売却した。ブルームバーグが関係筋の情報として5日に報じた。
FTX破産財団は、時価約75億ドル(約1.1兆円)に相当する合計4,100万のロックアップされたソラナを保有していたが、そのうち約3分の2(約26億ドル=3,900億円相当)を割引で売却した格好だ。
これらのトークンは4年間ロックアップしておく必要があることから割引された。現在の時価は176ドル前後だが1枚あたり64ドルで販売されている。トークンは、4年間をかけて段階的にアンロックされる見込みだ。
取引には、ギャラクシートレーディングやパンテラキャピタルなど大手企業が参加しており、ソラナの将来性が期待されていることを窺わせる。
ギャラクシートレーディングは、今回の購入のために6.2億ドル(約940億円)のファンドを設立した。また、パンテラキャピタルも2.5億ドル(約379億円)のファンドを立ち上げている。
仮想通貨トレーディング企業Caladanのエバ・ウェン氏は、この取引について次のようにコメントした。
基本的に、この取引は時間と引き換えにして割引を手にしている。資産を4年間ロックしなければならないが、その代わりにトークンの購入額ははるかに安くなる。
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急成長中のソラナ
ソラナはFTX破綻後の2022年11月には価格が約12ドルで推移していたが、2023年10月頃より値上がりをはじめ、2024年4月の記事執筆時現在では約176ドルと、以来10倍以上になっている。
3月のピーク時には時価総額が約900億ドル(約14兆円)に達した。背景には、BONKやDogwifhat(WIF)などのミームトークンが人気となり、ソラナネットワーク上の活動が急増したこともある。
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ミームコインとは
インターネット上で話題になることで人気を集めるコイン。代表的なものにイーロン・マスク氏がSNSで言及したことが背景の一つとなり取引量が急増したドージコイン(DOGE)がある。2020年にドージコインを踏まえてリリースされたSHIBA INU(SHIB)も存在。
▶️仮想通貨用語集
米投資会社Placeholderのパートナーであるクリス・バーニスケ氏は3日、今後ソラナは過去最高値を更新すると見解を述べた。また、時価総額の面ではステーブルコインUSDTを除いた仮想通貨の中では、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)に続く3位になると意見している。
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