2017年に米議会で掲げられた「Buy Bitcoin」のサイン、1.6億円で落札
16BTCで落札
「Buy Bitcoin(ビットコインを買いなさい)」と書かれた著名な法律用箋が24日、オークションで16BTC(1.6億円相当)で落札された。
以下の画像が今回オークションに出品された用紙。これは2017年、当時は米連邦準備理事会(FRB)の議長だったジャネット・イエレン氏(現:財務長官)が議会で証言していた際に、背後にいたクリスチャン・ランガリス氏という人物がカメラに向かって掲げたものだ。
当時の様子は、以下の「CNBC」の動画に映されている。ランガリス氏はこの用紙を掲げた後、この行為が問題視され、部屋から退出させられたという。CNBCはこの時、議会の途中にビットコイン価格が3.7%(動画では3.5%と記載)上昇したと報じた。
なお、この時イエレン氏は暗号資産(仮想通貨)について話していたわけではなく、証言に合わせて用紙が掲げられたわけではない。しかし、大きな話題にはなり、Fundstrat Global Advisorsの著名アナリストであるトム・リー氏は証言の2日後に「いつか各国の中央銀行がデジタル通貨を買う日が来るかもしれない」と述べていた。
関連:2024年注目の仮想通貨10選 各セクターの主要銘柄と関心を集める理由を解説
オークションについて
オークションは18日から開催され、入札の受付は24日までと決められていた。今回落札したのは、ジャスティンという人物だ。
オークションサイトによれば、この用紙は2019年にレプリカが21個作られ、それらは平均0.8BTC(現レートで804万円)で売却された。レプリカはビットコインコミュニティによって購入され、ParadigmやMorgan Creek、Blockchain Capitalのオフィスなどに飾られているという。
ランガリス氏は今回の用紙を出品する際「私のメッセージは当時は反体制的だったが、今ではビットコインは広く使われ、(中央集権的な)管理は廃れていることは明白だ」とコメントしている。
同氏に取材した「CoinDesk」によれば、オークションで得た収入は、ライトニングネットワークウォレットを開発する自身のスタートアップ「Tirrel Corp」の資金にするという。
関連:初心者でもわかる「ライトニングネットワーク」とは|特徴と仕組みを解説
関連:ビットコインの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、最適な取引所選び
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します