Ondo Finance、米国債建てトークンUSDYをコスモスで展開へ

コスモス(ATOM)でトークン提供へ

資産トークン化企業Ondo Financeは18日、資産発行チェーンNoble Chainと提携して、米国債建てトークンUSDYなどの資産をコスモス(ATOM)エコシステム上で展開すると発表した。

コスモス基盤の90以上のブロックチェーンプロジェクトでトークン製品を提供できるようになった格好だ。Ondo Financeのネイサン・オールマンCEOは、次のようにコメントしている。

私たちは、様々なアプリケーションやサービスのためのチェーンとそのユーザーのために、ブロックチェーンの利便性と流動性を大幅に改善する。

さらに、利回りの高い商品へのエクスポージャーも提供する。

Ondo Financeは、まずUSDYを今年第2四半期(4~6月)末までにコスモスに導入することを目標にしている。

USDY(USD Yield)は、米国債と銀行預金によって担保されたRWA(現実資産)を基礎とするトークンであり、価格は米ドルに紐づけられている。ステーブルコインと同程度のアクセスしやすさを提供しながら、ステーブルコインでは通常提供されない年間5%程度の利回りを保有者に付与するものだ。

USDYは現在イーサリアムソラナ、Mantle、Suiで利用可能だ。なお、米国人に対しては提供・販売されていない。

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RWAとは

「Real World Asset(現実資産)」の略。ブロックチェーン上でトークン化されるRWAには不動産、アート作品、トレーディングカード等の実物資産、株や債権等の有価証券などが含まれる。

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Ondo Financeとは

Ondo Financeのオールマン創設者・CEOはゴールドマン・サックスのOBであり、パートナーシップ担当責任者のケイティ・ウィーラー氏は米サークル社とブラックロックで責任者を務めていた経歴の持ち主だ。

Ondo Financeは、USDYの他にブラックロックの短期国債ETFをトークン化した「OUSG」、米国のマネーマーケットファンドトークン「OMMF」も提供している。

OUSGの資金についてはブラックロックが新しく立ち上げた「USD機関デジタル流動性ファンド(BUIDL)」に移管しており、ユーザーに即時の購入と償還を提供できるようになった。

また、ガバナンストークン「ONDO」を発行しており、その預け入れ総額(TVL)は現在3億ドル(約463億円)を超えている。

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